カンカンとガクガクの部屋

時事・読書感想・裁判例の紹介など。書庫をご覧ください。

六法・辞典

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全1ページ

[1]

 
 
 
訃報:水谷静夫さん88歳=東京女子大名誉教授

 
 水谷静夫さん88歳(みずたに・しずお=東京女子大名誉教授、国語学専攻)2日、肺炎のため死去。葬儀は家族で営んだ。喪主は長男富士夫(ふじお)さん。
 「岩波国語辞典」の編者を務めた。著書に「曲(まが)り角の日本語」など。

                        毎日新聞 2014年07月08日

 
 
 
 
 
「岩波国語辞典」は、西尾・岩淵両先生は70年代末にとっくに亡くなっているので、1980年からは30年間、基本的には水谷教授が一人で編集し続けていたということになるだろうか。すごい話だ。お悔やみを申し上げる。
 
 
ところで、最近ことに有名なのは、三省堂の国語辞典は、見坊豪紀と山田忠雄という両巨頭が、競うように個人の力で独創的な辞書を編集してきた、という物語である。
 
 
現在でも、ある編集者が有名人になって個人として「この言葉の意味はこうである」といった見解を発信したり、巷では辞書に対してその個性を楽しみ、「鑑賞」することが流行っているらしい。
 
 
 
だが私は、国語辞典のこの「偉人伝」,「書き手の顔が見える感じ」に強い疑問を感じる。国語辞典は「模範を示す標準」であってモノグラフィーではないだろう。国語辞典編集も徹底的に共同作業と合議制で行うべきだと強く思う。例えば「六法」はそのように作られている。
 
 
国語辞典も、その道の現役の有識者を6〜8人ほど招聘し、合議を大原則として、特定個人が前面に出ない性質にすべきだ。それでは面白くないとかそういうことには私は興味がない。国語辞典は小説であってはならないのではないか。辞書は「個性」ではなく、あくまで「正確性」で競わされるべきだと思う。
 
 
 

 
 
岩波書店、六法全書の刊行終了 ネットの普及や需要低迷で

 岩波書店が、80年以上続けてきた六法全書の刊行を、昨秋刊行した「平成25年版」をもって終了したことが22日、分かった。
 同社によると、六法全書を初めて刊行したのは1930年。近年は「セレクト六法」「基本六法」「判例セレクト六法」の3種類の六法全書を毎年改訂してきたが、インターネットの普及や、法学部生以外の大学生が六法全書をあまり買わなくなったことなどから需要が低迷していたという。
 岩波書店の担当者は「今年は創業100年という節目の年で、岩波の活動全体を見直す中で刊行終了を決めた。今後は市民と法とを結ぶ法律書の刊行に力を入れていきたい」と話している。
                     
                        2013年7月22日  共同通信
 
              
 
 
たしかに、結局のところ、
有斐閣の『ポケット六法』と『判例六法』の二つさえあれば、
他の携帯六法は必要ないのかもしれない。
私としては、岩波には80年前の初心に帰って、
“極小”の『セレクト六法』に一本化して欲しかったが、
撤退という道も仕方ないだろう。
 
 
このままだと、残されたもう一つの雄、
三省堂の撤退も時間の問題かもしれない。
 
 
ただこの話で思うのは、
「よく他の辞典はたくさん生き残っているなあ」ということである。
国語辞典・英和辞典・漢和辞典も、それ専用の棚ができるほど
いろいろな種類がある必要はぶっちゃけ無いように思う。
電子化の勢いを受けて、近いうち、国語辞典・英和辞典・
漢和辞典にもバタバタと廃刊の時代が来るかもしれない。
それでも、まったく問題はない。その分野の代表作2〜3点が
生き残れば、それ以上に選択肢があっても無駄だからだ。
 
 
 
 
 
 
【B6判サイズで95,000項目収録!】


 『集英社国語辞典』は1993年の第一版刊行以来、日常生活で目にし耳にするさまざまな分野のことばを網羅しながら、あくまで使いやすさを追求したコンパクトサイズの国語辞典をめざしてきました。小型辞典なのに、人名・地名などの百科項目を多数収録し、国語+漢字+百科の三位一体の構成にこだわるのは、現代社会に暮らす私たちが知りたいと思う「ことば」に幅広く対応したいと考えるからです。
 その結果、最新版ではB6判サイズの辞典では最多となる95,000項目を収録しています。しかし一方で、辞典はいつでも手軽に引けるものでありたいと思います。多数の項目を収録しつつもコンパクトなB6判サイズ! なにより使い勝手のよさを第一に配慮した結果です。
 
 
 
 
ふれこみでは、中型辞典ながら
大辞典に引けをとらないことがうたわれている。
つまり、大きさはコンパクトながら、
集英社が、広辞苑,大辞林,大辞泉などに対抗して企画した、
力の入った辞典ということができる。
 
 
しかし、これがなんとも微妙な作品である。
 
まず第一に、1993年の完成の時点で、
編者がそろってすでに還暦前後である。
 
20年が経って今では80歳前後になっておられ、
すでに5人中2人が鬼籍に入られている。
それにもかかわらず、編者の交代・参加はないそうだ。
 
 
森岡 健二    19172008     上智大学名誉教授
徳川 宗賢    19301999     学習院大学教授   
川端 善明    1933         京都大学名誉教授
中村 明     1935         早稲田大学名誉教授
星野 晃一    1936         近代文学研究家 
 
 
 
次に、専門用語の担当校閲者の人選もなんとも微妙だ。
僭越ながら、私は知らない人ばかりである。
監修者の知名度は、どうしたって辞典の信頼にかかわるだろう。
 
 
哲学    伊藤勝彦    1929      埼玉大学教授
倫理    香川知晶    1951      山梨大学教授
社会    有末 賢    1953      慶応義塾大学教授
心理    岸田 秀    1933      和光大学教授
教育    山住正己    19312003   東京都立大学教授
政治    市岡揚一郎   1937      ジャーナリスト  
法律    金子 晃    1937      元会計検査院長
工学    餌取章男    1934      ジャーナリスト
 
 
 
 
さらに、漢字字典としてもどうだろう。
 
字数は、約3000字の収録にとどまる。普通だ。
 
しかも、“部首”,“成り立ち”,“書き順”といった項目
特に無いようだ。
 
漢字字典(漢和辞典)の代用という点も、極めて弱い。
「三役」という大看板からして、疑問となってくる。
 
 
 
もはや、ここはいったん幕引きにして、
もう一度、若く、有能な学者陣を選抜して、
新しく再出発してほしいと思う。
 
 
ここでは集英社国語辞典を槍玉に挙げてみたが、
実は、三省堂や岩波書店などについても、似たり寄ったりだ。
 
伝統を守るのも一方では大事なことだろうが、
フレッシュかつ堅実なメンバーで、
がっちり一から新しい国語辞典を作るという新機軸も
そろそろあっていいのではないかと強く感じる。
 
 
 
 
 
六法の改訂は、理由は知りませんが、
各社毎年晩秋と決まっています。
そのため、法学生および実務家が六法を買うのは、
(晩秋〜春)というのが普通だと思います。

さて、私は、
おととし  『判例六法』(有斐閣)
昨年    『判例セレクト六法』(岩波書店)
でしたが、

今年は、
有斐閣の『ポケット六法』 
を買いました。

おととし・去年と、判例付き六法だったので、
今年は判例のない六法です。

『判例六法』は便利ですが、
はしがきにも書いてある様に、
極端に言うと、もはや、
いわゆる六法(法令集)ではありません。
なぜなら、法令数は約100件しか入っておらず、
一方、判例が、ほとんど条文と対等に、
大量に入っているからです。しかも、
条文から離れた講学的・総論的な判例も非常に多い。
つまり、「判例付き六法」というより、
「六法+判例集」なのです。
この点は無視されがちですが、
けっこう注意が必要なところです。
法令中心なら『ポケット六法』などを
選ばないといけません。

 
ここで参考までに、
六法の選択の仕方を提案します。

・『ポケット六法』(有斐閣)+『判例六法』(有斐閣)
 
 学習者の王道な選択です。隔年で買うのもいい。

 
 
・『ポケット六法』(有斐閣)。
 
 判例は別にいらない、法令は十分に欲しいという人。


 
・『判例六法』(有斐閣)。
 
 法令はそんなにいらない、判例も見たいという人。


 
・『セレクト六法』(岩波書店)。
 
 もっとも安上がり。六法は最低限でいいという人。

 
・『判例セレクト六法』(岩波書店)
 
 →いろいろ短所もありますが、機能性・機動性は高い。

 
・『判例六法プロフェッショナル』(有斐閣)
  or『模範六法』(三省堂)
 
 プロの人,またはセミプロとしての自信がある人。
 
 
以上のパターンがおすすめです。逆にいえば
これ以外の似たような六法はお薦めできません。
一応、寸評するなら、
 
 
『デイリー六法』(三省堂) → これといった特色がない。
 
『模範小六法』(三省堂) → 『判例六法』のほうが優れている。
 
『基本六法』(岩波書店) → すきま産業を狙ってきた意味はある
               ただそれだけに必要な人は限られるでしょう。  
 
『標準六法』(信山社) → 『セレクト六法』のほうが優れている。 
 
 
『行政書士試験六法』(各社) → 参考書と問題集があれば必要がない。
                     価格も割りに高い。
 
 
 
というところでしょうか。
 
 
 
 
今さらかもしれませんが、
三省堂のホームページに次の報せが。
 
 
「三省堂新六法」の平成24年版につきましては、
諸般の事情により休刊といたします。
これまでのご愛顧に感謝申し上げます。
 
 
人生で始めて買った六法が三省堂の『新六法』。
たしか一番安かったとか、大した理由はなかったと思う。
その後、一度も買うことはなく、
人が使っているという話も聞いたことがない。
ここまでよくもったというところでしょうか。
 
 
看板商品である『模範六法』やポケ六とそれほど
差がない『デイリー六法』はともかくとして、
 
『模範小六法』も、存続は危ういかもしれません。
 
 
 
 
『三省堂 新六法』
 
 永井憲一・浅倉むつ子・安達和志・井田 良・柴田和史・広渡清吾・水島朝穂 編
 法学部以外の学生や、一般の市民でも気軽に引いて読める、解説つき六法の決定版。学習上の必須法令、生活に密着した法令や時事の法令を読みやすいヨコ組・算用数字表記で幅広く精選して収録。新六法独自の18 の編ごとに、収録法令の概要や最新の立法動向を詳説。収録法令 290件、インデックスシート付き。(23年度版)
 
 
 
           三省堂HP → http://www.sanseido-publ.co.jp/
 
 
 

全1ページ

[1]


.
書生クン
書生クン
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事