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司法試験制度

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大東文化大、法科大学院の募集停止へ 15年度から

 
 大東文化大学(東京都板橋区、太田政男学長)は19日、大学院法務研究科(法科大学院)の学生募集を2015年度から停止すると発表した。在学生全員が修了した時点で廃止する。04年の開設以来27人の司法試験合格者が出たが、近年は合格率が低迷。「学生数の安定的な確保が見込めず運営継続が困難」としている。文部科学省によると、募集停止は9例目。

                      
                  2013年12月19日   朝日新聞
 
 
 
 
 
これで撤退は、
姫路獨協大学、大宮法科大学院、明治学院大学、
神戸学院大学、駿河台大学、東北学院大学、
大阪学院大学、島根大学、大東文化大学、の9校。
 
 
あとは、
鹿児島大学、白鴎大学、独協大学、国学院大学、
駒沢大学、東海大学、神奈川大学、愛知学院大学、
中京大学、名城大学、京都産業大学、龍谷大学、
甲南大学、福岡大学、久留米大学、
あたりの撤退がありうるだろう。
 
 
 
ただ繰り返しになるが、「統廃合」はちょこちょこ
実施されても焼け石に水で、効果は期待できない。
「合格者数を3000人に増やす」
の可能性がほとんどないのであれば、残る道は、
「法科大学院制度の白紙からの考え直し」
以外に道はないと思われる。
 
 
 
 
司法予備試験351人合格=大学院・大学生が8割近く

 法務省は7日、司法試験を受ける資格を得られる予備試験の結果を発表した。合格者は前年比60.3%増の351人。このうち法科大学院生と大学生は2.1倍の計271人で、全体の77.2%を占めた。予備試験は法科大学院に通えない人への配慮で導入されたが、大学院生らが司法試験への「近道」として利用している実態が浮き彫りになった。
 予備試験の受験者は28.4%増の9224人で、合格率は0.8ポイント増の3.8%。合格者のうち、法科大学院生は2.7倍の164人、大学生は55.1%増の107人だった。
 司法試験を受けるには、法科大学院を修了するか、予備試験に合格するかが必要。予備試験は、経済的事情などで法科大学院に通えない人でも司法試験を受けられるよう、2011年に導入された経緯がある。
                       
                     
                                2013年11月7日  時事通信
 
 
 
 
なお、初回の2011年は、6477人が受験。
合格者は116人(男性103人、女性13人)で、
合格率は約1.8%だった。
 
 
まず前提として、法科大学院制度をこのまま続けるのかが問題だ。
やめるなら早くやめるべき。
 
 
もし続けるのなら、現在の予備試験は明らかにおかしい。
誰でも受けれるペーパーテストでは矛盾は深刻化するばかりだ。
というか、法科大学院在学生が受験できるのが意味不明。
 
 
どうしたって「受験資格」を置くべきである。例えば、
 
1.書類や面接で、法科大学院に入学できない正当な理由の
  証明・説明を求める
 
または、
 
2.大学院で修士学位以上を得ている(法科大学院修了者を含む)
 
といった基準を設けるべきだろう。
 
「抜け道」ではなく「救済の道」であるということをはっきりさせるべき。
それならば、500人や1000人くらい通過者を出しても不思議ではない。
予備試験まで「純粋な競争試験」にするなど馬鹿げている。
書類選考や面接で最低限度のフィルタリングをしなければ理不尽だ。
 
繰り返すが、「自由受験」にこだわるなら、
そもそも法科大学院制度を廃止すべきである。
 
 
 
 
 
2013年度司法試験の結果が発表された。
 
 
受験者  7653人  
 
合格者  2049
 
合格率  26.8%
 
予備試験組  167人中120人  71.8%
 
 
法科大学院別合格率
 
1位  慶應義塾大学   56.7%   合格者201人    
2位  東京大学     55.1%    197人  
3位  一橋大学     54.4%    67
4位  京都大学     52.4%    129人       
5位  愛知大学     42.8%     12
6位  首都大学東京   40.6%     39
7位  中央大学     40.0%    177
8位  早稲田大学    38.4%    184
9位  千葉大学     36.9%     24
10位  神戸大学     36.8%    46
11位  大阪大学     36.4%    51
12位  名古屋大学    33.3%    40
12位  北海道大学    33.3%    50人  
 
 
一応順調といえるのは、慶応,東大,一橋,京大だけだろう。
 
ギリギリなんとかなってるのは、12位あたりまで。
 
以下は惨憺たる結果をダイジェストで。
 
15位   上智大学    26.4%    
18位   九州大学    24.0%   
19位   東北大学    22.5%
20位   同志社大学   22.1%
23位   法政大学    20.9%
29位   明治大学    18.3%
 
有名校が2割をウロウロしている。
 
34位   立命館大学   16.5%
38位   立教大学    14.8%
40位   関西大学    14.0%
45位   学習院大学   11.1%
53位   専修大学     9.0%
60位   日本大学     6.0%
 
 
 
 
統廃合で何とかしようと思うと、上位大学20校くらいを残し、
あとはすべて撤退させなければならない。
 
質がどうとか、教育内容がどうとかの問題ではない。
法科大学院制度を維持すべきかどうかの問題だ。
 
なお、もう呆れてしまうが、
毎日新聞は917日の社説で、十年一日のごとく、
「教育の質を高めて、各校は合格率を高めよ」と言う。
現状況では実施不可能な妄言である。
 
根本を打破する改革、つまり、
①法科大学院を受験資格とするのをあきらめる、または、
②合格者を3000人まで引き上げる、
のどちらかしかないと思う。
「ブラッシュアップして質を改善」はその後でしか
議論になりえない机上の空論だ。
 
 
なお、「予備試験通過者が強い」は、上記の大矛盾を
無視していることから生じる当然の副作用であり、
語るに値しない。
 
 
 
 
 
法科大学院18校の補助金削減へ 14年度、基準厳格に

 文部科学省は10日、法科大学院全73校中、実績の低迷が続く18校への2014年度の補助金を削減することを決めた。削減基準を厳しくしたため、13年度の4校から大幅に増えた。法務省が公表した13年の司法試験の結果から明らかになった。
 文科省は「今回の結果を重く受け止め、抜本的な見直しを検討してほしい」としており、法科大学院の再編の動きが加速しそうだ。政府は司法試験の合格者を年間3千人とする計画を撤回し、法科大学院に自主的な定員削減や統廃合を求める方針を7月に決めている。
 文科省によると、削減対象となったのは国立が2校、私立が16校。

                    2013年9月10日  共同通信
 
 
 
 
18校は、
 
島根大学、鹿児島大学、白鴎大学、独協大学、国学院大学、
駒沢大学、大東文化大学、東海大学、日本大学、神奈川大学、
愛知学院大学、中京大学、名城大学、京都産業大学、龍谷大学、
甲南大学、福岡大学、久留米大学
 
 
この18校は素直に撤退すべきなのでしょうね。
(日大などは、定員を2分の1にするなど“半撤退”をすべき。)
 
 
しかし、「撤退・合併」では、根本的な解決にはなりません。
20校程度が無くなっても、決定的な改善は望めない。
「法科大学院制度自体を考え直す」しか手段はない。
しつこいようですが。
 
 
 
 
 
山陰法科大学院が募集停止へ

 島根大は17日、2015年度の山陰法科大学院(ロースクール)の入学者募集を停止すると発表した。国立大法科大学院の募集停止は初めて。15年度からは複数の大学と「広域連合法科大学院」を設立し、入学者を募集する方針。
 04年度設立の同法科大学院は、12年度の司法試験合格率は6%、入試競争倍率は1・88倍。3年連続で合格率が全国平均の半分未満、入試倍率が2を下回ったため、13年度は国立法科大学院として初めて国の補助金を約2500万円削減された。また入学者数は減少を続け、13年度は2人(定員20人)と落ち込んでいた。
 この日、同大で会見した小林祥泰学長は「補助金が削減され、このまま単独で維持するのは難しい」と募集停止の理由を語った。
 14年度の入試はこれまで通り実施。在学生が修了するまでは現在の法科大学院は維持し、新設する広域連合法科大学院へ中途で転籍することも可能とする。
 同大によると、広域連合法科大学院は、国公立、私立を問わず複数の大学と共同で設立。各大学のキャンパスからテレビ電話などを活用し遠隔授業をする。キャンパス分散型は法科大学院では初の試み。法科大学院を運営する複数の大学と交渉を進めているとしたが、小林学長は「具体的な交渉先は明かせない」とした。

                        2013年6月18日  中国新聞
 
 
 
 
 
地方の拠点となる国公立大が撤退するのは、残念なことだ。
 
これで撤退は、姫路獨協大学,大宮法科大学院,明治学院大学,
神戸学院大学,駿河台大学,東北学院大学、大阪学院大学、島根大学、の8校。
 
 
ただ繰り返しになるが、「統廃合」は、ちょこちょこやっても
焼け石に水で、効果は薄く、誰も得はしない。
 
「合格者数を3000人に増やす」
の可能性がほとんどないのであれば、残る道は、
「法科大学院制度のゼロベース再考(端的には廃止)」
以外にはない。
 
 
 
 

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