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◆第002位 『モンテ・クリスト伯〜華麗なる復讐〜』

 評価:085点/脚本:松田裕子/フジ/木曜22時/出演:ディーン・フジオカ、山本美月、大倉忠義
 高橋克典/全9話/平均視聴率:6.2%


 19世紀のフランスの小説家、アレクサンドル・デュマの原作小説、『モンテ・クリスト伯』の設定を、現代、及び、日本に置き換えた、凄惨な復讐劇。本作は、日本では、『巌窟王』のタイトルで知られ、デュマの他作品は、『三銃士』が、最も有名であろう。筆者は、原作を、十年以上前に読んでいた。

 主人公の柴門暖、そして、モンテ・クリスト・真海を演じるのは、民放連ドラ、単独初主演となる、ディーン・フジオカ。

 原作の主人公、エドモン・ダンテスの「ダン」と「暖」の使い方は、見事であった。

 友人達と公安の警察官に、無実の罪で、陥れられ、テロリストとして、架空の国、ラデル共和国に送られたが、壮絶な拷問に耐えて、絶海の孤島の監獄から脱走。

 監獄で知り合った、元大統領のファリア真海から、莫大な財産を相続し、凄惨な復讐劇を開始する。

 本作のヒロイン、暖の婚約者である、目黒すみれ、後の南条すみれを演じるのは、山本美月。

 暖の無実を信じ続けたが、暖が死んだと聞かされた後、南条と結婚して、娘の明日花をもうける。

 初対面で、真海が、暖であると気づいていた、唯一の人物である。さすがは、婚約者である。

 すみれの幼馴染で、夫となる、南条幸男を演じるのは、ジャニーズの関ジャニ∞の大倉忠義。

 役者を目指していたが、オーディションに落ち続け、暖の逮捕後、香港に渡って、人気俳優となり、日本に帰国した。

 主演のディーン・フジオカの経歴を使用している点が、面白い。

 暖と幸男の高校時代の先輩であり、暖の漁師仲間の神楽清を演じるのは、新井浩文。

 原作のダングラールに相当する人物で、名前の「グラ」が、掛かっている。

 暖の逮捕後、彼の母親を餓死に追い込み、その土地を売った、資金を元手に、大手不動産会社を経営している。

 そして、本作の最大の悪役が、高橋克典の演じる、入間公平。

 高橋は、「只野仁」や、刑事役等の正義の側の役が多く、筆者の知る限り、悪役は、初めてである。

 暖に無実の罪を被せた人物で、15年後には、警視庁の刑事局長まで、上り詰めている。

 神楽の妻で、入間の元愛人、神楽留美を演じるのは、稲森いずみ。

 入間の現在の妻、瑛理奈を演じるのは、山口紗弥加と、暖を陥れた、人物以外も、大物女優が、起用されている。

 暖の勤務先、守尾漁業の社長の息子、信一朗を演じるのは、高杉真宙である。

 原作では、主人公が、陥れられる罪に対し、世界史上の英雄、ナポレオンが、関係しているが、本作は、単なる、テロリストになった。

 本作は、最初から、事件の真相は、視聴者に判明しており、サスペンスの要素は薄い。

 原作も同様であるが、15年が過ぎて、死んだと聞いていたとはいえ、面と向かって、真海に会っているのに、すみれ以外には、誰一人、暖と気付かない点に、若干の無理を感じる。

 ただし、最終回で、南条が、「無理矢理忘れようとしていた」と語っている。

 本作内の復讐の中には、母子相関、拉致・監禁・拷問など、復讐ドラマとしては、一線を越えた部分はある。

 しかし、入間は、人格崩壊したが、物語のラストで、南条と神楽は、殺されず、彼等に反省と後悔は、見られない。

 テレビという媒体では、主人公を、殺人犯にすることはできないための限界であろう。

 しかし、復讐劇は、面白いと、改めて、実感させられた。


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