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実に何とも珍しいことに、F.ポール・ウィルスンの短編がミステリマガジンに掲載されました!(拍手) 彼の作品がミステリマガジンに載るのは今回が初めてです。
今号は【メディカル・ミステリ処方箋】という特集で、メディカル・スリラー&ミステリーの短編がズラ〜ッと7作も載ってまして、その1つがF.ポール・ウィルスンの『オフショア』です。
表紙に見られるチェト・ウィリアムスンやトマス・F・モンテレオーニらの作品も『Diagnosis:Terminal』からの出品です。それだったら『Diagnosis:Terminal』をそのまま本にすればいいのに・・・。
フロリダの海辺にあるバーで、ビールを傾けていたテリー。雲行きは怪しく、嵐が迫っていた。その彼を、ある老夫婦が訪れる。「脚が不自由な妻を治してやりたい」。夫の訴えに動かされたテリーは沖へと漕ぎ出すが.....
本作の原題「Offshore」は「沖で」という意味の他、「(自国の法律が及ばない)海外で」という意味も持ち、金融業界では「租税回避地」と同義。
F.ポール・ウィルスンが編集したアンソロジー『Diagnosis:Terminal』が本作の初出。↓
『Diagnosis:Terminal』には、他にもリドリー・ピアスンやエド・ゴーマンらの作品も所収されてましたが、割愛されたようで残念です。。。
で、この『オフショア』ですが、作者の好みというかテイストがはっきり現れています。主人公のテリーは船乗りで、医薬品類を違法に運ぶ仕事をしているけど、老夫婦に頼まれて嫌々ながら引き受けるも、次第に真剣になっていく姿は、始末屋ジャックにそっくりです。
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