カンカンとガクガクの部屋

時事・読書感想・裁判例の紹介など。書庫をご覧ください。

雑誌・新聞

[ リスト ]

 
 
AERA 2013722日号に、
「超・護憲VS.改憲 リアル憲法論」なる鼎談が掲載された。
発言者は、評論家の東浩紀氏、東京大学准教授の林知更氏、
首都大学東京准教授の木村草太氏の三人。
 
ところがこれが、結局、超克しているどころか、
実際は評論家の東氏と憲法学者である林氏・木村氏による
改憲VS護憲バトルに収束しているのである。
短い記事だが、わかりやすい図式で面白かった。
 
 
若い3人が共通している認識は、
 
 「保守派が改憲を、革新派が護憲を主張する図式は、ちょっと変だ。」
 「幅広く議論を重ねた結果、改正がされることは、ありえないことではない。」
 「9条ばかり話題になるが、9条はそれほど優先順位は高くない。」
 
という点。ところが、3人の共通認識はここまで。
あとは、改憲主義評論家と生粋憲法学者による、二派の問答である。
 
 
東氏の主張を、超大雑把にいうと、
 
 「民主主義を重視。民意であれば天皇親政化もありえなくはない。」
 
96条改正に賛成。日本国憲法を国民投票にかけてはどうか。」 
 
 「一義的に意味が通らない条文を変えなければ、論理破綻を起こす。」
 
 「人権条項はともかく、統治機構はどんどん改正すべき。」
 
 「戦後の輸入憲法は刷新して、憲法を国民の手に取り戻すべき。」
 
 
これに対して、他二者は、大雑把、次のように反論する。
 
 「民主主義には危険性もある。その危険性を避けるのも憲法の役割。」
 
「二者択一の国民投票を、全国民の意思と常にみなせるかは問題。」
 
 「意味が不明確でも解釈の努力で補完は十分可能である。」
 
「変えることで取り返しがつかない失敗をするリスクを考えるべき。」
 
 「違憲審査制や立法は人権に深くかかわっており、
統治機構だからたびたび変えていいとはいえない。」
 
 「押し付け憲法論というような、外枠の話とは切り離して考えるべき。
 そういう感情論が先行した中で、冷静で合理的な議論ができるか疑問。」
 
 
(繰り返すが、以上は乱暴な要約なので、正確には雑誌本文を参照のこと。)
 
 
新しい憲法論議と題してはいるが、見事に割れた。
それもほぼ今までどおり。
東氏は自分を「リベラルな改憲派」と称しているが、
「真正のリベラル」とは相容れるものではないことが
露呈してしまった形だ。「新しい議論をしよう」といっても、
結局、対立軸というものはそうそう変わらないのかもしれない。
哲学が何千年も同じテーマで議論しているのと同じで。
 
 
私は、「条文をわかりやすくしたい」という点のみ東氏に共感する。
他は、十中八九、林・木村准教授の言っていることの方が正しいと思う。
 
 
 
 

.
書生クン
書生クン
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事