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霊峰三山 金沢 兼六園 ボタニカルアート
ボタニカルアーティスト・山岳画家の金栄健介(かなえけんすけ)の作品に関するブログ。

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オニグルミ【遺作】

金栄健介が生前最期に仕上げたコラムが、2016年8月9日付 北陸中日新聞に掲載されました。これが遺稿となります。


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兼六園桂坂入り口を入り、茶店前に誰も気づかれない九月にたくさんの果実をぶら下げるオニグルミがある。

クルミは三種あって、ほかに食べられないサワグルミ、長野、新潟、東北地方で果樹として食用とするテウチグルミがあり、殻が薄く、手でも割れるから人気である。

硬い殻のクルミは欧州のクリスマスグッズ、木製彫刻の「クルミ割り人形」があり、伝統玩具の素晴らしい一品である。

絵のオニグルミ。核の面に凸凹があるところから鬼のように怖そうで硬い。四、五月に花を付け、九月には種子は食用、材は有用となる。

=おわり

(元金沢中日文化センター講師)

北陸中日新聞2016年8月9日掲載記事中日新聞WEBより
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/kanae/CK2016080902000262.html

ムクゲ

金栄健介が亡くなる直前に仕上げていたコラムが、2016年8月2日付 北陸中日新聞に掲載されました。

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 兼六園では、なぜか見どころの主役になれず、生け垣になっているムクゲ。

 アゲハチョウが飛んできた。とっさにチョウを描こうと追っかけた。動く動物や昆虫は難しい。写真を撮ろうとするが、じっとしていない。冷たくどこかに飛んでいった。

 ムクゲに対し、似た花の仲間でフヨウがある。フヨウは樹高二メートルに対し、ムクゲは四メートルと高く、葉はムクゲより小さい。ムクゲの幹は直立し分枝、枝はしなやかで、ムクゲの花はやや小さい。フヨウは全体に白い星状毛を密生、花はムクゲよりやや早めに咲き一日でしぼむ。

 なんとハワイのハイビスカスは仲間だったとは驚いた。

(元金沢中日文化センター講師)北陸中日新聞2016年8月2日掲載記事中日新聞WEBより
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/kanae/CK2016080202000224.html

新聞掲載は残り一回
次回でラスト!

ウツギ

金栄健介が亡くなる直前に仕上げておいたコラムが、2016年7月26日付 北陸中日新聞に掲載されました。

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 ウツギという木には、
紅色と白色の五種の分類があって
判別しにくい。

七月、
白山や医王山の登山口に行くと、
タニウツギがその名の通り
普通に見かけられる。

白系では
ウツギとバイカウツギがある。
ウツギの白花には随分迷った。

絵の白花は五弁花であり、
四弁花の梅の花に似た
バイカウツギの誤認だと
分かった。

ウツギの語源は、
幹が空間になっており、
そこから名がつけられた。

金沢市の大乗寺丘陵公園では、
移植された万葉の花のウツギが
見られて楽しい。

(元金沢中日文化センター講師)

北陸中日新聞2016年7月26日掲載記事中日新聞WEBより

http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/kanae/CK2016072602000205.html

新聞掲載はあと二回ありますよ!

ネジバナ

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 いつの間にか、わが家の小さい庭に二十センチくらいの小さな花が、植えてもいないのにかわいく天に伸びていた。

 どこから種が飛んで来たのだろう。わが庭も多少環境がいいのかとほくそ笑んだ。その花の名は「ネジバナ」とすぐ分かった。

 よく見ると小さいがとても上品。ランの仲間で、姿はエレガント、茎はねじりながら天に向かって真っすぐに伸びている。

 シランやシュンラン、エビネ、サギソウ、アツモリソウなどの仲間で、花は、がく三、花びら三で一個はしんべんという唇(くちびる)形の花びらに変わり、その形で区別をしているという。

 わが家に来てくれたことうれしく思う。 
(金沢中日文化センター講師)
北陸中日新聞2016年7月12日掲載記事中日新聞WEBより
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/kanae/CK2016071202000207.html

ガクアジサイ

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 ガクアジサイを描くのは難儀である。花が咲き出したら慌てて描いた方が無難である。どういうことかというと、周囲に咲いた白花は、絵の額縁のように囲まって咲くことからガクアジサイの名が付き、この花を装飾花という。

 問題は中心に塊になって咲く小さな花は、両性花といって花弁が五、雄しべが十もある。

 図右上のツボミのうちはまだ描けるが、図左上の花が開くと、花弁と雄しべが伸びて、細かくてこんがらかって、形がつかめず、描けない状態になり、ツボミの開く前に早めに描くのが無難となる。

 花はきれいだと思っても、細密画の花は描くタイミングが大切なのだ。 

(金沢中日文化センター講師)
北陸中日新聞2016年7月5日掲載記事中日新聞WEBより
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/kanae/CK2016070502000226.html

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