U.S.CPA マル秘 論点整理: プライベートノート

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おそらく南極意外は世界の主要都市にいるホームレス。各人の事情はどうであれ、道端のダンボールやビニールテントの中で暮らす彼らは、一見皆同じように思えます。しかし、国によってホームレスの生活は結構違うのではないでしょうか。

アメリカで車を運転していると良く見かけるのが、写真の男性のように「Work for Food」と書いた看板を持って一日中道路際に立っているホームレス。看板のメッセージだけ見ると、「お金は要りません、せめて食べ物のために働かせてください」と訴えているように見えます。ところが、実際私が庭仕事を手伝ってもらおうと声をかけると、驚いたことに大半があるゆる言い訳して断ります。やっと一人働く意思を見せたホームレスが見つかったため、彼をつれて作業を始めると、本当に働く気あるのか疑いたくなるぐらいだらだら作業します。これは使い物にならないと、きりのよいところで作業を終了し、ピックアップした場所へ連れていくと、「歯が痛くてたまらないが、保険がない。あと$10ドルで鎮痛剤が買えるから、お金をくれ」と頼まれました。もちろん、タダ働きをさせるつもりはなかったのですが、正直呆れてしまいました。

ただでお金を渡すのは嫌なので、少し手伝ってもらってから手間賃をと考えていましたが、本人にしてみれば大きなお世話なんですね。後に別のホームレスに話してみたら、なんと「Work for Food」の看板を持っていると現金のお恵みがたくさんもらえるとか。彼らの経済観念からすると、10ドルもらえるかどうか分からない人の手伝いを2時間するよりは、2時間看板を持って信号で止まるドライバーに困った顔をしてお願いしているほうが、稼げるという訳です。「そもそもさ〜」と先程のホームレス「近くのミッションへ行けば食事に欠くことはないもん」。つまり、看板のメッセージをまともに受けた私が愚かだったということなんですね。

「ミッションか。。。」とつぶやく中、変な好奇心が沸いてきました。そして、なんと私は実際にホームレスを体験しようと思い立ったのです。自宅でなるべくみすぼらしい服に着替え、最低限の現金だけポケットにいれ、某ダウンタウンへ行きました。そこで数日生活することになった訳ですが、実はその頃父とギクシャクしており、過去に一度もグレた経験のない私は初めて家出をしました。アメリカ滞在時はいろいろバカなことをしましたが、財布と鍵を自分の部屋に置いて出て行ったので、両親は相当心配したようです。今は本当に反省しています。

さて、ダウンタウンの中心部にあるホームレスが数百人暮らしているスラム地区に到着しました。辺りには変な人がたくさんおり(当たり前ですが)、危険なのであまりきょろきょろできませんでしたが、さすがに夕方になるとお腹がすいてきました。そこへひとりのホームレスに誘われ、食事を無償で提供している教会みたいなところへ行きました。「これがあのホームレスが言ってたミッションか」とつぶやきながら、数十人のホームレスと並んで食堂で食事をしました。そうです、アメリカの都市部ではたくさん点在するミッション(mission)という拠点で食事や衣類などを提供しているのです。暖房の効いたカフェテリアの中で、ボリュームたっぷりのディナーを食べながら、「これじゃWork for Foodする訳ないな」とひとり思いました。

翌日、特に行くところもなくぼーっと道路際に座っていると、ひとりのホームレスが「あんた、あまり見かけない顔だね。最近ここに来たのかい」と笑顔で話してきました。あまり事情を話したくなかったので、とりあえず名前を聞いたら、「俺はキング・オブ・フードラインだ」と自己紹介してきました。なんでそんな名前なのと尋ねると、「この地区でタダメシ配っている正確な場所と時間を全て把握しているのは、俺しかいないってことよ」と誇らしげに説明しました。そして、「そうだ、ちょうどいい。俺について来な。これから取って置きのフードラインに連れてってやる」と私を誘いました。特に目的のない私は、危険を感じながらも、このホームレスの変な純粋さを感じ、彼の後を追いました。そこは、先程のミッションとは違い、普通の道路際に車を止めたボランティアがバーガーキングのハンバーガーを数十個準備し、"フードライン"に並ぶホームレスに配っていました。

その後も"キング・オブ・フードライン"と一緒に数ヶ所フードラインをめぐり、ピザやサンドイッチ、ポテトチップス、タコスなどたくさんの食べ物をもらいました。"キング"の自己紹介通り、全てのフードラインの場所と配布予定時間を実に正確に記憶しているので驚きました。そして食事をもらう合間には、各人極めた方法でお金を稼いでいました。「Work for Food」の看板を持つ者、繁華街の音楽に合わせダンスをしてチップをもらう者、バーガースタンドの横で、取って置きのジョークを披露することでバニラシェイクをもらう者、25セントで新聞の自販機のふたを開け、20部ほどの新聞を全て取り出し、道端で一部25セントで売り歩く者、などなど。。。彼らの知恵はそれこそ十人十色でした。

ところで、前出のミッションですが、食事を無償で提供するだけではなくちゃんとベッドも準備してあるんです。一晩泊めさせてもらうには、その日の朝早く列に並んで整理券をとります。そして、決められた時間に整理券を提出すると数十のベッドがある部屋へ入れます。入り口では、ノミ用の消毒液と消臭スプレーをかけられました。そしてなんと、シャワーまで準備してあるんです。しかし、私のように喜んでお風呂に入るホームレスは少なく、大半はめんどくさそうにベッドに横たわっていました。

一泊して"キング・オブ・フードライン"のところへ戻り、一緒に整理券を取りに行くよう誘うと、彼は、「ベッドで寝るのもいいけど、夜の楽しみと引き換えではたまんないな。今晩は俺がいいところ連れてってやるから、ベッドはあきらめな」とまた得意げに返事しました。「今晩は野宿か」とつぶやいている私を横目に、「ほら、そろそろ宿の準備をしないとな。最近は資材が足んなくて困るね〜」と私を誘って、近所を歩いてダンボールを探し出しました。時間はまだ午後4時半ごろで、早くも寝る準備です。しかし、確かに他のホームレスもダンボールを探しているため、だらだらできません。この地域では、毎朝6時に清掃員がホームレスを起こして全てのダンボールを回収するため、翌晩のために取って置くことはできません。必要な分だけのダンボールが揃うと、寝場所を確保した"キング"のとなりで私もダンボールの小屋を作りました。なんか工作でもしている気がして夢中で小屋を作ったのですが、あまり完璧に作り過ぎて空気が全く中に入らず、夜中窒息しそうになりました。ちなみに、知らなかったのですが、ダンボールの中って意外にとても暖かいんですね。

さて、ダンボール小屋も完成し、ちょうどお腹がすいてきたので、前日のミッションへ行こうかと思うと、"キング"が「今晩は特別なフードラインがあるから俺が紹介してやるよ」と誘いました。一般的に夜は危険なアメリカで住民が夜に食事を配るのはおかしいと思いましたが、ある意味どうでもいいという気持ちになっていた私は、黙って"キング"について行きました。幸いにも彼が紹介した場所は、変なところではなく、昼間さんざん見て回ったフードラインでした。麻薬や犯罪に手を染めるアメリカのホームレスですが、どうやら"キング"は純粋な食いしん坊のようです。今思うと、彼と同行することで事件に巻き込まれずラッキーでした。ところで、なぜこのフードラインが特別かというと、通常の食事の配布に加え、ホームレスひとり5分ずつ携帯で電話をかけさせてくれるのです。そうです、ご存知の方も多いと思いますが、アメリカの携帯電話会社は定額で週末の無制限通話プランを提供するところが多く、ホストのボランティアの方の負担は特にないわけです。しばらく待って私の番がきました。どこに電話しようかと悩みましたが、結局電話はせず次の人に携帯を渡しました。そしてふと両親のことを思い出し、「もう十分体験した。家へ帰ろう」とつぶやき、心配しているだろう両親のもとへ翌日帰りました。

なんか随分話が脱線して、私の体験談になってしまいましたが、本題にもどりますとアメリカのホームレスはかなりスポイルド(甘やかされている)しているなと思いました。肉体的・精神的に特認問題のない彼らホームレスは、エコノミストや政治家が毎月目を光らせている失業率の統計にはカウントされません。また、麻薬などで精神に軽い障害を持つ若者も、働くと毎月政府から支給される手当がもらえなくなるため、その小額な小切手のために決して働く意思を見せず、彼らも失業率に加味されません。超大国でありながら貧富の差が非常に大きいアメリカ。ホームレスや麻薬患者を見ていると、なんか政治の歪みを感ぜざるを得ません。私の考え過ぎかも知れませんが。。。

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視野が素晴らしい!

2005/4/18(月) 午前 2:06 [ kik*kik*222*0* ] 返信する

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ありがとうございます。まとまりのないストーリーですが、すべて実話です。今回初公開です。

2005/4/18(月) 午前 2:21 ken*icp* 返信する

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貴重な体験をされたんですね。アメリカのホームレスの事情を知ってびっくりでした!

2005/4/18(月) 午前 8:14 [ - ] 返信する

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正直、私も驚きました。ただ、体験談は皆さんに公開したいのですが、アメリカのスラムはとても危険なので、ご覧になった方で真似する人はいないか少し心配です。良い読者の皆さん、機会があっても絶対真似しないでくださいね。

2005/4/18(月) 午後 0:07 ken*icp* 返信する

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