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 評価:80点/作者:田中治郎/ジャンル:歴史/出版:2013年


 『面白いほどよくわかる 日本の神様』は、『古事記』『日本書紀』に登場する、日本の神々に関する、解説書。

 巻末の著者紹介によれば、田中治郎氏は、文筆家で、横浜市立大学を卒業後、出版社勤務を経て、仏教書、エッセイなどの文筆活動及び、講演を行っている。

 本書の「おわりに」では、田中氏は、自身が、「仏教徒であり、その学徒だと思っている。」と記述している。

 実際、『仏教のことが面白いほどよくわかる本』、『よくわかる 仏教入門』、『面白いほどよくわかる 浄土真宗』など、仏教関連の著作が多い。

 監修は、日本の宗教学者の山折哲雄。国際日本文化研究センター名誉教授を始め、数多の名誉教授の肩書を持ち、平城遷都1300年記念事業評議員、教育改革国民会議委員などの行政関連職に就任している。

 専行は、宗教史、思想史。

 本書は、監修が、宗教学者、著者が、仏教徒の文筆家であるため、歴史書というよりは、宗教書である。

 著者の田中氏は、前著の『面白いほどよくわかる 日本の宗教』を執筆後、日本人独特の宗教観を認識し、本書の執筆に至った旨を、「おわりに」で記している。

 筆者が、過去に読んだ、日本の神様の解説書の中で、本書は、最もわかり易い。

 本書は、主に『古事記』に登場する、神々を解説している。

 筆者は、『古事記』を読んだが、実際、イザナギとイザナミの神生みの段階で、余りに多くの神々の名が登場するため、その後、その神の名が登場しても、どの時点で、誕生した神なのか、把握が難しい。

 本書は、『古事記』のダイジェストストーリーを、数頁で述べた後、登場した順番通りに、一柱ずつ、神様の解説をしてくれる。

 そのため、イザナギとイザナミの二人で生んだのか、イザナギのみから生まれたのか、または、更にその子孫か、他の神から生まれたのかなど、『古事記』を平面的に読んだだけでは、難しい点を、見事にわかり易く、まとめている。

 更に、図が豊富に掲載され、特に、天神及び国神、天皇家の系図が、掲載れているため、親子関係が、非常にわかり易い。

 巻末には、あいうえお順で、『古事記』に登場する神々が、祭られている、主な神社を一覧で掲載しており、参考になる。

 本書は、全五章構成で、「日本の誕生と神々」「天地開闢と神々」「葦原の中つ国の神々」「天孫降臨にまつわる神々」「天皇の世紀」と各章を題している。

 「日本の誕生と神々」は、『古事記』『日本書紀』の編纂理由と、その成立までの日本の歴史、原始・古代の日本人の宗教、特に、古代人の自然崇拝・祖先崇拝・世界観を解説している。

 「天地開闢の神々」では、原初の神である、天之御中主神から、イザナギ、イザナミの神生みを経て、天照大神と天岩戸神話に関連する神々、須佐之男命の八岐大蛇退治と子孫の神々を解説する。

 『古事記』では、最も、神々の区別が分かり難い部分である。

 「天皇の世紀」は、倭建命で終わり、神宮皇后、応神天皇などが、登場しなかったのは、残念だった。

 本書は、日本の神々を理解する上で、最適の一冊である。





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