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ここ最近、本の話題が随分ご無沙汰になってしまいました。ここで一気に紹介します。
 
まずは、『読み終わった本』
 
 
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シオドア・スタージョンの短編集です。7本所収されていて、その中でも傑作だったのが「金星の水晶」です。とりあえず1つづつ紹介していきます。
 
『影よ、影よ、影の国』:ボビー少年は父親と意地悪な継母グエンの3人で暮らしている。グエンはボビーの父親がいないと、事あるごとにボビーを精神的にいびり、口汚くの罵り、おもちゃを取り上げる。遊ぶものをすべて取り上げられたボビーは真っ暗な部屋の中でランプを点けて影絵遊びで空想の世界に浸るが、それをグエンに見られて・・・
 
書評:これは昔からよくある童話的な物語。しかしスタージョンはそこに自分のテイストを加え、独自の世界観を作り出してます。そこには「決して権威・権力に負けない」というメッセージがあり、グエンは当然ながらひどい目に遭います(笑)。
 
『秘密嫌いの霊体』:エディは街で出会った風変わりな娘マリアに一目惚れした。しかしマリアには秘密があった。彼女は霊に憑りつかれていた。周りの人々の悪意や憎悪を感じ取り、真実を人々の前にさらけ出してしまうという厄介な霊だった。そのせいで人前に出るのを嫌がるマリアを無理矢理パーティに連れ出したエディは、彼女の告げ口によって、仕事を失ってしまう。しかしそこでエディが考え出したのは・・・
 
書評:いかにもスタージョンらしいスプラスティックな笑い。これは映画化したら面白そうです。人の命を奪う霊ではなく、秘密をばらす霊というのが、いかにもスタージョンらしいです。
 
『金星の水晶』:重要な資源である「金星水晶」を手に入れるべく、宇宙船スタールアー号で金星に向かったクルーたち。しかしその中で、唯一スロープスという男は場違いな人間だった。何をやってもドジばっかりでおっちょこちょいのスロープスを、クルーは笑い者にする。そんなスロープスをかばうのが操舵士の女性ローナ・バーンハートだけだった。やがて金星に到着するが、先住民である〈わめき屋〉たちにクルーたちは襲われて立ち往生。そこでスロープスは1人で彼らに向かっていくが・・・
 
書評:これは面白い! まさしくスタージョンらしいヒューマニズムが溢れる傑作! クルーの1人、エイスが過去を語るという形式で物語られていきます。人間が〈わめき屋〉を誤解するところなんかは言い換えれば「人間が野良猫を可愛がろうと手を出そうとすると逃げる」といったところで、異形のものに対する恐怖が『認識の相対性』として描かれてます。最後のオチ、というかエイスの語る結末が最高でした。
 
 
『嫉妬深い幽霊』:若く美しい娘アイオラは街で偶然出会った青年ガスにいきなりビンタする。しかし、それはアイオラのせいではなかった。それは彼女に恋慕する「嫉妬深い幽霊」のせいだった。彼女に近付く男たちには、必ず災難が降りかかるため、わざとガスを嫌っているような態度を取ったのだった。そこでガスはある方法を思いつくが・・・
 
書評:「秘密嫌いの霊体」同様、これも霊に憑りつかれるという話ですが、ちょっと呆気ない展開でした。 
 
『超能力の血』:超能力を持つ「ぼく」の血を引いた娘トウィンクは、生まれる前の胎児ながら、「ぼく」とのテレパシーを発達させていた。事故の衝撃で、母体ともども傷を負ったトウィンクが瀕死の状態であると思い込んだ「ぼく」は、彼女を生かすべきなのか悩んだ末に・・・
 
書評:これはあまり面白くなかったです。一人称は使い方次第で良くもなれば悪くもなります。一人称での語りは『語り手』と『聞き手』がいて成立するものですが、この話に出てくる主人公は自らを「ぼく」と称するだけで、名前は出てきません。話も一本調子で、ちょっと退屈でした。まぁ、中には合わないものもありますよね。
 
『地球を継ぐもの』:愚かな行為を繰り返し、絶滅の淵に立たされた人類は、自分たちの英知を合金に彫り込み、次代の生命に残そうと考えた。その動物とは・・・

書評:これは面白かった! その動物というのが人間に近いような近くないような微妙な選択(笑)。もちろん『猿』ではありません。『猿』ではありきたりでしょうから、あえてこの動物を選んだのかも・・・? 地球の未来を託そうとする人間と動物側のギャップが笑えます。
 
『死を語る骨』:発明家ドンジーが作ったのは、骨からその生前の記憶を追体験できる装置だった。実験で羊や牛の意識を体験した彼は、ふとある事を思いついた。一週間前に事故死した女性ユーラの骨を見てみれば、彼女の死因が判明するかも!愛人と駆け落ちしようとして事故に遭ったといわれているが、到底信じられなかった。ドンジーはユーラをないがしろにしていた夫ケリーに、ユーラの骨で記憶を追体験させようとするが・・・
 
書評:これも面白かった! スタージョンらしい「奇妙なテイスト」に溢れてます。『骨』といえば「ボーンズ」っていうTVシリーズがありますが、この装置があれば、あっという間に事件解決するでしょうね(笑)。
オチはものすごいブラック・ユーモアでした。
 
 
 
 
 
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わたしはジョーナ。『世界が終末をむかえた日』の執筆準備にとりかかったのは、キリスト教徒だったころのこと。いま、わたしはプエルト・リコ沖のサン・ロレンゾ島にいて、禁断のボコノン教を奉じている。ボコノン教に入信したそもそものきっかけこそは、ほかならぬ未完の大作『世界が終末をむかえた日』なのだった。  
 
 
書評:本作について一言で言えば『ヴォネガットの描く黙示録』といったところでしょう。
 
宗教とは一体何か? 人間は宗教に何を求めるのか? 宗教の、または神の名の元に戦争をする人間(キリスト教)がいる一方で、小さな島でひっそりと奉じられている(ボコノン教)の信者はいたって平和主義。もちろんボコノン教はこの小説のために作られた架空の宗教である。多数vs少数では、結局のところ数の原理で多いほうが少ないほうを押さえつけるというのが世の常であって、この本ではボコノン教はカルトとして禁じられている。
科学とは一体何か? 人間は科学に何を求めるのか? 科学の発展で人類の生活は向上する一方で化学兵器や核兵器が作られ、大勢が死んでいく。
宗教と科学は相反するものだが、共通してるのは「胡散臭さ」である。『嘘』、『傲慢』、『知ったかぶり』。
 
原爆を作った科学者の1人が開発した究極の化学兵器「アイス・ナイン」。それは見た目は水晶のような固形物だが、ちょっとした水分に触れるとたちまち凍りつく。軽く唇をつけただけでも、その人間はカチンカチンに凍りついてしまう。
そんな恐ろしい兵器を作る人類など滅ぶべきだ、とヴォネガットは言いたかったのかもしれない。
 
1963年に書かれた本だけど、これを読むと今の日本の情勢を憂いたくなる。
STAP細胞、集団的自衛権、変人だらけの政界・・・。
まさに『今、読むべき本』なのかもしれない。
 
 
『最近買った本』 
 
『フェイス・オフ』って映画があったけど、それとは全く関係ありません。
 
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海外作家が日本の作家と大きく違う所は、「遊び心」があるところですね。
この「フェイス・オフ」には作家たちの遊び心が満載なのである。
 
いわゆる小説上の「お馴染みのキャラクター」、例えばジェフリー・ディーヴァーにはリンカーン・チャイルド、F.ポール・ウィルスンには始末屋ジャック、リー・チャイルドにはジャック・リーチャー・・・と、日本でもすっかりお馴染みです。
 
「そういった作家たちが作り上げたキャラクター同士が対決したら面白いかも」というアイデアで生まれたのがこの本。表紙を見れば少なからず知ってる名前があるはず。
 
特に注目すべきはこの真ん中の2組!
 
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ジェフリー・ディーヴァー vs. ジョン・サンフォード
ヘザー・グレアム vs. F.ポール・ウィルスン
 
 
 
 
 
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真っ先に『ヘザー・グレアムのマイケル・クイン』と『F.ポール・ウィルスンの始末屋ジャック』を読み始めました。
 
あとは・・・・
 
これらも少しずつ読んでます
 
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最近になってですが、ヴォネガットにハマってます。
 
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数日前に読み終わった『帰ってきたヒトラー』。著者はティムール・ヴェルメシュという舌を咬みそうな名前。
 
帰ってきた、というのは「現代に」ということ。物語は2011年8月にヒトラーが突然ベルリンで目覚めるところから始まる。彼は自殺したことを覚えていない。まわりの人間は彼のことをヒトラーそっくりの芸人だと思い込み、彼の発言すべてを強烈なブラックジョークだと解釈する。勘違いが勘違いを呼び、彼はテレビのコメディ番組に出演し、人気者になっていく…。
 
というのが大まかなあらすじ。つまり、自殺したヒトラーが現在に現れるということは、深読みすればヒトラーにとっては現代社会こそ『地獄』ということでしょうか?(笑)
 
ヒトラーといえば、誰もが知ってるのはナチス・ドイツ政権の『独裁者』であり、ユダヤ人を大量虐殺指令を出した極悪人。映画ではチャーリー・チャプリン監督・主演の『チャップリンの独裁者』、はたまたトム・クルーズの『ワルキューレ』や、タランティーノの『イングロリア・バスターズ』でもお馴染み(?)の人物。
 
しかし、それらの映画を以ってしても、この『帰ってきたヒトラー』ほどのインパクトはない! まぁ、ブルーノ・ガンツ主演の『ヒトラー最期の12日間』は別格ですが・・・。
 
そんなヒトラーが突然現代に現れたとしても、人々は当然ながら本物とは思わず、彼を「本物そっくりなタレント」としてTVに引っ張り出し、本人もお笑いタレントとして世間へ名を売っていくのですが、その「毒舌」というか「スピーチ」が、とにかく・・・・ハンパじゃない! なんせ「本物」ですから(笑)。
 
見所(というか読み所?)はそこだけじゃないです。時代の変化と共に文明の利器に対面したヒトラーの反応が面白おかしく描かれてます。たとえば『携帯電話』。
携帯電話が鳴っても出る方法が解らずに端末に向けて叫んだりするのは、まぁ・・・有りがちな笑いですが、パソコンを知った時のヒトラーの反応がめちゃくちゃ笑えるんですよ。「マウス」を称賛するところなんかは抱腹絶倒もんです。
 
 
作者はこう言う。
 
ヒトラーに関するこれまでの説明やアプローチや視点はどれもみな同じだった。そして人々の多くは自分の精神衛生のため、彼を一種の怪物として解釈してきた。
(中略)
だがそこには、人間アドルフ・ヒトラーに人を引きつける力があきらかにあったという視点が欠けている。
(中略)
人々は、気の狂った男を選んだりしない。人々は、自分にとって魅力的に見えたりすばらしいと思えたりする人物をこそ選ぶはずだ。
 
 
これは考え方によっては非常に危険だけど、考えてみればこれは「もしも・・・」という前提で書かれた『フィクション』であって、もしもヒトラーが現代に現れたとしても、昔みたいに人々が彼の言動に洗脳されて社会が1945年に逆戻りすることは有り得ないので、安心して読めるわけです。
 
ヒトラーの視点から見た現代社会を「彼」の視点のみで語られる『一人称』で物語は進みますが、その鋭い視点を「批難」する人もいれば「賛同」する人もいたりで、その辺は100人読めば100に違う意見・感想が出るという、そういう小説です。たとえばユダヤ人が読むのと日本人が読むのとではまるで違う反応が出るのは明らかでしょう。
 
現代のドイツにおいてもヒトラーやナチスの話題は究極のタブーだそうですが、そんな中で、あえてドイツ人の作家がこの本を書いて出版まで至ることが出来たというのは、凄いことだと思いますね。もし「東条英機が現代の東京に現れたら」なんていう小説が出たら・・・それこそ中国・韓国から非難轟々でしょうけど(笑)。
 
現実にはヒトラーが自殺して70年近く経つわけですが、それで今の世界が平和になったかどうかは、CNNを見ればいい。ロシアとウクライナ、アメリカとイラク、北朝鮮と南朝鮮、日本と中国・・・。
 
戦争の火種は尽きることが無い。
 
 
 
ところで、これも映画化されるらしいですが・・・やはりヒトラー役はブルーノ・ガンツかな?
 
今年読んだ本で、まだレビューを載せてなかった作品を、ここで一気に紹介!
 
まずはこれ!
 
『マウント・ドラゴン』byダグラス・プレストン&リンカーン・チャイルド
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上巻あらすじ
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下巻あらすじ
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この『マウント・ドラゴン』はプレストン&チャイルドによるペンダーガスト・シリーズから離れた本作はマイクル・クライトンの作品が好きな人なら一読の価値はあります。SFやミステリーの枠に収まらないエンターテイメント小説で、それにくわえてサバイバルやトレジャー・ハンティングも詰め込んだ作品です。ストーリー展開についてはテンポよく、グイグイと引き込まれていく感がありますが、キャラクターに魅力がないのが残念。みんな性格悪すぎ! ペンダーガストみたいな個性的なキャラが1人ぐらいいてほしかったですが・・・。興味がある方はブックオフで探してみてください。すでに絶版ですので・・・。
 
 
 
 
『ストレイン・シリーズ』byギレルモ・デル・トロ&チャック・ホーガン
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1作目の『ザ・ストレイン』については以下のリンクでチェックしてください。
 
 
ここでは2作目の『暗黒のメルトダウン』と完結篇の『永遠の夜』を紹介!
 
『暗黒のメルトダウン』上巻あらすじ
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『暗黒のメルトダウン』下巻あらすじ
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前作では『CSI+ブレイド』という感じでしたが、2作目になるとほとんどヴァンパイア・ホラーに転じました。世界はヴァンパイアに支配され、人類とヴァンパイアとの闘いが延々と繰り広げられ、CSIの要素はほとんどなし。それでもやはり面白いです。キャラクター描写が上手いです。それはチャック・ホーガンによる手腕でしょう。ホラー描写はデル・トロでしょうね。『ブレイド2』に出てくるヴァンパイアの造形そのまんまです(笑)。
 
『永遠の夜』上巻あらすじ
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『永遠の夜』下巻あらすじ
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完結編となった『永遠の夜』ですが、ここではネタばらしはしません。ただ、1つだけ。
 
凄いことになります!
 
 
 
 
『奇蹟の輝き』byリチャード・マシスン
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あらすじ
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マシスン・ファンでありながら、意外なことにこれが本棚の肥やしと化してました。映画はもちろん観ましたよ。ロビン・ウィリアムス主演のやつね。あの役はロビン・ウィリアムスには合わない!というのが率直な感想ですが、映像面については文句の付けようがありません。もちろん物語もです。
 
ある日、ふと本棚を見ると「『奇蹟の輝き』リチャード・マシスン」に目が行って「あ、そーいえば、これ読んでなかったっけ!」と取り出して読んでみたら・・・
 
 
 
 
映画よりも100倍面白い!
 
 
 
映画と全然違うんです! 何が違うか、って?
 
まずは語り調。小説ではマシスンの小説によくある『1人称』なんです。語りは事故で死んだクリス。では死んだ人間がどうやって語るのか? そこがマシスンの上手いところ! 
 
小説の冒頭で、霊媒師と名乗る女がクリスの兄を訪ね、「あなたの弟さんからの伝言です」と、封筒を渡して去って行った。その封筒にはクリスが霊媒師に語って聞かせたあの世での出来事や体験が・・・、ということ。つまり霊媒師を通じての語りになってるのです!
 
小説の中で言及される『常夏の国』も映画とかなり違います。映画版に失望した、という方へ。ぜひ原作を読んでみてください。
 
 
 
『ヒッチコックを殺せ』byジョージ・バクスト
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あらすじ
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「いやぁ〜これはほんとに面白かった!」と自信を持ってお勧めできる1冊です。が、残念ながら絶版です。これは古書店でみつけました。
 
ヒッチコックの映画が好きな人なら思わずニヤリとする仕掛けかいっぱい! ヒッチコックを知らなくても(そんな人はいないと思うけど)、十分楽しめます。
 
 
 
 
 
そして今読んでるのは・・・・・・・ 
 
 
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昨日上巻を読み終えましたが、これは凄い! ほんとに衝撃的なスリラーです。
昨日、電車で紀伊國屋へ向かってる途中でスコット・マリアーニの
『The Heretic's Treasure』を読了! 
 
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かつては英国陸軍特殊空挺部隊だったベン・ホープ。除隊後は誘拐された子供や女性を救出する仕事をしていたが、妻を殺されて以来その仕事からも離れて、神学の道へと戻ったが、それも辞めて今はフランスにある陸軍士官訓練所でインストラクターを務めていた。
 
今回の話は・・・・(↓「ネタバレなし」ですから安心して読んでください)
 
ベン・ホープの元へかかってきた1つの電話。それは彼を過去へ引きずり戻すものでもあった。電話の相手はハリー・パクストン大佐。かつてベンとパクストン大佐はシエラ・レオーネでの極秘任務で共に行動していた。あるとき、地元のギャング団【クロス・ボーンズ・ボーイズ】の襲撃を受け、パクストン大佐はベンを救うべく自ら銃弾を受けたのだ。ベンにとっては命の恩人であった。その彼からの頼みとあらば断わることはできなかった。ベンはフランスからイタリアへと飛んだ。
 
しかしその依頼というのは、「殺された1人息子のモーガンの敵を討ってほしい」というものだった。モーガン・パクストンは父親と同じ道を歩むことを拒み、考古学の道へと進んだのだった。モーガンはエジプトでの発掘調査中に強盗に遭い、殺されたのだ。いくら命の恩人の頼みとはいえ、殺しの道から抜けたベンは即答できず、翌朝まで考えさせてほしいと言うしかできなかった。それまでの間、ベンはハリーの妻ザーラにイタリアの町を案内してもらうことに。だがベンとザーラは互いに惹かれあい、恋に落ちていった。だが命の恩人であるハリーを裏切るわけにいかない、とザーラの想いを跳ね除けるしかなかった。
 
結局、ベンはハリーの頼みを聞くことにし、エジプトへ飛んだ。独自の伝手と手腕で、いとも簡単にモーガンを殺した犯人2人を捜し出し、捕えた。だがどうしても殺すことができず、ベンは2人を警察へ突き出すことにして、ハリーには2人を始末したとウソをついた。しかし、ベンはモーガン殺害事件を調べていくうちに、その背後で巨大な陰謀が秘められていることを知り、独自に調査することにした。だがその調査を続けた結果、長年信じていた事がウソだと判明することになるとは知る由もなかった。
 
かくしてベンは、エジプト全土に渡ってテロリストとして指名手配されているカレド・カマル、インターポールの捜査官キム・ヴァレンタイン、モーガンの同僚だったローレンス・カービーらと渡り合い、命を懸ける闘いへと身を投じていった・・・・
 
 
 
いやぁ〜、もう、ほんとに面白い! 『これぞ娯楽小説の決定版!』と言うべきほどです。
 
(インディ・ジョーンズ+007+ジェイソン・ボーン+始末屋ジャック)×ダン・ブラウン
 
という公式が成り立った物語です(分かりにくい?) 
 
 
ところでタイトルにある「Heretic」というのは、「異教徒」「異端者」という意味。物語の核となるのが、表紙を見てもらえば分かるように、エジプトのファラオの王アケナトンの残した財宝をめぐる闘いです。
 
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詳しいことはこちらのウィキペディアをご覧ください。
 
 
 
正直なところを言えば、お恥ずかしいことに自分は考古学に関してはチンプンカンプン(死語?)で、エジプトの王や神々に関する箇所を読んでても人物関係がほとんど把握できませんでした。しかしそれを別にすればマリアーニ氏の英文は比喩が少ない(というより全くない)ので読みやすく、原書で本を読んでみたいという方にはお勧めです。基本的に娯楽アクション小説ですから。
 
それでも「英語は苦手だ」、あるいは「全くダメだ」という方には翻訳版が河出書房新社から出てますので、まずはそちらからどうぞ。
 
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主人公ベン・ホープは、かつてはSAS(英国陸軍特殊空挺部隊)の命知らずの隊員だった。しかし今では誘拐された子どもたちの救出に心血を注いでいる。仕事のない日は、海辺にある邸宅で家政婦と静かに暮らす。一家を襲った過去の悲劇に苦しむ彼にとって、海と孤独と酒だけが変わらぬ友だ。ある日、ベンは年老いた富豪から、死にかけている子どもを救う古い手稿を探しだして欲しいと依頼される。その手稿とは、伝説の錬金術師フルカネリが書いたものだ。手がかりを求めて、ベンはアメリカの生物学者ロベルタ・ライダーを訪ねる。その女性とベンが仕事に着手すると同時に、つぎつぎと恐ろしい事件が勃発する。闇にひそむ邪悪なものが牙を剥いた。手稿の秘密を追って、ベンとロベルタは南フランス、古いカタリ派の本拠地ラングドックに潜入する。聖地レンヌ・ル・シャトー。そこには、何世紀もの間、隠されていた秘密が眠っていた。
 
 
 
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軍隊時代の旧友、オリバー・ルエリンの不慮の死を調べていく中で、ベン・ホープは、何世紀も昔の「モーツァルトの死」の謎に巻き込まれていく。オリバーが追い求めたモーツァルトの書簡は、どこにあるのか。そして、オリバーが生命をかけて郵送したCDには何が眠っているのか。オリバーの葬儀のあと、ベンは、世界的に有名なオペラ歌手となっていたリー・ルエリンから突然の呼び出しをうけて再会する。だがそれは二人にとって15年前の苦い過去との再会でもあった。凍てついた冬のヨーロッパ。二人が「モーツァルトの死」の真実に迫るとき、モーツァルトを葬り去った殺人者たちも、歴史のむこうから蘇ってくるのだった。英国の読者を夢中にさせたベン・ホープ・シリーズ第二弾。
 
 
 
 
 
「そして・・・」
 
 
翻訳版といえば、実は昨日、新宿紀伊國屋書店へ行ったら出てたんです!!!
上の写真の左上にチラッと写ってる本の一部、それが・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ベン・ホープ シリーズ第3弾「The Doomsday Prophecy」の訳書です。
邦題は『終わりの日 黙示録の予言』。・・・・・そのまんまですね(笑)
 
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4作目の原書を読み終えたその日に3作目の翻訳版が出るとは、何たる偶然!
 
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これの原書、じつは1月に読み終わったばかりだったんですよねぇ〜。
 
 
でもやっぱり翻訳版でも読まないと! てなわけで買っちゃいました。
なぜ18禁なのかは、このカバー・イラストを御覧になれば・・・・ 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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露悪 凶悪、俗悪・・・!
 
 
 
 
で、この帯を外したら、その下には・・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 うわぁ〜 
 
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内容はどんなものか、っていうと・・・・・・・・・
 
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この『ライヴ・ガールズ』は、しばらく読むのを中断していましたが、昨夜なぜか思い出して後半30ページ弱を一気に読み終えました。
 
最近はすっかり鳴りをひそめている「スプラッター・パンク」。この『ライヴ・ガールズ』はその極致とも言えるドギツさ、エログロさ、そして俗悪さが出し惜しみ無く曝け出されています。しかし不思議なことに、そういった下品さがある一方で、テーマの奥に隠れている【純愛】が不愉快さを軽減(?)しています。
 
あらすじは・・・・
 
主人公デイヴィー・オーウェンは三流雑誌を発行している「ペン出版社」の編集者。そこで彼は武器を扱ったヴァイオレンス小説を書いている。仕事場では編集長のステラ・シューマンのネチネチイヤミ攻撃や、同僚のチャド・ウィルクスの下らないジョークなどで不満だらけ、私生活では同棲相手のベスに出て行かれてボロボロ状態。そんな彼にとって唯一の慰めは同僚のケイシー・ソーンの優しさだけだった。
 
しかしある夜、何を思ったかデイヴィーは1人で町へ繰り出し、何気なく通りかかった覗き部屋『ライヴ・ガールズ』へ入っていった。それが彼の運命を大きく変えることになるとは知らずに・・・
 
 
いわゆる「ヴァンパイア小説」ですが、退廃した現代都市の底辺に食らいついた吸血鬼たち、・・・とでも言うべきか。全編に溢れるエロティシズムとグロテスク、そしてスプラッター映画さながらの襲撃シーン。全てが悪趣味で、恐怖、性、衝動、快感など、アブノーマルな感情・感覚を剥き出しにしたような感じ。まぁ、突き詰めて言えば「人間の原始的な本能って、こんなものじゃないか?」と・・・。
 
この吸血鬼は十字架は全く効かないし、昼間も平気で外を闊歩する。唯一の弱点はにんにく。それでも致命的なほどではない。そういった意味では「スペースヴァンパイア」の吸精気に近いかも。
 
 
ちなみに本書は絶版です。ブックオフあたりを探し回れば見つかるかも・・・。多分。 

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