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「一神教と多神教」という概念について、
いろんな著書でいろいろ自説を述べる人を
最近続けて目にしてきたので、
ちょこっとだけ調べてみた。
さしあたり、次の記述がなるほどと納得いったので、
少しだけだが引用してみる。
ごく簡単で、短い説明である。
最後に、神の数によって宗教を類別して論じることの問題に短くふれておこう。一神教(ユダヤ教,キリスト教,イスラム教)においても崇拝の対象が必ずしも単一でないことは、カトリック教会のマリヤ崇拝や聖人崇拝,イスラム教の聖者(廟)信仰などをみれば明らかである。また、日本の宗教風土は多神教的といわれるが、神社に詣でる平均的な日本人は「神さま」に祈るのであって、通常、各神社に祀られる個々の祭神の名を唱えることはしない。したがって、これからの宗教史研究に求められることは、個々の宗教を一般類型にはめ込んで論じることではなく、歴史の検証を通して、まずはそれぞれの宗教が歴史と社会に果たした役割を冷静に見つめなおすことであろう(『宗教学事典』305頁,丸善,2010)。 多くの人が「そりゃそうだ」と感じる
至極もっともな意見ではないだろうか。
だが、この当たり前の考えを、
意図的にか無意識にか、
無視してかかる人があまりに多い。
もっとも、これもまた一つの見解にとどまるわけだが、
日本宗教学会の主要メンバーがまとめた事典であることから、
一定の説得力を持つといっていいだろう。
一神教の優位性(または多神教の優位性)を
これ見よがしに振り回す人は、
まず、ものごとを相対的に観察し、
実例を挙げて検証するという、この常識的な前提に
一度立ち戻る必要があるのではないか。
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