カンカンとガクガクの部屋

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民事裁判の本

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『民事執行・民事保全法』  中西・中島・八田  有斐閣  2010
  
ちょっぴり感慨があります。

山木戸克己 『民事執行・保全法講義』
福永有利  『民事執行法・民事保全法』

に続く、三代目の登場です。

なんだか知りませんが、
有斐閣の民事執行・保全法の標準テキストは、
神戸大学教授が執筆するというのが、
一種の慣例になっているようです(中島教授は違いますが)。
私や友人も、ちょっと前は、
絶版になった山木戸民執をあちこち探したり、
新しく出た福永民執をありがたがって読んだりしたものです。

しかし、今は、ちょっと情勢が変わりました。
和田吉弘『基礎からわかる民事執行法・民事保全法』が
彗星のごとく(?)現れたのです。
学生はみんなそっちへ流れていきました。
無理もありません。
薄くて、読みやすく、単著で、実務にも通じていると、
文句のつけようが見当たらないからです。

そこで、このL.Q.民執ですが、
その点でやや苦戦が予想されます。

共著なのもありますが、
ちょっとガッツリしすぎているきらいがあります。
先人である前二著よりもちょっと多く盛っている感じです。
かといって調べもの用ともいえない。
これより詳しい本はけっこうありますから。

というわけで、法学部・法科大学院で教科書指定される人
以外にはあまり縁がない本になりそうです。
かくいう私も、この本で再勉強する気は起きませんね。
いや、悪い本ということでは全然ないのです、
ただ、ひきつける魅力が弱い。

そういうことでは、有斐閣双書、有斐閣アルマ、
さらに藤田広美などなどの類書も、
同様の事情から軒並みパッとしない印象です。
だったらドカンと500ページくらいのボリュームで
存在感を出すべきではないでしょうか。

なお、通読・薄さとは関係なく、
調べものや実務という意味では、
青林書院のL.P.シリーズ『民事執行』と
『民事保全』の2冊が、質と量の両面で
現在のスタンダードということができそうです。
ちょっと高いので学生向きではありませんが、
実務家さんは必携なのではないでしょうか。

と、ここで注目なのが、突如登場した、
中野貞一郎『民事執行・保全入門』です。
民事執行法の神、中野先生がここにきて
どんな入門書を書いたのか、
ただ今、興味深く読んでいるところです。



http://www.yuhikaku.co.jp/


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