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 評価:80点/公開:2014年/邦画/ジャンル:サスペンス/監督:入江悠


 2008年の柳広司の同名原作小説の実写映画化。

 原作小説は、短編五本で構成されている。『Dの魔王〜ジョーカー・ゲーム〜』の題名で、『ビックコミックスピリッツ』及び、『月刊!スピリッツ』において、漫画家もされている。

 同シリーズは、2009年、2012年、2015年に、続編が発表された。

 本作は、邦画では珍しい、『007』並みの本格的なスパイ・アクション映画である。

 スピーディーな展開で、物語の先が読みづらく、最後まで、飽きさせない。

 日本でも、これほどの面白さのスパイ映画が製作できるとは、正直、驚きであった。

 ただし、残念ながら、物語の舞台は、現代ではなく、正確な年は不明であるが、戦前である。

 現代の日本に、スパイは、あり得ないからであろう。

 本作は、柳広司の短編小説を原作としているが、映画のストーリーは、オリジナルのようである。

 本作の主人公は、物語内では、本名が明かされない。

 物語の序盤、主人公は、陸軍所属で、病気の仲間を庇って、上官を殺してしまい、軍法会議で死刑の判決を言い渡される。

 しかし、死刑執行の直前、結城中佐が現れ、主人公の身柄を引き取り、D機関にスカウトする。

 柳広司の短編小説の中で、「XX(ダブルクロス)」の主人公の飛崎弘行が、同様の経緯で、D機関にスカウトされているが、その後の物語は、全く、異なっている。

 本名不明の主人公を演じるのは、ジャニーズのKAT-TUNの亀梨和也。

 本作では、なかなかのアクションを見せてくれる。

 主人公を、D機関にスカウトする、D機関の創設者、陸軍中佐の結城を演じるのは、伊勢谷友介。

 結城を補佐している、神永役を、小澤征悦。

 D機関のメンバーだったが、主人公に対する、発砲事件を起こし、追い出される、三好役には、小出恵介。

 三好は、物語中盤と終盤にも再登場し、視聴者は、完全に騙されることになる。

 さすが、視聴者さえも欺く、見事な展開で、スパイ映画の名に相応しかった。

 謎の日本人女性、リンを演じるのは、深田恭子。

 物語中盤で、主人公とのラブシーンがあるが、どこかで見たことがあるようなシーンだと思ったら、亀梨と深キョンの組み合わせは、本作公開の同時期の2015年1月〜3月に放映された、テレ朝の『セカンド・ラブ』の二人だった。

 主人公の任務は、ナチス・ドイツに捕まっていた、ユダヤ人科学者が発明した、新型爆弾の設計書である、「ブラック・ノート」の奪取である。

 ブラック・ノートは、既に、米国の諜報機関が、ドイツから奪い取っており、米国大使のアーネスト・グラハムの手に渡っていた。

 物語内では、本作のメインの舞台は、南方の魔の都市と呼ばれているだけで、具体的な地名は登場しない。

 世界地図上では、中国の南方の海岸沿いか、島と思われる。

 また、西暦何年なのか、明確ではないが、太平洋戦争前、日中戦争中と思われる。

 主人公は、嘉藤次郎の偽名を与えられ、魔の都市に赴き、グラハムに近づく。

 物語前半段階で、あっさりとブラック・ノートを手に入れるが、そこからの展開が、面白かった。

 本作の最大の敵は、当時、世界最強の英国諜報機関である。

 物語のラストにて、リンが、颯爽と去る姿は、峰不二子を思わせ、カッコイイ。

 深田恭子は、年齢と共に美しさが増し、悪女が似合う女優に成長した。



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