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昨日お世話させていただいた方は、唯一の身寄りの方が滋賀県に在住で、熊本にご自宅はあるものの入院生活が長く、そのご自宅の庭も草が生え家の中も空気がこもっているような状況でした。
急な訃報の知らせを聞いたお身内の方は、九州に台風が近づいている状況で飛行機、電車とも動かず、仕方なく自家用車で駆けつけられました。
ご本人の生前のお考え、そしてお身内の方も、もしものことがあった時は、ご遺体を一旦ご自宅に搬送しご自宅でお寺様からの「枕経」を頂きたい、それがご希望でした。
私達が訃報の知らせを聞いたのは3日の夜のことです。
病院からお身体をお預かりし、お身内の方の到着を待ちました。
当初は4日の朝に到着予定とのことで、着かれてからご自宅を下見し、4年もお住まいになっていない場所で枕経をいただくことが可能なのかを判断するつもりでした。
しかし、台風は九州に上陸後、中国地方にも影響を及ぼし、お身内の方が到着される予定が昼過ぎとの連絡が入りました。
時間が無い、到着を待っていてはお通夜の時刻に間に合わないと思い、病院のソーシャルワーカーの方と相談し、急遽ご自宅の片付けと除草作業を行うことになりました。
お葬儀のお世話は日頃から行っていることですが、背の丈ほども伸びた草を狩ったり枝打ちを行うことには、だれも慣れていません。試行錯誤しながらもお身内の方が到着される前にご自宅に帰れる状況を作らなくてはいけません。
久しぶりにご自宅にお帰りなる故人様に、草木が鬱蒼とした場所にお帰りいただく訳にいかないとの思いから皆で草取りをし、枝を切り、掃除機をかけてお帰りいただく環境を整えました。
お身内の方が到着されたの予定よりも更に遅い午後3時過ぎでした。一睡もせず20時間以上かけて車を走らせてこられました。
作業も終わり、病院のソーシャルワーカーの方もご一緒にご自宅に来て頂きましたが、見違えるほど変わったご自宅に、思わず涙を流されました。
お葬儀も終わり、お身内の方からも、葬儀代金について「本当にこれだけで良いのですか?」と言われました。ご自宅の清掃・除草の分も請求させていただき、こちらとしても申し訳ない思いで一杯でしたが、お客様からそう言われるとこちらが恐縮してしまうほどでした。
これからもご縁を大切にし、お客様に喜んでいただける「プラスアルファー」を目指して頑張っていきたいと思いました。(スタッフT.M)
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