*趣旨
・法律は通常、総則からはじまります。
憲法もまずは総則である
最高法規の章からはじめるべきでしょう。
そこで、現行では末尾に置かれた
97〜99条を冒頭に持ってきます。
・第一条には、「国民主権」をはっきり書きました。
現在の憲法には主権に関する独立の条項はありません。
現在でも自明ではあっても、
“大事なことは、わかりやすく、はっきり”
書いておくことは価値があると考えます。
・第二条(現97条)は簡素化しました。
「人類の多年に…」という美辞麗句については、
生かすか変えるか議論がありそうなところですが、
とりあえずはフラットな表現にしてみました。
・第三条と第四条(現98条)は分けました。
現98条については、
「条約は憲法に優先するという意味だ。」
という読み方がありますが、
1項は国内法、2項は国際法関係を扱ったものであり、
「国内的には憲法が条約に優位する」
とするのが通説だといっていいでしょう。そのため、
ここは分けた方が少しはっきりすると思います。
・第五条(現99条)の摂政は代行に改めます(その2参照)。
書庫にある「序」からの説明を併せて
読んでいただければ幸いです。
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憲法修正私案
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*趣旨
〈 前文 〉
・「われらとわれらの子孫のために」
→当然です。第十一条にも入っています。
・「自由の恵沢」
→「人間の尊厳と自由」とする。
・「政府の行為によって」
→当然であり、限定する必要もないので削除。
・「決意し」,「確定する」
→通常こうは言わないので修正。
・「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、
その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者が
これを行使し、その福利は国民がこれを享受する。
これは人類普遍の原理であり、」
→要するに国民主権・議会制のことであり、
繰り返しにすぎません。また人類普遍の原理とも
言いがたいでしょう。
・「人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚する」
→意味が定かではなく、そのような普遍的な理想が
あるかも疑わしいので削除します。
・「念願し」,「自覚する」,「決意した」,
「占めたいと思う」
→情緒的で、意図があいまいです。
「維持」する,「保持」する,「確認」するといったように、
文末はすっきりと明快な言葉でまとめます。
・「信頼し」だと完全に依存的なので、
「保持する」という主体性も加えます。
・「国際社会」が、当然に平和・救難活動を行うとは
限らないので、「行う限り」とする。
・「安全と生存を保持」
→「生存」を「安全」に含め、「生活及び文化」を追加する。
・「ひとしく恐怖と欠乏から免れ」
→そこまでいうと理想的にすぎるので変更。
・第三段落
→「政治道徳」というのがわかりにくいですし、
全体としてまわりくどい。
「国際社会に貢献することを責務とする」という
一節でまとめます。
現在の「前文」のよさを十分に残しつつ、
読みやすくしようとすると
このようになるのではないでしょうか。
とはいえ、改正が実現するとなると、
「前文」は全面的な書き直しがされると思います。
それでも、現代的憲法としては、
前文に次の要素は絶対に入れないとなりません。
①主権は国民にあること。
②人権の主要部分は法律からも不可侵であること。
③戦争を起こさないこと。
④主体性を保ちつつ、国際社会と協調すること。
です。
書庫にある「序」からの説明を併せて
読んでいただければ幸いです。
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ここで、私が勝手に考えた
「憲法改正私案(試案)」を
少しずつ発表してみたいと思います。
実のところを言えば、私は、
「今の憲法は改正をするべき」
という意見をもっています。 ただ、“いわゆる改憲論者”とは まったく意見が違います。 いうなれば「護憲のための改憲」です。
私と同じ憲法観をもつ人を
見かけたことはおよそありません。 意見ではないのでしょう。 ただ、新聞の世論調査を見るかぎり、 こと一般国民を対象と考えるならば、 潜在的にニーズがあるのではないかと
ひそかに期待はしています。 というわけで、ここで少しずつ
私案を開陳してみようかなと思います。
1 国民にわかりやすくする。 今の憲法は、主義・思想はともかく、書かれざる部分,
書いてあるけど意味が認められていない部分が多いので、 ただ読んだだけでは把握が困難です。ちゃんと、 国民が読んでだいたいの意味がわかるようにすべきです。 現在までの解釈論において、
ある程度安定した理解を補うことにします。 対立するところはとりあえず そのままにしておく感じです。 (道路工事に例えるなら、まったく新しい 道路を引くのではなく、舗装工事という感じです。) そんなところなので、 多くの改憲派,護憲派,無効派の方には まったく満足いかないものでしょうが、 「とりあえずベースをすっきりさせて、 議論の焦点をわかりやすくする」 というのが、この私案のねらいです。 この改正によって、国民が 条文を読んで憲法を理解でき、
「便乗改正論」や「雰囲気改正論」が 払拭されることを意図しています。 改正ではありますが、 実際は現行の修正なので、 タイトルも「憲法“修正”私案」とします。 とはいっても、 たいしたものではありません。 ちょっとずつでも洗練できたらいいと 思うので、他の記事と同じく、
後から加筆修正することがありますので、 ご了承ください。 日本国憲法の条文(と教科書も ある方がいいです)を片手に、 憲法を読み直してみるという感じで、 気楽に一緒に考えてみて いただければ幸いです。
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