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一九九五年
「白山の高山植物の多様性の解明と保全法の確立」をテーマに 「白山プロジェクト」が設立された。 清水建美金沢・信州両大名誉教授 (植物分類・地理学専攻、理学博士)を 中心に活動している。 数々の遺伝子構造研究の中で ハクサンコザクラの母種に 北海道のエゾコザクラ 青森県にミチノクコザクラ 本州日本海側の山形、 福島県の飯豊山から富山、 長野県の白馬岳、 西限の白山までは ハクサンコザクラに分類される。 が、山系ごとに独自の葉緑体DNAを持っている。 外見は同じでも地理的に離れた条件下では 独自の遺伝子を持っていることが明らかになった。 安易に他の山からの移植は ならないことを意味する。 (金沢中日文化センター講師) 北陸中日新聞2014年10月2日掲載記事中日新聞WEB http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/kanae/CK2014100202000224.html |
霊峰三山背比べ
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北陸中日新聞掲載コラムのアーカイブ
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紅葉は高い山の方が鮮やかで
冷えこみの厳しい年ほど美しい。 そのベストな紅葉はいつか。 日に日に変化する葉の色。 山行タイミングが難しい。 十数年前 穂高連峰、涸沢(からさわ)の紅葉を見たく 上高地から七時間かけ 長く苦しい行程を進んだ。 やっとの思いで着いた涸沢は 一転して新雪をかぶった冬山風景だった。 クロボコ岩をすぎ 突然開ける白山頂上に息をのんだ。 百回以上の白山登山の内 室堂平が深紅の あでやかな風景は初めてだった。 登山歴二十五年の白山で 雲のないオレンジ色の御来光と 葉先の枯れてない みずみずしい紅葉に出合ったのは 二度しかない。 (金沢中日文化センター講師) 北陸中日新聞2014年9月23日掲載記事中日新聞WEB http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/kanae/CK2014092302000236.html |
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富士山の裾野に
東富士演習場があり 板妻の集落が接続し 富士山に多いオノエイタドリの 群生がある。 板妻の地名は イタドリからついたらしい。 若い茎はタケノコのようで みそ汁に入れ山小屋の食事に出ることも。 茎を大量に食べると腹痛になるという。 戦時中はこの葉を乾燥し たばこの代わりになった。 一方、山頂を望む 八合目の砂礫(されき)地には 小形の草丈ベニイタドリが群生 別名メイゲツソウ(名月草)という。 富士山の砂礫地は 崩れやすい火山礫地で 地表が安定せず そこには根を深くのばすオンタデや ムラサキモメンズルとイタドリが 他の植物に先駆けて生える。 富士山に最も似合う植物たちである。 (金沢中日文化センター講師) 北陸中日新聞2014年9月17日掲載記事 中日新聞WEBより http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/kanae/CK2014091702000215.html |
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太平洋戦争後の食糧難の頃
富士山麓でも サツマイモの葉の茎やギボウシの茎は供出の割り当てで コメが一割、他はギボウシの茎を刻み 雑炊で代用食とした。 富士紡績(当時)女性従業員の哀話である。 喉に通りにくいギボウシ雑炊に耐えかねて 国会議員に試食させ、救済を訴えたという。 国民全員が貧しかった。 富士山麓では主にオオバギボウシで 花穂はこうべを垂れ 花は朝開いて夕方しぼむ。 観賞価値が高く、 江戸時代から重宝される古典園芸植物で 料理や漬物に利用されている。 名前のギボウシは 日本の伝統的木橋の欄干の柱の形が ギボウシのつぼみの形に似ているとして 擬宝珠(ぎぼうしゅ)から名付けられ 縁起がいいらしい。 (金沢中日文化センター講師) 北陸中日新聞2014年9月11日掲載記事中日新聞WEBより http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/kanae/CK2014091102000284.html |
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紀元前210年、
中国の秦の始皇帝は 行動力で中国全土を統一。 同時に不老長生の仙薬に 異常な執着を持ち 徐福に探索することを命じた。 その地は蓬莱(ほうらい)といい、 仙薬は不老の実と記され、 高山植物のコケモモと推定し、 日本の不尽山(富士山)に 五百余人の一族を連れて来た。 コケモモは富士山五合目付近、 特に御中道に七月白花開花、 秋に赤い実を付ける。 ハクサンシャクナゲ低木の下に 大群落で見事。 他の山の比でない。 十年前、 五合目佐藤小屋での夕食は コケモモ酒。 元気回復酒だった。 結局、徐福は 仙薬として得られないまま、 計画的に中国に帰らず、 富士山麓に一族共定住したという。 (金沢中日文化センター講師) 北陸中日新聞2014年9月2日掲載記事中日新聞WEBより http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/kanae/CK2014090202000192.html |





