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 評価:85点/公開:2017年/邦画/ジャンル:恋愛/監督:月川翔

 『君の膵臓をたべたい』。筆者は、そのタイトルを見た時、最初には、ホラー映画と勘違いした。

 しかし、本作は、タイトルからは、想像できない、号泣必死の珠玉の恋愛映画である。

 エンディングに流れる、ミスチルの主題歌、「himawari」が、感動の余韻に浸らせてくれる。

 原作は、住野よるのデビュー作の同名小説で、2016年の「本屋大賞」の第二位に選ばれている。

 小説は、高校生の物語であるが、映画化の際に、12年後の現在が描かれ、高校教師が、生徒に、高校時代のあるクラスメイトの女の子のことを語る、構成になっている。

 本作のヒロイン、山内桜良を演じるのは、子役出身の浜辺美波。

 桜良のクラスメイト、志賀春樹を演じるのは、北村匠海。

 12年後の現在の春樹を演じるのは、小栗旬。

 桜良の親友、滝本恭子を演じるのは、大友花恋。

 現在の恭子を演じるのは、北川景子。

 桜良、春樹、恭子達のクラスメイト、宮田一晴を演じるのは、矢本悠馬。

 現在の一晴を演じるのは、上地雄輔である。

 誰とも関わろうとせず、友達のいない、高校生の春樹は、ある日、偶然に、クラスメイトの桜良の秘密を知ってしまう。

 彼女は、膵臓の病に侵されており、既に、余命宣告を受けていたのである。

 桜良は、春樹と正反対で、明るく、友達の多い、学校の人気者であった。

 桜良の病気のことは、家族以外、誰も知らなかった。彼女は、春樹に秘密を知られると、突然、彼に急接近し、春樹を振り回すようになる。

 病気のことを知らなければ、彼女の行動は、余りに、図々しいため、不快に感じたかもしれないほどである。

 しかし、無邪気な笑顔で、春樹を振り回し続ける、浜辺美波の演技が、余りにも、可愛すぎる。

 これほどまでに可愛い、「浜辺美波」の存在を、筆者は、本作を見るまで、知らなかった。

 本作は、病気がテーマでありながら、明るい雰囲気で、物語が展開する。

 『君の膵臓をたべたい』という、本作のタイトルの意味は、物語の冒頭に登場する。

 昔の人は、体のどこかに悪いところがあると、他の動物のその部分を食べれば、治ると信じていたらしいと、桜良の口から、語られている。

 更に、物語の中では、「膵臓を食べたら、その人の中に魂が宿る」、「その人の中で生き続けることができる」等の意味が、語られている。

 桜良が、春樹を振り回すようになったのは、春樹が、彼女の病気のことを知っても、その反応が、普通だったからである。

 常人であれば、桜良に接する態度が変わるだろう。

 春樹は、その理由を、「本人が、悲しんでいないのに、周りの人が、代わりに泣くのはおかしい」と語っている。

 本作は、病気の少女が、残り少ない日々を、精一杯、生きる姿を描くことが、主題と思っていた。

 しかし、物語終盤、衝撃の展開が発生する。桜良は、膵臓の病気で死ぬ前に、通り魔に刺され、死んでしまうのである。

 物語の序盤に、その伏線は、既に、語られていた。

 本作の真のテーマは、人間は、いつ死ぬか、わからない。だから、その日、その時を、大切に、生きなければならない、という、「今」を生きることの尊さであった。

 そして、12年後に、高校教師の春樹は、桜良の遺した、手紙を見つけ、彼女の本当の想いを知るのである。



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