カンカンとガクガクの部屋

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今年の春の新刊をななめから見る(その1)。
 
 
 
『憲法1・2(第5版)』  渋谷秀樹・赤坂正浩  有斐閣
 
 
 二つに分かれているのが、良いこととは思えない。
 こういう本は、内容を吟味して一冊にまとめるべき。
 渋谷秀樹『憲法』が出版された現在は、なおさらだ。
 
 
 
『行政法Ⅰ・Ⅱ(第五版補訂版)』 塩野宏  有斐閣 
 
 
 ⅠとⅡを一冊にまとめて、ハードカバーにして欲しい。
 そうしたら金字塔だと思う。 
 
 
『行政法読本(第3版)』  芝池義一  有斐閣
 
 
 “読本”ならもう少し軽めの本にすべきでは。
 一方で、ハードカバーの本格的な本であるなら、
 今までに出してきた教科書をすべて合体させたような
集大成としての体系書にすべきだと思う。
 
  
 
『新コンメンタール刑法』  伊東研祐松宮孝明 編  日本評論社
 
 刑法の体系書はどれも詳しい。
 一方で、何が正論かははっきりしない。
 そういう中で、こういう本が信頼感を発揮できるかは、微妙だ。
 なにか他の要素においてもパンチがほしい。
 
 
 
『刑法総論』  松原芳博   日本評論社
 
 曽根理論の後継者だが、かなり東大主流派に接近している印象。
 そのため安定感があるが、新味は少ないかもしれない。
 総論より、各論が待ち遠しいです。 
 
  
 
『刑法総論講義(第3版)』   川端博   成文堂
 
思えば、
大谷實『刑法講義総論(新版第4版)』(20125月刊)も、
高橋則夫『刑法総論』(20104月刊)も、
佐久間修『刑法総論』(20098月刊)も、
松宮孝明『刑法総論講義(第4版)』(20093月刊)も、
成文堂から出ている。
 
「学者がちゃんと教科書を書き、それに応える出版社がある。」
本来ならすごく良いことなはずなのだが…。
刑法学にかぎっては、なんだか微妙だ…。
専門書が供給過多を起こすという特異な業界だ。 
 
 
 
 
 

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