華麗に舞った剣士たち

剣道で記録と記憶に残る少年〜青年〜中年剣士を追いかけます

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■関東高校剣道大会せまる(2)

千葉県の「横一線」の話の続きだが、
関東大会千葉県予選の
準々決勝以上のスコアは以下の通りである。

◎準々決勝
東海大浦安 1-0 流経柏
翔凛 2(代)-2 学館浦安
安房 3-2 習志野
中央学院 2-1 木更津総合

◎準決勝
東海浦安 1-0 翔凛
安房 3-1 中央学院

◎決勝
東海大浦安 2-1安房

見事に僅差の連続。
一つ歯車が違えば、順位も劇的に変わるだろう。


東海大浦安

昨年度、全国選抜2位、玉竜旗3位、
そして関東大会優勝と、浦安旋風を巻き起こした。
昨年は白鳥という絶対的な大将を中心に、
チーム全員で勝利を重ねた。

今年は白鳥はいないが、チーム力はある。
春の全国選抜では1回戦で国士舘を撃破。
2回戦で履正社に代表戦の末惜敗するも、次につながる大会だったと思う。
この関東大会では、
思い切って先鋒に1年生の藤田航洋を起用してきた。


安房

春の選抜出場を逃し、また今回の予選でも決勝で東海大浦安に敗れるも、
実力派でポテンシャルも相当に高い。
昨年末の黒潮旗では水戸葵陵を破っての、
また若潮杯では育英を破っての優勝は大いに評価できる。
山崎雅斗という絶対的大将の存在が大きいが、
安房にとって嬉しいのは、千葉県予選で五十嵐旬が個人戦を制したことだろう。
まったく怖い次鋒である。
安房はさらに山崎が3位、野中がBEST8に入った。
ちなみに東海大浦安は一人もBEST8入りをしていない。


中央学院

全国選抜では1回戦で高知に逆転勝利し、
2回戦では王者九学に対して大将戦まで持ち込む健闘を見せた。
さらに魁星旗では、東福岡を倒した白鴎大足利に3人残しの圧勝、
最後は水戸葵陵に敗れるもBEST16と選抜よりも1歩前進した。
大将の藤田瑞輝は、千葉県予選の個人戦では2位。
私は、藤田はこの関東大会個人戦でも有力な選手だと思う。


翔凛は、戦力が未知数。
1年生が2人、2年生が2人、3年生がたった1人という若いチームでここまで来たのはとにかくすごい。
そして、監督がなんと佐々木昭一。
佐々木氏は習志野高出身。
所先生の愛弟子で、2000年のインターハイ個人チャンピオンだ。
千葉県警から、いつの間にか翔凛の先生になっていたので驚いた。
所&佐々木のタッグは
誰もが恐れる最強レベルだろう。

千葉県予選結果
個人(上位4人が関東出場)
1位 五十嵐旬 安房3年
2位 藤田瑞輝 中央学院3年
3位 山雅斗 安房3年
4位 土方祐太 成田3年
BEST8=栗田翔也/中央学院、高橋匠/習志野 、鈴木晶/市立船橋、野中翠/安房
入賞者は全員が3年生だ。

関東個人戦では、
千葉からは山、藤田の2人が、
上位進出も期待できるのではないだろうか。



東京都を見て行こう。

東京では、ついに東海大菅生が国士舘を破って頂点に立った。
2015年に高輪時代の終焉を迎え、
昨年より東京の勢力図が書き換えられた。
そしていきなり抜きんでたのが国士舘。
昨年のインターハイ3位入賞は見事だった。
いよいよ国士舘時代の幕開けか、と思ったのもつかの間、
今年に入って東京も
神奈川、千葉同様にカオスの時代に突入した。

東京都では
関東予選と、IH予選(個人)が終了している。

この予選結果と、
昨年の個人戦の予選結果を見比べてみると、
いかに今年の東京がカオスかが一目瞭然である。

今年の結果
関東予選(個人)4名出場
1位 石井悠也 駒澤大学3年
2位 吉田翔 明大中野2年
3位 服部秀生 本郷3年
4位 畠山洸 郁文館3年

IH予選(個人)2名出場
1位 松澤賢汰 東海大菅生3年
2位 丸田友輝 明大中野3年
3位 金沢魁 国士舘3年
3位 吉田翔 明大中野2年

両方に名前があるのは吉田のみ、
また、全8名の高校の数は6校とバラバラ。


ところが、
昨年の予選結果がこれだ。

関東予選(個人)4名出場
1位 伊藤玖太朗 国士舘3年
2位 八木聖真 国士舘3年
3位 曽我部伽南 国士舘2年
4位 落合皓一朗 国士舘3年

IH予選(個人) 2名出場
1位 曽我部伽南 国士舘2年
2位 伊藤玖太朗 国士舘3年
3位 八木聖真 国士舘3年
3位 落合皓一朗 国士舘3年

国士舘が上位をパーフェクトに独占。
さらに、関東大会の個人戦も八木が優勝、伊藤が3位という好成績を挙げた。
しかも、それ以上に圧倒的に信頼されていた大将の落合がいたのだから。
国士舘がどれだけ圧倒的だったかがわかる。

まあ、過去のことをあれやこれやと穿り出してもしょうがない。

今年の東京の勢力は確かに分散されているが、
その中でも、東海大菅生はやはりキラリと光るものを持っている。
全国選抜では同じ関東の佐野日大に対して、たった1本に泣いたが、
鹿児島の新戦力、錦江湾を前2人で黙らせた、まずまずの全国デビューだった。

関東予選の個人戦では、
誰一人としてBEST8にすら入ることができなかった菅生だが、
先日のIH予選では、大将の松澤賢汰がきっちりとリベンジを果たして優勝した。


また、注目したいのは明大中野である。
東松舘出身の吉田翔をはじめ、少年時代から実績のある選手たちを、
屈強にして見るからに強そうなあの天野康寿監督が、
手塩にかけて鍛え上げてきたのだ。

今回の関東大会東京予選は3位に甘んじたが、
注目すべきはIHの個人予選である。
BEST8のうち明大中野が4人を占めたのには驚いた。
2位 丸田友輝、3位 吉田翔
5位 伊勢武史・石井亮太である。
彼らの力を結集すれば、上位進出も夢ではないだろう。

東京都
関東予選結果
団体(上位9校が出場)
1位 東海大菅生
2位 国士舘
3位 明大中野
3位 正則学園
5位 青梅総合
5位 都立富士
5位 足立学園
5位 明星
9位 郁文館



埼玉県。

新人戦も関東予選も、本庄第一が優勝したが、
本庄第一と埼玉栄と立教新座の3校は、ほぼ横一線である。

そういう意味では、千葉、神奈川、東京に通じるものがある。
春の選抜では、本庄第一は1回戦が九州学院という不運。
しかし、終わってみれば0(0)-1(1)というほぼ互角の勝負だった。
さらに魁星旗では東海大札幌を、井田の出番を待たずに破り、
BEST8に進出したのは立派である。

埼玉県予選結果
団体(上位7校が出場)
1位 本庄第一(出場)
2位 埼玉栄(出場)
3位 立教新座(出場)
4位 城北埼玉(出場)
5位 坂戸(出場)
6位 春日部(出場)
7位 川越東(出場)
8位 越谷西

埼玉予選(個人)(4名が出場)
1位 盒桐塋拭\遽3年
2位 石川雅 立教新座3年
3位 泉英太 本庄第一3年
4位 渡部勇二郎 立教新座3年
5位 岡武蔵 埼玉栄1年
6位 豊島涼生 本庄第一2年
7位 川村知 川越3年
7位 関航基 春日部3年

この結果を見た時に、
私は「おい中嶋どうしたんだ」とつぶやいていた。
昨年2年生にしてIH個人出場、関東個人BEST8と、
この学年を引っ張る存在だったのに、
県予選のBEST8にも入らなかったとは。。。

ところが先日のIH予選で結果を出した。
しかも立教新座がワンツーを占めた。
1位 中嶋将太 立教新座3年
2位 渡部勇二郎 立教新座3年
美味しいところ持って行ったなあと思う人もいるだろうが、
やる時はやるなあと感心。
この2人に関東予選2位の石川も入れて、
やっぱり立教新座の個人の力は強い。

また、埼玉栄のルーキー岡武蔵は、
1年生にして関東予選で5位。
すごいと思っていたら、先日のIH予選では3位と、
決してまぐれでない実力に驚かされた。



栃木県

佐野日大が頭1つ飛び出ている。
私が見る範囲では、今のところ水戸葵陵に次ぐ優勝候補と言えるのではないかと思う。
春の全国選抜では、3回戦で筑紫台を破った。
あの時は但馬が百田に、大将戦・代表戦の2連勝で逆転勝利。
準々決勝では桐蔭学園に僅差で敗れるも堂々のBEST8。

そして私が最も驚いたのは、

関東大会栃木予選
個人戦の結果である。(上位4名が出場)

1位 大平翔士 佐野日大2年
2位 但馬圭太郎 佐野日大3年
3位 西野寛人 佐野日大2年
4位 須藤正貴 佐野日大2年

これは決して佐野日大の部内戦の結果ではない。

小山もかなりいい線行っているし、3月の関東近県選抜大会では、
水戸葵陵や佐野日大を抑えて優勝している。
また、栃木3位の白鴎大足利は、魁星旗において
あろうことか2回戦で東福岡を2人残しで破り、
さらに立教新座を3人残しで破り、
剣道ファンの間に激震が走った。
その小山、そして白鴎足利を、
突き放している佐野日大の強さはいかばかりか。

しかも、BEST4を占めた4人中3人が2年生。
来年はこの勢いにさらに拍車がかかる可能性がある。
ついに佐野日大の時代到来か。


栃木県予選結果
団体(上位4校が出場)

1位 佐野日大(出場)
2位 小山(出場)
3位 白鷗大足利(出場)
4位 文星芸大(出場)
5位 宇都宮
5位 大田原
5位 真岡
5位 宇都宮東


あああああ。

ついにここで時間切れとなってしまいました。
途中からだいぶ走り書きとなり、
挙句の果てに群馬と山梨にたどりつきませんでした。
群馬と山梨の皆さまには深くお詫び申し上げます。
記録のみを掲載します。


群馬県予選結果
団体(上位4校が出場)
1位 前橋育英
2位 明和県央
3位 樹徳
3位 前橋

個人(上位4名が出場)
1位 盪柿鐶隋〔析存央3年
2位 田中雅浩 前橋育英3年
3位 竹内杏輔 前橋2年
3位 新井海斗 市太田3年


山梨県予選結果
団体(上位4校が出場)
1位 日本航空
2位 甲府南
3位 甲府商
3位 甲府工

個人(上位4名が出場)
1位 渡辺雄大 甲府商3年
2位 清野航世 甲府南3年
3位 吉倉一 日本航空3年
4位 守屋龍一 甲府南3年

関東の高校剣士の皆さんの健闘を祈ります。
それでは、茨城ひたちなか市でお会いしましょう。

【文中敬称略】

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佐々木昭一氏

転職されていたとは驚きました。
警察から教員
神崎中の江島先生のようです。

2017/6/10(土) 午前 6:23 [ 一輝 ] 返信する

埼玉予選は栄でも本庄第一でもなく、
川越高の選手が優勝したのですね。
川越高は県立の進学校です。

数年前にはOBの森田先生(筑波大卒)が
八段に合格されました。

杉並学園の栗原先生(明治大卒)も
OBです。

2017/6/10(土) 午前 7:41 [ 一輝 ] 返信する

剣キチさま
皮肉なもので、時間切れで剣キチ予想が辿りつけなかった群馬、山梨の個人、団体が活躍し、剣キチ予想の面目をたもった水戸癸陵の皆さんおめでとうございます。なにより裏切らない寒川選手の怪物ぶりには驚かされますね。

2017/6/14(水) 午前 8:10 [ d27***** ] 返信する

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一輝さん、こんばんは(^^)
返信がとっても遅くなってごめんなさい。
私も驚きました。
でもこれでまた高校剣道が面白くなります。
それから、川越高校、県立の進学校ですね。
驚きです。でも伝統があるのですね。

2017/6/20(火) 午前 1:15 [ 剣キチ ] 返信する

顔アイコン

d27*****さん、こんばんは(^^)
返信が遅くなってすみません。
仰る通りです。
皮肉なものです。というより、私の見る目がなかったというか、
群馬、山梨の活躍は目を見張るものがありました。
そして、寒川。
明日のIH予選が楽しみです。

2017/6/20(火) 午前 1:17 [ 剣キチ ] 返信する

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