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『地球全史スーパー年表』 日本地質学会 監修 岩波書店 2014
〈地球全史〉シリーズの第3弾。広げると1メートルを超えるオールカラーの『スーパー年表』に、要点をまとめた解説書付き。地質時代と人類史、歴史時代が一つにつながる斬新なスタイルで、地球と人類に『いつ,何が起きたか』が一目でわかる。 ということがコンセプトの作品である。
しかしながら、はっきり言わせてもらえばかなり不満の残る作品である。まず、そもそも10の時間軸を一枚の年表にしている必要性が、まったくと言っていいほど感じられないのである。
ひとつひとつの年表は非常に興味深いことは間違いないし、それがどういう位置関係になっているかを教えたいという意図は、わからなくもない。だが、ただ単に縦に並べただけではあまりありがたみが感じられないのだ。
大きい紙だから閲覧にも不便である。
また、「歴史時代」さらに「近現代」は不要ではなかろうか。はしがきには「地質学は考古学とは違う」(時間として尺度が圧倒的に違うのだから当然といえば当然だ)とされている。それならば直近2000年などこの図には、不要であろう。
「自分史を書くのもよい」などという一文もあるが、このコンセプトからすれば、そんなもの論外だと思う。
一つの時間軸を一つの見開きとし、それが8個で16ページという書籍の構成にしたほうがよっぽど見やすかったのではないか。解説24ページと合体させて、「B5版,40ページ,ハードカバー」の本にしたほうが良かったと思う。
さらに、一歩踏み込むと、こういうテーマでは紙媒体にはもはや限界があるということかもしれない。思い切ってシリーズの『地球全史』,『地球全史の歩き方』と合わせて、一つの映像媒体にするというのはどうだろうか。「視覚的にうったえたい」ということであれば、映像ソフトに勝るものは無い。シリーズ3作をまとめて一つの映像ソフトにすることを、切に求めたいところである。
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