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大手各紙に以下の朝日新聞朝刊に見られるような記事が踊っています。
「無料広告枠は各政党平等に 国民投票法案
2006年11月08日
憲法改正の具体的な手続きを定める国民投票法案をめぐり、与党と民主党は7日、投票前に各政党に割り当てられるテレビ、ラジオや新聞広告の費用を国庫で全額補助する制度(無料枠)について、各政党平等に扱うよう共同修正する方向で調整に入った。
与党案、民主党案はともに、衆参両院の議席数に応じて量を決めているため、憲法改正に反対する共産、社民両党が「改正賛成の意見表明ばかりがあふれかねない」と批判していた。
衆院憲法調査特別委員会の船田元・自民党理事は7日の小委員会で、無料枠について「完全な賛否平等には及ばずとも、議席数ではなく『政党間平等』という考え方もある」と指摘。枝野幸男・民主党理事も「提案した際はうっかりしていたが、賛否平等という方向に判断を変えている」と述べた。
自民党理事によると、国会に議席を持ち、かつ国政選挙で一定の得票数を得た政党には、テレビ・ラジオの放送時間や紙面を政党数で等分する案を軸に民主党と調整している。
7日の小委員会では、参考人として出席した民放連と日弁連の関係者らも「国会の議席数をそのまま反映すると賛否のバランスが著しく崩れる」と指摘した。
両案ともに投票日7日前からスポットCMを禁止していることも取り上げられ、民放連と日弁連が「メディアの自主規制に任せるべきだ」と反対した。
ただ、与党と民主党からは「自主規制の具体策が見えないと委ねづらい」といった声が上がった。 」
特に、耳新しい話ではありません。
憲法調査会委員の間では、海外視察後から「平等」への傾斜が見られました。
枝野氏も10月26日の審議で、「デンマークの高名なマスコミの方から、賛否をフィフティー・フィフティーで機会を与えないと、その機会が不平等であることを持って否決される、このリスクが非常に高いんだというご指摘を伺いました」と述べています。
10月30日の質疑で、「アウトプットを平等」(民主党・枝野氏)また、(自民党・船田氏も広報紙面の配慮を答弁していましたが、海外視察で、改憲派に有利な制度、執拗な広報を繰り返した結果、負けた例を指摘された結果、その後、与党内も制度は平等に近づける方向転換が図られたとの見方からすれば、「英断」とは言い難いのです。
その既定路線の一つを確認したに過ぎません。。
しかし、朝日の報道を見ると、いかにも社共の主張を飲んだような形になっていますが、当然の在り方を主張しただけです。。
さて、ここで表明されたのは、枝野氏の言う「アウトプット」の平等、しかも、「無料広告」のみです。
資金力のある政党、団体が行う広告、TV-CMについての言及はありません。
選挙CMでは、与党が6割以上を占め、資金力の差では1:5という説もあります。
イギリスの調査では、投票行動の動機の63%がTVーCMと出ています。
対面的なキャンペーンは、もはや3%だそうです。
ヨーロッパでは、改憲派が、「ガンガン」CMを流しても、逆効果になった例があり,一概に、大量広告が功を奏するわけではないにしても、有料広告については、平等の手当の意見は出ていません。
また、無料広告の配分等を検討する広報協議会の構成も議席配分案のままです。
同協議会も賛否の平等がはかられなければ、「アウトプット」の内容・量の平等の保証もありません。
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