華麗に舞った剣士たち

剣道で記録と記憶に残る少年〜青年〜中年剣士を追いかけます

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2017全国高校選抜をうらなう

皆さま、大変ご無沙汰しており申し訳ございませんでした。
毎日来られる方のイライラ感、そして連載が途中で途切れている気持ち悪さ
よーくわかります。
私も自分に嫌気がさしてきます。
本当にすみませんでした。

ギリギリになりましたが、
明後日に迫った全国選抜について駆け足でまとめてみました。
今日と明日に分けて投稿予定です。

---------------------------------------------

今大会の優勝候補は、
なんと言っても九州学院。
それを追うのが水戸葵陵
あるいは島原か。

トーナメントから見た注目校は、

1.左上ABCDグループ
九州学院
高千穂
奈良大附属
西大寺
育英
日本航空
浜名
土浦日大
高知

2.左下EFGHグループ
桐蔭学園
筑紫台
帝京第五
佐野日大

3.右上IJKL
球磨工業
明豊
東福岡

4.右下MNOP
水戸葵陵
島原
東海大札幌
東海大浦安
国士舘

というところか。

打倒九学の最有力候補である
水戸葵陵と島原が
なんと同じMグループにいて、
順当に行けば2回戦で激突する。
これは両校にとって厳しい。
序盤戦最大の見どころだ。

また、Cグループは
西大寺、高千穂、育英、日本航空の4校という、
強豪ひしめく死のグループ。

そして、
1回戦で激突する国士舘と東海大浦安。
関東大会じゃあるまいし、1回戦から
東京と千葉の隣接県でぶつかることないじゃないか。と思ってしまう。


さて注目のチームについて見て行こう。


1.九州学院

何と言っても優勝候補筆頭。
全国選抜5連覇、高校4大大会14連勝を目指す。
星子、梶谷という超強力2枚看板を擁し、
史上最強と言われた昨年の九学だが、
実は昨年2月の九州選抜では優勝を逃している。
一昨年もそうだ。
しかし今年は3年ぶりの優勝を果たし幸先のよいスタートを切った。
個人でも岩切が九州チャンピオンとなり、長尾が3位入賞している。

今年の九学チームは中学までの実績だけを見ると、
ここ5年間でも最強のスーパースター軍団とも言える。
なんせ全中個人チャンピオンが2人、
岩切勇磨(2年)と重黒木祐介(1年)。
ちなみに全中チャンピオンが
2人同じ高校のチームにいるというのは奇跡に近く、
過去の高校剣道史上1度しかない。
それは、2014年の玉竜旗大会、
中根(3年)率いる水戸葵陵で
高木(1年)が2試合のみ出場したという記録である。
しかし今年の九学は、岩切、重黒木2人とも
中心メンバーとしてフル出場するだろう。

そして、道連全国大会優勝の九州学院中からは、
大将の長尾和樹(2年)と師岡昭徳(2年)だ。
そして、昨年から選手登録され出場経験もある、
黒木裕二郎(2年)と近本太郎(2年)。

私の率直な感想を言えば、優勝候補筆頭は九州学院で間違いないが、
圧倒的かと言えば、決してそんなことはなく、
他チームにも十分にチャンスはあると見る。

昨年の星子・梶谷という最強コンビの役を
岩切・長尾が担えるか。
昨年、圧倒的な実績を残した切り込み隊長の鈴木の役を近本が担えるか。
重黒木が昨年の岩切以上の働きができるか。
そしてもう一人、黒木あるいは諸岡が、確実に後ろに繋ぐ剣道ができるか。
そのへんにかかっているのではないだろうか。
今回の選抜大会、1回戦で本庄第一と対戦する。


九州学院・栄光の記録

   選抜 魁星 玉龍 IH 
2013 優勝 3位 × 優勝
2014 優勝 優勝 優勝 優勝
2015 優勝 優勝 優勝 優勝
2016 優勝 優勝 優勝 優勝
2017 ?
(×は3位以内に入賞できず)

とんでもない記録を更新中だ。
もちろん過去にもないし、
おそらくこの先100年間は破られないであろう
空前絶後の大記録と言えそう。

   九州選抜   全九州  IH
   団体 個人 団体 個人 個人
2013 優勝 優勝 2位 2位 2位
2014 優勝 優勝 優勝 優勝 2位
2015 ×  優勝 優勝 優勝 2位
2016 3位 優勝 優勝 優勝 優勝
2017 優勝 優勝

IH個人4年連続決勝進出も大記録だ。

しかし、この記録は選手たちに重く重く
プレッシャーという形でのしかかる。
そのプレッシャーをはねのけ、勝ち続けることができるか。


2.水戸葵陵

水戸葵陵については、1月12日の記事で詳しく紹介したので
ここでは詳細は割愛する。
九学の連覇を止めるとすればやはり最有力候補は水戸葵陵だろう。
しかし、3月5日に開催された関東近県選抜大会では、
準決勝で小山と対戦。
2(4)-1(3)とリードで迎えた大将戦。
寒川が敗れ、代表戦でも敗れ、まさかの2連敗でチームが敗れた。
この大会は小山を褒めるべきであろうが、
絶対的な大将である寒川の想像しがたい結果に驚いた。
しかしこれが剣道。
この結果を教訓として寒川はまた一回り大きくなったに違いない。
青木、貝塚、岩部、杉田、寒川と、
水戸葵陵の歴史の中でも屈指のメンバーを揃えた今年度。
全員の力を結集して、打倒九学に燃えて欲しい。


3.島原については明日掲載します。




剣キチの選んだ注目校


■明豊高校

昨年のインターハイはオール1年生で出場という
皆の度肝を抜く鮮烈デビューを果たした大分代表の明豊。
別府大学と姉妹校である明豊を鍛えるのは、
日田を優勝に導いたあの岩本貴光(現別府大学監督)と、
岩本の秘蔵っ子、阿部剣征(明豊高校監督)がタッグを組み、
まさに怪物を作り上げようとしている。

昨年オール1年生で臨んだ初のインターハイの舞台では、
予選リーグで、東海大札幌と清風に
叩きのめされ全国のレベルの高さを知った。
しかし、彼らのスタートはここからだ。
ここ数年勢いをつけてきた別府大学の先輩達の胸をかり、
全力で真正面からぶつかり、見る見る地力をつけてきている。

2月の九州選抜では、準々決勝の筑紫台戦、
副将の武蔵が勝利、そして大将の山口武士が
福岡屈指の大将・百田に勝利し、
3-1で破るという活躍を見せた。

準決勝で九学に1-2で敗れるも
深田捺巳が諸岡に勝利、
武蔵、中尾は、九学の長尾、岩切に互角の戦いを展開した。

そして、武蔵治斗は個人戦に出場し、
準々決勝から九学との3連戦。
準々決勝で九学の黒木を破り、
さらに準決勝では九学の長尾を破って、
決勝で九学の岩切に敗れるも、1年生にして九州No.2となった。

明豊には、この3人に加え、
杵築中出身の山口武士、
岩本が館長を務める光明館出身の釘宮拓海、釘宮朋葵らがいる。
この1年生軍団、IH時よりもはるかに強くなっている。
これからどうなっていくのだろうか。
今回の選抜では1回戦で島根の大社と当たる。
持てる力を全て発揮できれば、
上位に勝ち上がる可能性も秘めていると思う。


■球磨工業

今年から参加チームが64校に、16チーム増えた。
このことによって、今まで地元の愛知県以外は
各都道府県1チームしか出場できなかったのが、
昨年のIHで予選を突破した都道府県からは
2チーム出場できるようになった。

これは、特に熊本のように圧倒的に強いチームがいる県にとっては
モチベーションが上がる制度だ。

昨年の鎮西なども全国でもそうとう上位に食い込める力を持っていながら、
九学の存在に泣いた。
また福岡のような超激戦区においても嬉しい試みだ。
もっとも福岡からすれば2チームではまだ足りなく、
4チームぐらいは出してあげたいところだが。

前置きが長くなったが、
熊本からの念願の2校目出場が球磨工業である。

選抜熊本予選の決勝戦を九学と対戦し1-2で敗れたが、
非常に鍛えられた野武士的なチームだという印象を持った。
九学相手でも一歩も引かない。

特に大将の向坂浩哉は昨年から大将を務める。
玉竜旗では和歌山新宮の次鋒に引っ張りだされるも4人抜きで勝利。
続く香椎には中堅に引っ張り出されるが3人抜きで勝利。
さらに麗澤瑞浪にはまたもや次鋒に引っ張り出されここは無念に引き分け。
2年生大将として7勝0敗1分けという活躍だった。

昨年の全九州大会では、2年生で個人戦に出場し、
2回戦では何と、1ヵ月後IH個人でBEST8入りをした高千穂の多田に勝利。

今回の選抜予選の決勝では、九学の大将・岩切に対して、
はじめの合図とともに飛び込みメンを決めてそのまま勝利。

この向坂浩哉という非凡な選手が大将を務める球磨工業は、
他のチームにとっては不気味な存在であろう。

【文中敬称略】
(明日に続く)

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記事面白かったです

2017/3/25(土) 午後 11:27 [ ima*ys*u ] 返信する

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ima*ys*uさん、ありがとうございます。

2017/3/27(月) 午前 2:15 [ 剣キチ ] 返信する

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