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欲望を掻き立て物を売り買い
経済至上主義政策
結論
1989年にカナダ人女性からインタビューされた上野千鶴子は、問いに絶句した。
上野は気づいていたのであろう、女性もふくめて、日本社会は変わった。だが、それはフェミニズムの運動の成果というより、高度資本主義の浸透の結果であったことを。
上野はこのやりとりを記したエッセイで、こう記している。いったん絶句したあと、彼女はインタビューに、こう答えた。
「フェミニズムの送ったメッセージは、フェミニストではない女性たちにもたしかに届いたと思います。
それは女たちに、「ガマンしなくていい、自分が自分でいていい」というメッセージを送ったのだから」。
だが上野はこうも書いている。「フェミニズムも、時代の産物だった」。フェミニズムの「ガマンしなくていい」というメッセージは女性たちに届いたが、それは時代の変化に合致したメッセージだったからこそ届いた。
その結果として、
「自分の欲望にめざめれば、人はエゴイストになる。そして女たちはエゴイストになった。
これまで女がエゴを抑えることで成り立っていた家族や社会構造に、ガタが来はじめた」。
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