華麗に舞った剣士たち

剣道で記録と記憶に残る少年〜青年〜中年剣士を追いかけます

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水戸葵陵高校の父母懇親会に急きょ乱入した。

水戸葵陵杯の打ち上げと、関東大会優勝祝賀会と、玉竜旗・IH壮行会を兼ねた会だった。

いばらき少年剣友会出身の渡辺さんから連絡をいただき、私はいてもたってもいられず水戸まで100km車をぶっ飛ばして乱入。
約50名の父母・OBが集まる楽しく有意義な時間を過ごすことができた。


葵陵杯は、決勝でいばらき少年剣友会主体の青葉中を大将戦で制した戸塚中学が優勝。

さて、懇親会では、
我が尊敬する偉大なる後輩・君島監督をはじめ、
葵陵の父母会長の杉田さん、貝塚さん、高倉さん、高木さん、遅野井さん、海宝さん他。
OBでは最年長?の冨山さんをはじめ、木村太一、小橋、遅野井3兄弟、神部、中山、飯塚大河、大関、遅野井凌、大坂、納屋誉、若旅一貴などなど(名前が漏れている方がいたらごめんなさい)錚々たるメンバーが一堂に会した。

私にとってはヨダレが垂れるばかりの面々で興奮しっぱなし。


乾杯後しばらく、君島監督と話が弾む。
共通の少年時代からの思い出話でひとしきり盛り上がる。
そして、君島監督の剣道指導に賭けた壮絶なる人生。

私が再認識したのは、君島は命を懸けて剣道の指導者をしているということ。
その凄まじい情熱は、私のようなお気楽なブロガーには踏み込めない世界だと思った。
詳細はここでは書けないが、少なくとも、剣道時代の今回の葵陵特集DVDは、
君島ismの1割も表現されていないということだ。

杵築中の高倉先生(高倉兄弟の父)と杉田父は君島監督と国士舘大学の同期。
最後の挨拶での、あの奔放な高倉先生の君島に対する涙は、命のやり取りをした男同士にしかわからない感情だったのだと思う。

ブロガーとしての剣キチは、あくまで中立的な立場で、全国の有力選手に注目し記事を書くように心がけているが、今年の葵陵は冷静な目で見ても仕上がりは特段良いように感じる。

また、杉田選手の父である杉田龍彦先生と初めて話をさせていただいたが、
父から見ても、杉田選手のここ数か月で別人のような仕上がりになっているという。
私も昨年の新人戦の時の杉田と関東大会の杉田は別人に見えたが、
あれから1か月でさらに進化しているようだ。
今や、寒川とツートップとなった杉田。この成長は葵陵にとっては大きい。


さて、奇しくもこの日、IHの組み合わせが行われた。

葵陵は、なんと予選リーグで東海大札幌と激突する。
おいおい、こんな組み合わせがありうるのか。
何でもかんでも平等に抽選だけで決めるのは厳しいなあ。
私は、今度のIHの優勝候補は、葵陵、九学、島原、東海大札幌が有力と考えていた。
その葵陵と札幌が予選リーグで当たるのですか?と。

君島監督は、ありがたい組み合わせだと、いたって前向き。

さらに、個人戦では優勝候補の寒川が4回戦で岩切と対決。
この世代を牽引する2人が4回戦で当たるとは、
うーんこれももったいない。。。


まあ、愚痴はこのぐらいにして。

今回君島監督に最も聞きたかった、葵陵の歴代オールスターチームを決めてもらった。
葵陵のオールスターは私にはとても予想できないくらい錚々たるメンバーが揃っている。
ちなみにIH個人チャンピオンの高校別ランキングを作ってみると、
1位がPL学園の8人。ついで2位が葵陵と九学の4人。



PL学園IH個人チャンピオン
1964 福本英男
1966 蒔田実
1976 山本雅彦
1978 山中洋介
1982 石井健次
1983 若井聖人
1987 鍋山隆弘
1999 宮川覚次

水戸葵陵のIH個人チャンピオン
1995 平岡右照
2001 鴻巣晃男
2011 高倉寛矢
2014 中根悠也

九学のIH個人チャンピオン
1959 坂本正豊
1998 内村良一
2002 〆一司
2016 星子啓太


葵陵のオールスターチームに
IHチャンピオンを全員入れるとあと1人しかメンバーに入れない。

宮本がいる、遅野井直樹がいる、山下渉がいる、そして寒川がいる。
これ、どうやって収拾をつけるのか。
私には答えが出せなかった。

それは君島監督も同じだった。


そこで、君島監督と相談した結果、最近10年と、それ以前の2期に分けて
オールスターチームを作ってもらった。


その前に、葵陵の歴代の大将と有力選手をここに並べてみる。(全員を紹介できずにすみません)

1995年 平岡右照(3年大将)、外之内貴洋(3年)
1996年 有宗聖二(3年大将)、冨山武志(3年)
1999年 木村太一(3年大将) 、遅野井瑞広(3年)、小橋直亮(3年)、黒澤尚希(3年)
2000年 鴻巣晃男(2年大将)、海老原秀則(3年)
2001年 鴻巣晃男(3年大将)
2002年 遅野井裕樹(3年大将)、広瀬圭介(3年)
2003年 滝口優(3年大将)
2004年 生沼学(3年大将)、神部栄司(3年)
2005年 遅野井直樹(2年大将)
2006年 遅野井直樹(3年大将)、金井佑太(3年)、小曽納匠(3年)、戸崎聖(3年)、中山直樹(2年)
=IH優勝チーム
2007年 中山直樹(3年大将)
2008年 山下渉(2年大将)、篠崎幸人(3年)
2009年 山下渉(3年大将)、高倉聖矢(3年)、飯塚大河(3年)、遅野井凌(3年)、青木祐喜(3年)=IH優勝チーム
2010年 大坂浩一朗(3年大将)
2011年 高倉寛矢(3年大将)
2012年 宮本敬太(2年大将)、菊池竜成(3年)
2013年 宮本敬太(3年大将)
2014年 中根悠也(3年大将)、安井奎祐(3年)
2015年 福居義久(3年大将)
2016年 寒川祥(2年大将) 、遅野井匡(3年)、高木英亮(3年)
2017年 寒川祥(3年大将)、杉田龍太郎(3年)

この中から10人に絞り込むだけでもいかに大変かがわかる。



さて、お待たせしました!

君島監督が選ぶ、
水戸葵陵高校歴代ドリームチームメンバー
いよいよ発表!!
(カッコ内は高3時夏の年)


■2008年以降ドリームチーム

先鋒 寒川翔(2017年)

次鋒 中根悠也(2014年)

中堅 宮本敬太(2013年)

副将 高倉寛矢(2011年)

大将 山下渉(2008年)


■2007年以前ドリームチーム

先鋒 遅野井直樹(2006年)

次鋒 遅野井裕樹(2002年)

中堅 遅野井瑞広(1999年)

副将 鴻巣晃男(2000年)

大将 平岡右照(1995年)


す、すごすぎるメンバーだ。

誤解がないように念を押すが、あくまでも高校3年生の夏現在の実力によるメンバーだ。
この2チームならばどの大会に出ても優勝間違いなし。
それでは、この2チームが当たったらどうなる?と遅野井3兄弟に質問をぶつけた。
すると、「先鋒勝負ですね!」と。直樹が寒川に勝ったら年長チームの勝ち、
直樹が負ければチームは負け。
まあ、あくまで想像上の世界だが楽しい妄想だった。

玉竜旗・インターハイを間近に控えたひと時。
本当に楽しい時間を過ごすことができた。

【文中敬称略】

イメージ 1
水戸葵陵 指導陣、父母会、OBの皆さま

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IH予選雑感(2)

IH予選雑感(2)

剣道時代8月号のDVDを何度も見てしまった。
水戸葵陵の特集だが、なかなか見応えがあった。
あれは確かに凄い。強くなるはずだ。
しかし、あれほど
すべてさらけ出してしまって大丈夫なのか。
まあ、一朝一夕にマネできるものでもないのだろうが。

さて茨城の個人は
寒川、杉田の水戸葵陵の2人がIH出場を決めた。
杉田の急激な成長には目を見張るものがある。
そして寒川の強さ。
昨年の国体茨城選手選考会で個人優勝してから
個人戦では負け知らずだ。
今年の関東予選で優勝、関東大会で優勝。
そして今回のIH予選で優勝。
危なげが全くない。
有力なIH優勝候補である。



福岡は福大大濠が福岡県予選を突破した。
また個人では、百田(筑紫台3年)が優勝、
2位に中山(東福岡2年)が入った。

福岡県予選を突破するのがどれだけ大変か
がわかるデータをいくつか紹介しよう。

今回優勝の福大大濠は、
福岡中部地区大会では福工大城東に敗れてBEST8。
地区大会でBEST8のチームが
県大会で優勝するという都道府県が他にあるだろうか。
もっと言えば、全国選抜3位の東福岡が、
福岡中部地区でも県大会でも3位。
全国選抜3位のチームが、
その1ヵ月後の地区大会でも3位というのだから
どれだけ激戦なのかということだ。
また、個人優勝の百田は、福岡中部地区大会の個人戦では第9位。
ギリギリ県大会出場を決めた選手が、県大会優勝する。
しかもIHでも優勝候補の一人である。
また、県大会の個人戦では、
BEST8に入った8人全員が異なる高校の選手だということも、
いかに強豪校がひしめいているのかがわかる。

福岡県予選の順位は、
優勝:福大大濠、2位:福工大城東、
3位:東福岡・福岡第一、
5位:筑紫台・小倉・久留米学園・八女であったが、
まあ、上位校はどこが優勝してもおかしくないレベルであることには間違いない。
しかもどのチームも全国レベルなのだから、恐るべき福岡。

近年における福岡代表チーム()内は大将、
のIHでの実績。
2009年 福大大濠(秀徳) 3位
2010年 福大大濠(樫原) 3位
2011年 福大大濠(竹ノ内) 優勝
2012年 福岡第一(井手) 2位
2013年 東福岡(勇大地) BEST8
2014年 福大大濠(矢野) BEST16
2015年 東福岡(藤田) BEST8
2016年 福大大濠(大西) 3位
2017年 福大大濠(井上達) ?

2009年から2016年の8年間で、
優勝は1回だがBEST8進出できなかったのがわずか1回。
安定的な強さを誇っている。
さて今年の福大大濠はいかに。

そして来年は、東福岡に注目が集まるだろう。
現チームの5名のうち大将の中山豊樹を含む4名が高2生だ。
一方、福大大濠も5人中3人が高2。
いずれも来年の活躍も楽しみである。



大分は、昨年オール1年生でIH出場して世間をアッと驚かせた明豊が、
2年連続出場を決めた。
しかもその勝ち方が圧倒的!

予選を3-0、3-0。
決勝リーグを5-0、5-0、4-1で圧勝した。
個人戦は、九州選抜個人2位の明豊の武蔵治斗が
準々決勝で佐伯鶴城の佐藤隆哉に敗れ、そのまま佐藤が優勝。
2位には明豊の釘宮拓海が入った。
いずれにしても、2年生軍団の明豊は、優勝候補とは言わぬまでも、
来年に向けてどこまでやるかが楽しみだ。
そして来年こそはもちろん全国制覇を狙ってくるだろう。


北海道。

東海大札幌が圧倒的な強さでその存在感を強烈にアピールした。
団体戦では決勝戦で恵庭南を5-0で破り、
個人戦では出場した4人がBEST4を占め、
小田、廣澤の2人がIH出場を決めた。
春の選抜時もその戦力は高く評価されていたが、
夏を迎えさらに強力なチームに仕上げてきた。
IHではかなり期待できる。
これはもしかすると・・とも思ってしまう仕上がりだ。

団体戦
あれ?
廣澤が大将だ。
そして中堅に小田。他は選抜と変わらず。
東海大札幌は準決勝まで、
5-0、4-0、5-0、5-0、4-0、4-0
と全く危なげないどころかパーフェクトで勝ち上がり
決勝戦を迎えた。
対するはライバル恵庭南。
札幌支部大会でも決勝で当たり、
大将戦までもつれ込んだ強豪だ。
ところがその恵庭南を5-0で完膚なきまでに叩きのめしたのには驚いた。

先鋒の芳賀は、積極的に攻めて、相手の手元が上がったところや、
不用意に出てきたところを的確に攻める。
頼れる先鋒だ。

そして、今回私が注目したのが栄花だ。
ピンと背筋が伸びた美しい姿勢。
まったく軸がぶれない足腰というか体幹の強さ。
そこからの的確な打突。
選抜の時と比べて明らかに強くなっている。
偉大なる父の姿がダブって見えた。
東海大札幌は恐ろしい選手を次鋒に据えたものだ。
ポイントゲッターとしての期待は大きい。

中堅の小田。
個人予選では小田が優勝。
なぜ小田に代えて廣澤を大将にしたのか
私には理由がわからないが、
どちらが大将であっても他校にとっては脅威であることには違いない。
いやむしろ小田が中堅にいることが脅威なのかもしれない。
強い強い小田だが、
選抜の準々決勝で、水戸葵陵を崖っぷちまで追い詰めながら、
大将戦で寒川に2本取られ、
まさかの代表戦となって敗れるという苦い思い出がある。
また、札幌支部大会の決勝でも恵庭南の沢田に2本負けを喫した。
強い時はめっぽう強いが、取りこぼしが懸念材料だったと思う。
ところがである。
このIH予選では、決勝では沢田にリベンジを果たし、
個人予選では、1本も取られることなく見事優勝。
また国体予選でも1敗もせずと。
唯一、勝率10割と、安定感を見せた。
IH予選の決勝で沢田に決めたのは2本とも引きメン。
鍔迫り合いで裏交差になってからの絶妙なタイミングで、
スパーン!と決める鋭い引きメン。
相手が気づいた時にはもう打ち切っている。
「小田はこんなに引きメンが上手かったかなあ・・」
いや、確実に上手くなっている。
今まで「強いけど脆い小田」という印象から、
夏を迎え、「強くて負けない小田」という印象に変わった。
全国最強の中堅となるかもしれない。

副将の川口。
小田同様に大柄な選手だ。
IH個人予選には出場しなかったが、国体予選でその強さを発揮し、
堂々代表選手に選ばれた。
IH予選決勝では小田の2本の引きメンに続いて、豪快な引きメンを決めた。
もしかして、水戸葵陵同様に、東海大札幌も、
選抜が終わってから引きメンを本格的に練習するのだろうか。
そうなると、
東海大札幌はますます怖い存在だ。

そして大将の廣澤。
大将が様になっている。
安定感がある。
チームの状況に応じて、試合を自分の意志でコントロールできる力がある。
おっ、やっぱり引きメンが上手くなっている。
廣澤がしっかり大将を務めれば、中堅の小田が活きる。

また、控えの大塩、松下も相当な実力者である。

そしてさらに驚いたのは、
その後に行われた国体北海道選抜予選。
東海大札幌から8名が出場。
BEST8中7名を東海大札幌が占めるという猛威を振るったのだ。
(しかし、廣澤が代表から外れてしまったのは残念であるが…)

東海大札幌はインターハイ団体では3位が最高だ。
2008年(安藤翔ら)と、2011年(杉山悠大・尾野大成ら)の東海大四高時代である。
今年の東海大札幌のチーム力は、あの時に勝るとも劣らない。

【文中敬称略】

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関東高校剣道大会

決勝戦
水戸葵陵vs日本航空

葵陵2(2)-1(1)のリードで迎えた副将戦
岩部vs比留川

岩部のどっしり構えはどうだ。
高校2年生の貫録ではない。
寒川・岩部と構えも姿勢も美しい。
岩部が勝利すればその瞬間に優勝が決まる。

岩部の試合が始まったところで、
君島監督が、準備運動をしながら次の出番を待つ寒川を呼んだ。

そして寒川の耳元で何か囁く。

剣キチ「あの時、寒川君になんて言ったんですか?」
君島「ああ、あれは『自分の勝負をしてこい!』って言ったんです」

なるほど。かなり哲学的な指示だけど、選手にとっては、
特に寒川にとっては「監督は俺を全面的に信じてくれている」と、
見えない力になっているだろう。

おっと岩部が、引きメンだ!
「バシっ」と比留川の面を捉える、
比留川がすかさず追ってメン!
どちらも惜しい。

岩部、グッと間合いを詰めて、飛んだ!
おー、伸びる伸びる、岩部の竹刀が。
パーン!
比留川の面をしっかりと捉えた。

「メンあり」

比留川が天を仰ぐ。
水戸葵陵が王手をかけた。

しかし比留川は決してあきらめたわけではなかった。
逆にエンジンがかかった。

先ほど岩部が決めたメンと同じく、
今度は比留川が一足一刀の間から、文字通り一歩でメンを放った。
これが見事に決まって、勝負!

そして1本獲った比留川のエンジンが全開。
攻める、惜しい。

しかし時間が来て結局は引き分け。


大将戦
寒川vs河合

「とにかく寒川まで回せば安心ですから」
こう話すのはコーチの大坂だ。

寒川に対して絶対的な信頼を置いている。
しかも、引き分ければ勝ちというこの状況。
絶対安心という状況じゃないか。

しかし、侮るなかれ。
相手は百洗練場の河合麗司だ。

しかも河合は河合でも今大会の河合はメチャメチャ強い。
予選リーグの前橋戦では、
0(0)-1(1)のピンチで大将戦を迎えるが、
河合が2分33秒でメンを2本取って逆転勝利。

決勝トーナメント1回戦、土浦湖北戦では、
4引き分けで河合の出番。
相手は本大会屈指の強豪選手、渡辺悠斗から
メンを奪って勝利!

準々決勝の本庄第一戦。
1-1のタイで大将戦となり、
延長戦、泉からドウを奪って勝利。

準決勝の佐野日大戦。
1-0と、本日2度目のリードで大将戦を迎えた河合。
相手は、本日絶好調、
ここまで河合同様にミラクル劇場を繰り広げてきた但馬。
しかし但馬の猛攻撃も河合には及ばず、
引き分けでチームに勝利をもたらす。
ここまでの河合は、4勝1分けで負けなしと、
大将として圧倒的な実力を見せつけてきた。
河合あっての決勝進出である。

たとえ寒川でも、今日の河合を止められるのか。

試合開始!
何としても1本取り返したい河合が気迫で攻める。

寒川は落ち着いている。

鍔迫り合いから、
パシーン!
寒川が引きメンを放つ。
タイミングはバッチリだが、面がねだ。

続いてまた鍔迫り合いから、
ピシャーン!
こんどこそ寒川の引きメンが河合のメンを捉えた。
赤旗が上がる。
おや、旗は1本だけだ。

私の前に座っていた先生方が
「おーいあれは一本だろ」とつぶやく。
打った瞬間、河合が咄嗟に上を向いたので、
面がねにかかった感じだったかもしれない。
いずれにせよきわどい引きメンだった。

今度は寒川がメンに出ようとしたところを
河合が体を右に開いて抜きドウ!
いい狙いだ。
しかし、
河合の、鞭のようにしなった竹刀の剣先は
寒川の右胴のやや上、
つまり防具に守られていない、最も痛いところを直撃した。

剣道をやる者なら、これがどれだけ痛いかわかる。

いくらアドレナリンが出てる試合中とは言え痛い。
あそこは鍛えようがない。プロレスラーだって痛いはずだ。
寒川は顔色一つ変えなかったが、よほど痛かったのだろう。
タイムを要求し、平然とした顔で痛みと戦った。

その後、寒川が引きメン、そして引きメン。
本日4本目の引きメンを放つ。

試合は延長に入った。

寒川の引きメーン!
本日5本目。
しかし、ここまで来ると、
2本目のあの引きメンをとらなかったという判定が基準となってしまい、
ここから何本同じ引きメンを放っても審判は1本にはできないだろう。

河合はと言うと、特に相コテメンが秀逸だ。
へたにコテの単発打ちに行けば、
コテを合わせて直後にメンを決めてくる。
これは脅威だ。

残り時間がほとんどない。
このまま時間切れになれば、水戸葵陵の勝ち。

残り数秒だったのではないだろうか。
河合が一か八かの大博打に出た。

はじめの合図と同時に、河合がスルスルと前に出て、
大きくコテのフェイント!
からの〜、メーン!
滅多に手元を上げない寒川だったが、
おそらくこの攻めをしのげば終わるだろうと思ったのか
下がりながら防御の体勢をとってしまった。
メンを避けるために手元が上がる。

しかし、河合のこのメンはフェイクだった。

河合、竹刀の軌道を変え、
寒川のあらわになった右ドウをぶった切った!!

「バチーン!!!!」

見事としか言いようがない飛び込みドウだった。

何という執念なのだ。
残り時間は数秒というあの状況から
まさか追いついて代表戦まで持ってくるとは、
河合麗司、まったく恐ろしい選手である。


代表戦。

やはり寒川vs河合だ。

まったく先が読めない展開となった。
1本ですべてが決まる。
両者落ち着いて攻める。
寒川がツキを放てば、
河合は近間からでもきわどいメンを打ってくる。

河合が、先ほど決めたフェイントからの胴の時と同じように、
スルスルと前に出てきた。

ここから何かまた河合マジックが始まるのかと予感させた瞬間、
寒川の中心から真っ直ぐ伸びた竹刀が、
ストーン!!
河合のメンを捉えた。

素晴らしい、美しい、秀逸。
文句なしの寒川の出端メンが決まった。

河合がこの後いったいどんなマジックを見せようとしたのか、
知りたいところではあったが、
河合は思わず、決して踏み込んではならない、
寒川の間=危険ゾーンまで足を踏み入れてしまったのだ。


水戸葵陵の優勝が決まった。
寒川はこの関東大会で個人・団体の2冠に輝いた。

関東大会の団体・個人の2冠は、
個人戦が始まった2000年からの17年間で6人目である。

2003年 桐蔭学園 田中達也
2005年 安房 嶌津貴之
2008年 桐蔭学園 田島純一
2010年 桐蔭学園 北川清太
2013年 水戸葵陵 中根悠也
2017年 水戸葵陵 寒川祥

寒川は、錚々たる面々に肩を並べた。

その寒川に土をつけ、決勝で水戸葵陵を追い詰めた日本航空の河合。
残念ながら日本航空は団体戦でIH出場を逃した。
ただ河合と比留川が個人出場を決めたので、そちらに期待がかかる。

茨城のIH予選は、
団体で水戸葵陵が出場を決めているが、個人は今度の月曜。
個人戦というのは何があるかわからない。
特に茨城には土浦湖北の渡辺や土浦日大の比佐など強豪選手がいる中で、
(もちろん葵陵のチームメイトだって個人戦ではライバルだ)
寒川が茨城予選を1位突破してくれば、
まさにIH個人チャンピオン候補の有力な一人となるだろう。

水戸葵陵が優勝を決めた直後に、
我が尊敬する後輩、君島監督のもとへおめでとうの一言を言いたくて駆けつけると、
茨城新聞の取材を受けていた。
若い女性の記者で一所懸命だが、あまり剣道を知らない感じだったので、
「剣道をやったことは?」と聞くと、
「ないんです・・」と。
剣道経験のない記者が、剣道の取材をするのは至難の業だと思う。
よく頑張っているなあ。
「これからも勉強して、ぜひいい記事を書いてくださいね」と
剣キチは記者に対して偉そうにエールを贈った。

ようやく君島監督をつかまえた。

剣キチ「やったね。おめでとうございます!」
君島「ありがとうございます!」
剣キチ「代表戦になった時は、ドキドキしたでしょう」
君島「いや、まったく」
剣キチ「ホントに? 心の中ではハラハラドキドキだったんじゃないの?」
君島「いやあ、楽しかったですよ」

これだ。

確かに、寒川が河合にドウを抜かれた時に、君島監督をちらりと見たが、
やっぱり動揺していなかった。

どちらかと言えば感情を激しく表に出すという印象があった君島監督。
しかし今の彼を見ていると、何か達観したような感じだ。
仏教で言うところの悟りの境地に達した高僧のような。

いや、ちょっと違うな。
うーん。。。

動かざること山の如し。
そうか、武田信玄だ。

風林火山だ。
疾(はや)きこと風の如く
其の徐(しずか)なること林の如く
侵掠(しんりゃく)すること火の如く
動かざること山の如く。

まさに今の水戸葵陵を現したような言葉じゃないか。
と、勝手に自分で解釈し納得しながら、
茨城を後にしたのであった。

これで、関東の高校における
だいたいの戦力についてはインプットできた。

これから、全国から送ってもらった動画や資料や
YouTubeをチェックしながら、
夏に向けて戦力分析を行っていくのがまた楽しみだ。
完全な剣道オタクである。

それと、中途半端になっているいくつかの特集。。。
ごめんなさい。続きもぼちぼち書いていきたいのだが。

全日本学生選手権も近づいてきているし、
ああ忙しい。
ああ楽しい。

【文中敬称略】

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関東高校剣道大会

2017年6月11日(日)
団体戦決勝の舞台には異様な光景があった。

両チーム10人のうち実に3人が香川の光龍館の出身なのだ。
葵陵の寒川、岩部と、日本航空の吉倉。
コーチまで入れれば、葵陵の大坂浩一郎もまた光龍館出身。

700kmも離れたこの関東の地で活躍している姿は
岩部館長や光龍館関係者にとってはさぞかし嬉しいことだろう。
と同時に地元に残ってくれていればと一抹の寂しさもあるのだろうか。

個人戦でも、光龍館出身の寒川が優勝。吉倉が3位と、
この関東大会はまさに光龍館祭りだったとも言えそうだ。


さて葵陵がこの決勝に勝ち上がってくるまで、
予選の2試合は5-0(vs春日部)、4-0(vs中央学院)。
さらに決勝Tの1回戦も4-0(vs日大高)と怒涛の強さを見せた。

唯一、葵陵を苦しめたのが準々決勝で当たった神奈川の弥栄だった。
神奈川以外の人は「弥栄って?」と思うだろう。

弥栄高校は神奈川県相模原市にある県立高校。

梅沢隆夫監督は、国士舘大学では水戸葵陵の君島監督の大先輩にあたる。

試合後、梅沢監督が私に語ってくれた。

剣キチ「正直申し上げて全員知らない選手でしたが、そうとう鍛え上げましたね。
   とにかく攻撃力が半端じゃないですね」

梅沢「彼らは中学では県大会に出るのがやっとだった子どもたちなんです。
   中学で上位の選手は、ほとんどが強豪の私立校に行ってしまうので、
   なかなか県立高校には集まりませんね。
   でも、彼らは剣道を一所懸命やりたいと入ってきてくれているので、
   とにかく稽古量はどこにも負けないくらいやってきました」

彼らのほとんどは県立高校では珍しい「スポーツ科学科」所属だ。
とにかく梅沢監督の話を聞くにつれ背筋が冷たくなるような、
それほど死ぬほど稽古していることがわかった。
努力は人を裏切らないんだなとつくづく思う。

調べてみると、選手の5人の中で、中学時代の最高記録が井上涼の県大会個人BEST8だ。
現在、神奈川県剣道道場連盟会長の滝澤建治八段が主宰する、
厚木市の思斉館滝澤道場の出身者が3人、
他の選手も足柄や二宮と言った、本当に地元の出身者ばかりである。

ちなみに弥栄は、今春の関東大会神奈川予選で、
なんと桐蔭学園を下し、
神奈川4位でこの関東大会に臨んだ。

はっきり言って私はノーマークだった。
ところが、予選リーグで東海大菅生には前4人で勝負をつけ、
また習志野にはリードを許すも、中堅から怒涛の3連勝で逆転勝利。
決勝トーナメント1回戦の相手は埼玉栄。
ここでもリードを許すも後ろ3人で逆転勝利。
あっと驚くBEST8に名を連ねた。

私は、準々決勝で、
水戸葵陵の前に整列した弥栄の選手たちを見て、未知なる不気味さを覚えた。
いくら水戸葵陵でも、気合いを入れてかからないと喰われかねないと思った。



試合開始。

水戸葵陵が、先鋒の青木、次鋒の貝塚とそれぞれ1本勝ちを収めた。
やはり力の差は歴然だったか。
などと思っていたらとんでもない。

中堅・副将と
弥栄の山田雄志、井上涼がともに1本勝ちで、試合をタイに戻したのだ。
特に、井上の、岩部がメン打つように誘っての押さえゴテは完璧だった。

大将戦
弥栄の大隈魁斗が寒川と互角の戦いで健闘するも、
最後は寒川の狙いすました相メンで水戸葵陵が勝利を決めた。

しかし、弥栄の大健闘には拍手を贈りたい。
2年生が3人いるので、もしかすると来年は全国デビューするかもしれない。
その時は、全く無名の初出場の高校が、
全国を舞台に大暴れする可能性だって十分にある。



さて、話を戻そう。

準々決勝で苦戦した水戸葵陵だったが、
準決勝の東海大浦安戦では、
先鋒の青木が引き分けた後、
なんと、次鋒(貝塚)、中堅(杉田)、副将(岩部)が怒涛の3連勝。
3-0で決勝にコマを進めた。


ここまで水戸葵陵を見てきて、
おや、これは今までと違うぞと思ったことがいくつかあった。

その筆頭が「引きメン」である。

特に貝塚、青木が引きメンをボカスカ放つ。
貝塚などは弥栄戦で4本は惜しい引きメンを打った。
青木も浦安戦で多発。
ところが、今日の審判は特に引きメンに厳しいようだ。
もし、有効引きメンのハードルがもう少し低かったならば、
今日の葵陵の選手は、ほぼ全員が引きメンの2本勝ちをしていたかもしれない。


試合後、君島監督に聞いた。

剣キチ「今日は引きメンが多くなかったですか?しかも惜しいのが何本も」

君島「最近ようやく引きメンを教えたんですよ。
  うちは引きメン教えるのは選抜が終わってからと決めてるから。
  それまでは引きメンなど打つ必要ないし。
  覚えたてだから、あいつら使いたかったんじゃないですか?」

剣キチ「ウソ。あれで覚えたて?これは夏には間違いなく他校にとって脅威だよね」

剣キチ「それにしても、今日は特に引きメン取ってくれなかったね。
  僕には何本も入っているのあったように見えたけど」

君島「そうですね。でも、まあ、あんなもんでしょう」

ただでさえ強い水戸葵陵の選手が、
引きメンという必殺技を覚えたらと考えると、
これから夏に向けて恐ろしいことになるのではないだろうか。



さあ、いよいよ決勝戦。


水戸葵陵に対するは日本航空だ。

青木vs吉田

青木はここまで5戦して4勝1分け。
水戸葵陵の切り込み隊長として十分な活躍をしている。
対する日本航空の吉田は、
5戦2敗3引き分けと、どうも調子が出ていない。

決勝戦とあってか、互いに慎重だ。
なかなか捨てきった技は出せない。
延長に入った。

青木が、思い切ってグイと前にでる。
相手の竹刀を表からトンと払い、
メンに行くかと見せかけてからの急転直下、
吉田の手元が上がって、「がら空き」になった右ドウを鮮やかに抜いた!
と思ったコンマ1秒後、
吉田が、「がら空き」になった青木の面へ竹刀を振り下ろした。

青木のドウは私の観戦していた場所からは打突部位が確認できなかったが、
音を聞く限り、明らかにヒットしていたようだ。
吉田の放ったメンは、青木の胴が当たってからであるが、
あれだけ近い間合いから、よくぞ打てたなあと感心するぐらいに、
素早く的確なものだった。
考えてではなく咄嗟に出た技であろう。
相当な稽古を積んでいないとこのメンはでないだろうなあ。

水戸葵陵にとって、
本日初めての黒星スタートとなった。

取られたと思っていなかった青木は、
相手に旗が挙がっているのを見て「えっ?」という表情をしたが、
君島監督は、正座したまま無表情のまま微動だにしない。

この君島という男の肝の座り方は凄いなあ。
少々のピンチに陥ろうが常に平常心。
いや負けていても自信に溢れている感じすらする。



次鋒戦

貝塚vs吉倉

今日の貝塚はここまで5戦全勝。絶好調だ。
特に引きメンが冴えている。

一方の吉倉は、ついさきほど個人戦3位入賞を決めている。
そう、本大会を席巻する光龍館出身の1人だ。

ついでの話だが、
山梨の日本航空5人の出身は、
東京2人、神奈川1人、福島1人、香川1人。
茨城の水戸葵陵の5人の出身は、
茨城1人、香川2人、神奈川1人、熊本1人。
地元出身者が10人中1人という、異例の決戦となった。
(ただし、何度も言いますが私は決して否定して言っているわけではありません。)


話を戻す。

貝塚が、コテからメンへの連続技だ!

メーン!!

貝塚の竹刀が、15cmも身長が高い吉倉の
面布団をしっかり捉えた。

「メンあり」

貝塚が、本大会唯一となる6勝を挙げた。

さあ、試合は振り出しにもどった。



中堅戦

杉田vs金子

私は、今大会の杉田を見て驚いた。
「あれえ、なんだか、ちょっと見ないうちに逞しくなったぞ」
上背もそうだが筋力がついたと言うか、力強さが漲っているのだ。


試合後に君島監督に聞くと、
「そうでしょ。杉田でっかくなったでしょう。上背も。
 入学してきた時には、寒川も青木も杉田もみんな殆ど身長は一緒でしたからね。
 もちろんウエイトトレーニングもガンガンやってますよ。」

私の中では、杉田は何となく華奢なイメージがあったのだが、
今日の姿を見てその印象が一気に払拭された。
国士舘大学に入った選手を久々に見て、
「おぉ。打ちがしっかりしてきたぞ」と思わせる選手が大勢いるが、
まさに今日の杉田はそんな感じ。


さあ、試合が始まった。

それは、開始わずか5秒のことだった。
鍔迫り合いになった直後、
杉田がやや右に回りつつ、竹刀を左側に振り下ろした。

「パカーン!!!」

竹を割ったような、豪快な音が、会場に響き渡った。
目の覚めるようなド迫力!

この杉田と、1年前の杉田とは、本当に同一人物だろうか。
杉田はもともと全中で個人2位になるだけあって、
勝負勘や技術はそこそこ持っていたと思う。

しかし、何かが足りないとずっと思っていた。
その何かをしっかりとつかんでいた。
もはや杉田に足りないものはない。
そう思わせるような試合だった。
これで水戸葵陵が1人リードを取った。

(明日に続く)
【文中敬称略】

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IH予選雑感

関東大会を振り返る記事をと思っているうちに、
IH予選が真っ盛りとなり、仰天ニュースが次々と入ってきて、
思わずそっちを先に書きたくなってしまった。

まずは関東のIH予選。

東京
選抜出場の国士舘でも東海大菅生でもない、
関東予選9位の郁文館が優勝するという波乱が起きた。
いや、波乱というのは的確な表現ではない。
前回も書いた通り、東京もほぼ横一線状態だったので、
今回は郁文館が勝機を逃さず勝ち抜いたと言える。
今回の郁文館はとにかく強かった。
選手はもちろん、北口浩史監督にとっては感慨深いものがあるだろう。
いくら強いチームを作っても、高輪の壁に阻まれてきた歴史だったから。
かつて、郁文館商業(現郁文館グローバル高校)がIHには出場しているが、
郁文館高校としては初出場になるのだろう。


そして、驚いたのが山梨。
関東大会2位の日本航空ではなく、
甲府商業が優勝したのだ。
私は、まず関東大会をうらなうに当たって、山梨を甘く見過ぎていた。
ところが、関東大会で、
前述の通り、日本航空が水戸葵陵を苦しめ準優勝。
個人戦では、吉倉(日本航空)と守屋(甲府南)が3位。
また、甲府商は、前述の郁文館と予選リーグで当たり、なんと5-0勝利。
そして、決勝トーナメントでは、東海大浦安に対して互角に戦い代表戦となる。
8分を超える長い試合の末、惜敗したが、どちらが勝っても全くおかしくなかった。
今年の山梨は高いレベルで競い合っていたのだ。
個人戦は、日本航空の河合、比留川がワンツーをとり、IH出場をつかんだ。
さらに吉倉が4位に入り、BEST4のうち3人を日本航空が占めた。
甲府商の平子は3位。
かつてはIH優勝経験もある甲府商、
1994年を最後に、甲府商というか山梨勢のBEST8入り途絶えている。
しかし、今年の甲府商はもしかするとと思ってしまう。


神奈川は、桐蔭学園が獲った。
森山にしてみれば、個人・団体の2冠となったわけである。
先日の関東大会での神奈川県のチームを振り返ると、団体の最高が弥栄のBEST8。
個人の最高が横浜・伊藤和樹のBEST8と、強豪神奈川としては寂しい限りであった。
桐蔭学園はインターハイでは、全国選抜3位を超える勢いで、
神奈川の代表として頑張って欲しいと思う。


千葉は、団体予選は今週末であるが、個人の結果に唖然とした。
私の予想では、優勝は山崎(安房)、藤田(安房)、小島(東海大浦安)、
元吉(東海大浦安)、高橋(習志野)、五十嵐(安房)あたりだと思っていた。
ところがこの6人の誰一人としてBEST8にすら入らなかったのだから。
結局は、優勝が川崎(習志野)、2位が石田(流経大柏)、3位が中村(安房)、4位が八代(学館浦安)ということだった。
まさに横一線に相応しい結果だ。
団体では東海大浦安と安房がやや出ているかなと思っているが、もはやそれすらも分からない。


栃木は、ここは順当に佐野日大が獲った。
しかも、決勝まで相手に1本も許さないというパーファクト勝利は素晴らしい。
関東大会では、但馬劇場が忘れられない。
国士舘戦での大逆転。
しかもあの金沢を相手に、あっと言う間の2本勝ち。
2本目のコテを決めた時などは、但馬が鬼神に見えたくらいだ。
さらに前橋育英戦では、大将戦で追いつき、
そして代表戦でもしっかり勝って見せた但馬。
しかし裏を返せば、この日は但馬以外の4人、特に前3人には課題が残ったと思われた。
IH予選で、1本も許さなかったということは、
この関東大会の苦い経験が活きたのではないだろうか。


群馬は、やっぱり前橋育英が獲った。
山梨同様に私は群馬を甘く見過ぎていたと反省する。
関東大会で、前橋育英は、
決勝トーナメント1回戦で桐蔭学園を破った。
しかも副将までで勝負を決めていたのだから、桐蔭としてどうにもならない。
さらに前橋育英は準々決勝で、佐野日大を、あと半歩で勝利というところまで追い詰めた。
最後は但馬にやられたが、堂々たるBEST8だった。
個人戦では、田中雅浩が決勝戦まで勝ち上り、寒川に惜敗するも見事準優勝に輝いた。
IH予選の個人戦では、田中は敗れたが、育英の関根は出場を決めた。


茨城と埼玉の団体戦は明日。
千葉が24日である。

とにかく楽しみである。

すみません。関東大会の感動を8割方書き終わっているので、
なるべく早くに掲載します。

以上

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