【正義】と【平和】

英雄千人をランキング。『千人の英雄伝』連載中。

全体表示

[ リスト ]

 紀元前146年、ローマは、第三次ポエニ戦争に勝利すると、仇敵のカルタゴを滅ぼした。

 カルタゴの町は焼き払われ、壁や建物、港は、完全に破壊され、カルタゴの地には、雑草一本すら生えることを許さないという意味で、塩がまかれたと言われる。

 一方、同じ年に、ギリシアの都市国家は、アカイア同盟を結成して、ローマとの戦端を開くと、コリントスに布陣した。

 ローマの執政官である、ルキウス・ムンミウスは、軍団を率いて、ペロオネソス半島に進軍。アカイア同盟軍に勝利し、アカイクスの称号を得た。

 ローマ軍は、コリントスを略奪し、完全に破壊したのである。

 北アフリカのカルタゴと、ギリシアのコリントスは、700年以上も繁栄した、国の首都で、長期の繁栄の享受の原因の一つは、地理的条件に恵まれていたためである。

 カエサルは、利点の多い、二つの土地を、勝者であることを誇示するためだけに、放置しておくのは、無駄だと考え、カルタゴとコリントスを、100年ぶりに復活させたのである。

 無論、カエサルは、復興させた、カルタゴとコリントスの地にも、失業者、退役兵などを植民させた。

 カエサルが、属州へと植民させた、ローマ市民は、家長だけでも、8万人に達したと言われる。ローマ市民は、帝国全土へと飛躍したのである。

 当時の首都ローマには、100万人前後の人々が集中していた。

 特に、首都の中心である、フォロ・ロマーノや、市場が開かれる、テヴェレ河一帯は、肩がぶつかり合わなければ、歩けないほどの混雑で、荷車の渋滞も、凄まじかったと言われている。

 カエサルは、首都ローマの混雑を解消するため、交通を規制した。日中に街中において、輿を使えるのは、既婚夫人と女祭司のみとする。また、荷車の通行は、日没時から日昇時の間である、夜間に規制した。独裁官のカエサルさえ、街中を歩く時は、徒歩であった。

 夜間の荷車の通行は、道路沿いに住む人々から、安眠を奪うことになる。

 カエサルは、ローマを「世界の首都」に相応しい都市に変えるべく、再開発を推進した。

 既に、カエサルは、ガリア戦役中の紀元前55年から、首都の再開発に着手しており、用地の買収を進めていた。

 そして、紀元前46年、カエサルのフォールムが完成したのである。

 ラテン語のフォールムとは、古代のローマ人にとって、公生活の中心地を意味していた。

 ローマ市民であれば、何らかの形で、その全てに関わりのある、政治・行政・司法・宗教・経済が、渾然一体となって、営まれる場所である。

 カエサルのフォールムは、紀元前6世紀以降、ローマの政治・経済・司法・宗教・経済の中心である、フォロ・ロマーノの北東に整備された。

 その規模は、長さは165メートル、幅は75メートルあった。ユリウス氏族の守護神である、美の女神ヴェヌスに捧げられた、神殿を正面に望む、左右には、回廊が長く伸びていた。

 円柱の列が支える、回廊の奥には、経済人である、騎士階級の事務所が、立ち並んだ。

 更に、カエサルは、フォールムの一廓に、ローマで最初の国立図書館の建設を計画する。

 カエサルは、その完成を見る前に、暗殺されてしまうが、旧ポンペイウス派のヴァッロが、カエサルから、蔵書の選定を一任され、ラテン語とギリシア語の書物の収集中であった。





[https://history.blogmura.com/his_greatperson/ranking.html にほんブログ村 偉人・歴史上の人物]

この記事に

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(0)


.


みんなの更新記事