【正義】と【平和】

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◆第005位 『今からあなたを脅迫します』

 評価:085点/脚本:渡部亮平/日テレ/日曜22時/出演:ディーン・フジオカ・武井咲/全9話
 平均視聴率:6.19%


 藤石波矢の同名小説の実写ドラマ化。

 ディーン・フジオカの連続ドラマ初主演作で、W主演は、武井咲。

 基本的に、一話完結型のサスペンスであるが、第一話からの伏線が、第五話で回収され、また、第六話以降は、主人公の過去に繋がる、連続サスペンスの要素が強い。

 ディーン・フジオカの演じる、主人公の千川完二は、「脅迫屋」。

 脅迫は、無論、違法であるが、決して、悪党ではなく、法律で解決できない問題を、依頼者から引き受け、相手を脅迫することで、依頼を解決する。

 基本的に、依頼人は立場の弱い人、脅迫相手は、悪人である。

 武井咲の演じる、金坂澪は、困っている人を見ると放っておけない、お人好しの女子大生。

 実は、近藤正臣の演じる、祖父の轟雄之助は、日本政界の黒幕で、澪に大金を送り付けるため、澪は、大学生でありながら、「無駄に」お金を持っている。

 祖父を嫌っているため、自分のために、祖父のお金を使わず、千川に脅迫された人のために使おうとする。

 千川の仲間で、脅迫屋の栃乙女を演じるのは、元AKB48の島崎遥香。

 ハッキング能力に優れ、情報収集、分析を担当する。

 同じく、千川の仲間、目黒を演じるのは、三宅弘城。

 凄腕の盗み屋で、脅迫相手の部屋に、簡単に侵入し、証拠などを収拾する。

 本作の前半、第一話〜第五話は、袴田吉彦の演じる、衆議院議員の新戸部文夫が、物語の鍵になっている。

 新戸部は、轟の影響下にあったが、轟の唯一の弱点、澪を誘拐し、轟を脅迫して、殺害しようとする。

 しかし、轟に「澪を守れ」と脅迫されていた、千川が、澪を救い出し、更に新戸部を脅迫して、ある事件の真相を告白させる。この後、澪は轟を祖父との関係を修復する。

 本作の後半、第六話〜第九話は、物語が、一新する。

 第六話から、レギュラーメンバーとして、登場するのは、間宮祥太朗の演じる、須藤直人。

 自称、「ナンパ師」で、澪と千川に近づくが、実は、千川の元恋人、来栖稚奈の弟であった。

 物語開始時点で、故人である、来栖稚奈を演じるのは、松下奈緒。

 主演級女優が、故人役で登場したことには、驚いた。

 第六話から、真野響子の演じる、富永絢子を代表とする、財団法人「雨垂れの会」が登場する。

 雨垂れの会は、弱い者、苦しんでいる者を救う、救済団体であったが、実は、被害者を苦しめた、悪人を事故死に見せかけて、殺害していた。

 稚奈は、その真実を知ると、富永に、真実を公表し、罪を償うように迫ったために、殺害されたのである。

 第九話は、殆ど、一話を使用して、千川と稚奈の出会いから、死別までを描いている。

 千川の復讐心に重みが出る、見事な脚本であった。千川は、富永を殺害しようとするが、澪と、仲間達に止められる。

 そして、千川は、「脅迫屋」として、富永と決着を着けることを決意する。

 富永は、決して、悪人ではなく、弱者を救おうとする、善意の心の持ち主である。

 しかし、千川が、富永に向けた、「人を救う、正しい方法なんて、誰にもわからない。」という、台詞が、本作の全てを、象徴しているように思える。

 筆者は、開始当初は、正直、本作に期待していなかった。

 しかし、物語終盤の「正義」とは何かを問う、重厚な物語は、名作と呼べる、作品であったと評価できる。





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