カンカンとガクガクの部屋

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選挙・政治の時事

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社説:オバマ大統領再選 チェンジの約束実現を

「史上まれな激戦」が予想された米大統領選は民主党のオバマ大統領の圧勝に終わった。州別に割り当てられた選挙人(計538人)を取りあう独特の選挙制度で、オバマ大統領の獲得選挙人は300人を超えた。しかし、全米の総得票数では共和党のロムニー候補(前マサチューセッツ州知事)とほぼ互角で、オバマ陣営には手放しで喜べない結果ともいえよう。
 
◇国際的な課題は山積
 勝因の一つには選挙直前に米国を襲ったハリケーン「サンディ」への迅速な対応が挙げられる。選挙戦を中断して現地入りしたオバマ大統領が被災者を抱擁する写真は米国民の胸を打った。軍最高司令官の革ジャンを着た大統領が、持論の「一つの米国」論を踏まえ「災害には民主党も共和党もない。ただ、あるのは米国人だけだ」と演説する姿も好感を広げた。心憎いほどの演出だった。
 オバマ大統領の再選を祝福したい。ブッシュ前政権(共和)からアフガニスタンとイラクの軍事作戦、リーマン・ショックに始まる経済危機を「負の遺産」として引き継いだ苦労は並大抵ではなかったはずだ。
 米国では「経済優先」のクリントン政権(民主)が巨額の財政黒字を実現したが、次の「強い米国」を掲げるブッシュ政権は「政府の剰余金は国民のお金だ」と減税に動き、さらに01年の米同時多発テロ後に二つの戦争を始めて財政が悪化した経緯がある。今回、クリントン元大統領が選挙応援に引っ張りだこだったのに対し、ブッシュ前大統領がほとんど表に出なかったのは、米国内の空気を反映していよう。
 経済再建は道半ばとはいえ、オバマ政権が世界を恐慌から救ったという見方もある。第二次大戦後、失業率が7%を超える中、再選された大統領はレーガン氏だけだ。8%近い失業率にもかかわらずオバマ氏が再選されたのは、その努力を国民がある程度認めているからだろう。
 だが、米国は来年早々、減税打ち切りと歳出の強制的削減による「財政の崖」に直面して景気が悪化しかねない。オバマ政権が国民皆保険をめざして導入した医療保険制度改革も、共和党は廃止に追い込むことを狙っている。年間1兆ドルに上る財政赤字の削減や債務圧縮を迫られるオバマ政権にとって、共和党との融和は必須の課題である。貧富の差や人種、性別を超えた国民和解が必要だ。
 こうした状況下、オバマ大統領の目が内政に向きがちなのはやむを得ないが、2期目はもっと世界に目を向けてほしい。大統領は09年4月のプラハ演説で「核兵器のない世界」をうたい、同年6月のカイロ演説で中東和平への強い意欲を表明し、同年11月の東京演説でアジア太平洋の時代の到来を強調した。
 だが、これらの演説は具体的にどんな果実を結んだだろうか。大統領とともに「チェンジ(変革)」「イエス・ウィ・キャン(私たちにはできる)」と唱和した人々は全世界にいるはずだ。私たちは内外での「チェンジ」の達成を求めたい。
 世界は変動している。中東では民衆運動「アラブの春」が広がり、独裁政権の崩壊も相次いだ。騒乱波及を警戒するロシアと中国は、シリアの独裁政権の崩壊を恐れてか、国連安保理決議案に拒否権発動を繰り返す。シリアでの犠牲者は既に3万人を超えた。こうした人道危機に米国は真剣に取り組むべきだ。世界の問題は米国だけで解決できないとしても、米国抜きで解決できる問題はまだ少ない。
 
◇日米の緊密化が必要
 アフガンの安定化や中東和平への関与も必要だ。米国の親イスラエル団体は選挙に強い影響力を持ち、再選を目指す1期目の米大統領は中東和平への関与を控えるのが常だった。クリントン政権も、積極的に和平仲介をしたのは2期目の後半になってからだ。これまで仲介らしい仲介をしていないオバマ大統領も、2期目は積極的に対応してほしい。
 オバマ政権が暗殺したウサマ・ビンラディン容疑者は同時テロの動機として、パレスチナ人の悲惨な状況に言及している。テロの温床を除く意味からも米国は同盟国のイスラエルを説得して和平交渉を動かす必要がある。また、イランの不透明な核開発は深刻な問題だが、イスラエルによるイラン空爆は世界の不安定化を招く。この点でもオバマ政権のイスラエル説得が不可欠だ。
 激動は、アジア太平洋にも及んでいることを強調したい。尖閣諸島をめぐる日中摩擦や中国の軍拡、海洋進出は重大な問題であり、中国は米国主導の戦後秩序に挑戦するような発言を繰り返している。穏やかならぬ状況である。核開発を続ける北朝鮮の脅威も含めて、米国は東アジアへの関与を強める必要がある。
 日本としても、米国の大統領に合わせた身の振り方を考えるのではなく、主体的に考え、行動することが必要なのは言うまでもない。日本を取り巻く安全保障の環境は変化している。日本の懸念や日米安保が直面する諸問題について、政府首脳は率直にオバマ大統領と話し合う必要があるはずだ。理念を重んじるオバマ大統領と日本の関係が緊密化することを期待したい。

                        2012年11月8日  毎日新聞   
                            http://mainichi.jp/
 
 
 
 
 
アメリカの民主党オバマ大統領は再選された。
 
しかし、日本の民主党は再登板できそうもない。
 
むごい空中分解で、残念だ。
 
 
 
 

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