kensyou_jikenboのブログ

エンジニアからの視点で様々な事柄を論理的客観的に読み解いてみようと試行中。PC遠隔操作事件、新国立競技場、豊洲新市場・・・
一昨日記事に対して「jdw**736」さんからコメントを頂いた。地下水位問題に関心がお有りとのこと。そして「水位急上昇」の件について質問を頂いている。
<4月11日から12日にかけて、No.6ー1の地下水位が、3.55から4.38にまで、83㎝も急上昇した原因は、何でしょう?>

当ブログも同様の疑問を持って検証してきているが、残念ながら現時点で解を持っていない。そういう時は「現場に当たる」と云うことで、先日豊洲で水位観測井戸の蓋の状態を見てきた。降雨に対する水位の反応が、地下水経由とは考えにくいほど早いので、まずはストレートに「井戸の蓋」を確認してみた次第。

結果的に「2箇所の水位観測井戸」、「観測井戸が有ると思われる緑地」、「揚水井戸」が外から視認できたのでご紹介。まず視認できた位置を示す。

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観測井戸2箇所…No.5-1とNo.7-2。
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観測井戸NO.7-1が有ると思われる緑地(7-1は視認できず)。
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揚水井戸。
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これらを考察しだすと長くなるので今回は写真紹介のみとするが、皆さんはこれらを見て「蓋からの雨水流入」の可能性を、どうお考えになるだろうか。流入の「有り無し」だけでなく、流入する場合の量の問題も有るので、早く都側が調査して貰いたいところ。

もう一つ以下のご質問も頂いている。
<これから梅雨の時期になったら、地下水位は、どのように変化して行くのでしょうか?>

当ブログも現時点では解を持っていないが、少なくとも都側が実効性の有る対策を打たなければ、これまでのデータから降雨への反応が続くことは確実。しかも降水量との相関も有るようだから、梅雨や台風となれば今より水位が上がるという推測になってしまう。次回(第6回)新専門家会議で平田座長らと都側がどのような報告をしてくれるか注目。

なお、追記に第5回新専門家会議資料「地下水位一斉測定結果」を示す。内容詳細は未考察だが、非常に重要なデータと思われる。例えば、7街区に「当方注」として入れたように、建物下の水位が「2.5mすれすれ」になっている。これでは再度地下空間に水が上がってくる可能性は有るのだろうか(2月の測定であり、3月以降に全体的な水位上昇が見られるため、現在はどうなっているだろうか)。

以上
[追記]
資料5−4”地下水位一斉測定結果(概要として下図を示すが、詳細はHP図を拡大して御覧ください)
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本資料の趣旨説明が行われている部分の議事録抜粋を示す。
水位目標に対する専門家会議メンバーの多少は疑念を持ちつつも楽観的な見通しも分かる。

○中島フェロー 地下水位がどういう状態にあるかということで、先ほど変化のほうは説明がありましたが、全体の地下水位の分布がどうなっているかを確認するため、2月21日から24日にかけて、5街区、6街区、7街区にあります201カ所のモニタリング観測井及び地下水管理システムの地下水揚水井戸、地下水観測井戸、全てにつきまして地下水位、井戸の管頭からの深さを測定し、測量した結果をもとに標高に換算して等高線図でこちらに示しております。

各井戸のところにあります数字、2.26とか2.33、これがA.P.+何mのところに地下水が今あるか。線が引いてあります。これが各A.P.の標高の等高線になります。等高線のありますところに少し大き目で数字がありますが、この数字の高いところから低いところに、等高線に直角に行くような形で水が流れると思っていただければいいかと思います。当然この等高線のコンター、間隔が狭いところは非常に水位が急勾配になっておりますので、水が激しく動く可能性のあるところ、この間隔の広いところはそれほど水は激しく動かないところという形で読んでいただければと思います。

あと、この中に緑で塗り潰して通路みたいになっているところがございますが、これは、それぞれ毛管上昇を防止する砕石層がありました下に、地下水揚水をした揚水井で引っ張った水、遠くからも水が引けるように砕石層で溝を切っているようなところでございます。ここを通って水ができるだけ遠くから集まるようにしている場所がこのような形で通路として下のほうに入っているという形で見ていただければと思います。

これを見ますと、5街区、6街区、7街区、いずれも緑がより集中しているところ、いずれも建物の下のあたりが多くなっておりますが、このあたりはA.P.+1.8から場合によっては2.4mぐらいの範囲まで全体的に下がっている感じが見ていただけるかと思います。それに対しまして、右下の5街区ですと、右下のところと左上のところに少し地下水が高くなっているところがございます。

このあたりからそれぞれ建物のほうに水が動いている感じかと思います。6街区と7街区につきまして、左側のほうになりますが、図面の左端のあたりの水位が高くなってございます。このあたりは比較的水が動く圧力、水圧が多くかかっていると言える範囲かと思います。このあたりは第9回の結果等々、濃度の上がり方等を考察するための基礎資料ということで測定をした結果でございます。
以上が第9回の再調査の結果からの内容でございます。
・・・

○平田座長 それと、以前から常に問題視といいますか、指摘を受けるのが地下水の揚水システム、管理システムなんですが、このデータを見る限りは、今年は雨が少ないこともあるんですが、順調に下がっていると見てよろしいんでしょうか。駒井先生、どうでしょうか。4−1−4のところに連続した経時変化が出ておるんですが。
○駒井委員 全体的には着実に下がっている状況かなと思います。ただ、最近二、三カ月を見ると少し横ばいになっています。一部ポンプの状況とかもお伺いしていますので、少し揚水量が下がりぎみかなという感じはいたします。ただ、このまま続けますと目標であるA.P.+1.8まで何とか到達するだろうという感じですので、引き続き揚水システムを稼働することがいいかなと思います。
○平田座長 そういう意味では、打ち合わせのときに出たんですが、A.P.+1.8mという目標水位はここに入ったほうがわかりやすいんですね。
○駒井委員 そうですね。
○平田座長 もともとは専門家会議、前のときはA.P.+2mということを入れていたんですけれども、余分に20㎝とる。大きな雨が入っても大丈夫なようにということで余分に20㎝下げるところが目標になってございますので、今後A.P.+1.8mのところに目標水位的な形でわかるように線を入れていただければと思います。

追記以上

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地下水管理システムの水位管理が破綻状態であることは、これまで書いてきた。更に新しい情報が見つかり、Twitterの方で(1)を記述。また「水位観測井戸」の構造が分かってきたので(2)で紹介。

(1)水位が迅速反応する分かり易い例
状況…4月11日9時〜17時の降水量2.3cm、この間で10cm以上の水位上昇地点複数

→当日は丁度朝の観測時刻9時頃から雨が降り出し、夕方観測時刻17時には降水量以上に観測井戸水位が上昇していた。4mの盛土を浸透してから観測井戸に入るまでに要する時間としては短すぎるのではないかと推測。
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更に雨水浸透率の都側想定が8%であるのに、降水量の何倍も井戸水位が上昇している点も考え併せると、地下水を経由しないで直接的に井戸水位を上昇させる何らかの経路が存在するのではないかと推測。次項で考察。

(2)観測井戸の構造
これまで観測井戸の水位を降水量以上に上昇させる経路として、地下水経由にはなるが「遮水壁下側の難透水層を通しての外部流入」を考えてみていた。或いは遮水壁からの外部流入可能性も有りうるか。

何れにせよ降水量以上の水位上昇は、雨水浸透率想定8%も考慮すると何らかの外部流入経路が必要と仮定してきた。しかし前項(1)のように降雨に迅速反応しているとなると、まず地下水経由ではない経路の検討が必要と考える。経路推測として、観測井戸のフタ、フタの中の井戸外周パイプ、擁壁周りなどの示唆を頂いている。当ブログとして、まだ経路の想定は出来ていないが、観測井戸の構造が分かってきたのでご紹介。

井戸の周囲は硅砂のため、下図右側のように井戸の水位が高くても、集水用スリットと珪砂を通して水が逃げて、いずれ水位は下がると思われるが、半年以上経過しても高水位の不思議さ。

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上図の「AP+2m以下にスリット」と「周囲珪砂」の根拠は、後掲の都議会質疑による(別途「周囲砂層」の情報も頂いていた)。「目詰まり懸念とメンテナンス」なども答弁有り。(当該委員会は他にも参考情報多いので追記でも掲載)

なお、不可解なことが多い水位管理だが、3月から上昇に転じたことで都側も「順調に低下」などと言っておられず調査せざるを得ないと推察。次の専門家会議で報告が期待され、都側が調べれば破綻要因は比較的容易に分かるのかも知れないが、当ブログでは技術的関心の対象として原因判明まで追跡予定。

公営企業会計決算特別委員会”2016年年10月28日
○村井基盤整備担当部長 地下水をくみ上げるポンプは、土の中に設置している揚水井戸の中にございます。揚水井戸の中には、ストレーナーという細かい溝がAPプラス二メーターより下の全面についております。そこから井戸の中に地下水がしみ出すようになっております。こうして井戸の中にたまった水がAPプラス一・八メートルを超えるとポンプが動き出し、APプラス一・三メーター、すなわち五十センチ水位が下がるとポンプが停止するようになっております。その後、地下水がしみ出すことで復水し、AP一・八メーターを超えると、またポンプが動き出す。
  地下水をくみ上げることを繰り返しているということで、復水する時間の間はポンプが停止しているということになります。 
○曽根委員(共産党) 井戸の周りはスリットが入っているといいましたが、その外側に、珪砂という細かい砂粒のものを厚さ二十五センチで井戸の周りに埋めているそうですね。それがフィルターになっているそうなんですが、この珪砂のフィルター層の中に外側から、粘土層ですから、そういった砂粒、土の塊が入ってきて、それが目詰まりを起こす、外側で目詰まりを起こすというようなことは私はあり得ると思うんですが、そうした場合、先ほどいったように、ポンプを引き上げてポンプを洗うだけじゃ済まない、外側の珪砂そのものの目詰まりというのは、なかなか解決が難しいんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。 
○村井基盤整備担当部長 委員ご指摘の点につきましては、ポンプを引き上げた上で、先ほどもご答弁差し上げましたけれども、ジェットで噴射します。そうしますと、かなり強い水圧の水が出てきますので、珪砂の中がもう一度洗い出されます。そういったことで、細粒分の土も洗い流されて、もう一度正常な状態に復帰するということでメンテナンスも行うようにしております。 

以上
[追記]
本文の都議会委員会質疑での参考情報。
①雨水浸透率想定15%
他の資料では8%想定も有り、1種類ではない模様。

○村井基盤整備担当部長 豊洲の市場用地は、全体で四十ヘクタールほどございます。その中には建物も建っております。建物に降った雨については全て下水に流れます。しかし、地表面に降った雨につきましては、アスファルト舗装をしている部分や植栽の部分がございます。しかしながら、舗装面に降った雨も、設計では一五%ほどしか地下水化しないというふうになっております。

②盛土無しの場合の地上安全性
以下の週刊金曜日記事にある都側調査について同委員会でも質問があった。記事と同様に、<地下水環境基準の十倍までは許容範囲だから空洞のままでよい>という日水コンのシミュレーション結果が示され、都側は「把握していない」との答弁。しかしその後百倍が検出。当ブログ見解としても、排水基準を超える汚染を許容することは無理筋と思われ、今後早期移転派のアキレス腱になる可能性あり。

”豊洲市場のベンゼン問題 「地上」の健康リスク指摘した報告書を都の専門家は“無視””2017年4月17日 週刊金曜日
<都は、盛土がなくても安全性は担保されるのか気になったらしく、日水コンに地下が空洞になっている場合の安全性の評価を委託、報告書(15年3月、「豊洲新市場事業における地下水管理システムに関する施設等修正設計報告書」)を得ていた。
共産党都議団が昨年入手したその報告書によると、同社は専門家会議が使ったのと同じリスク評価モデルを使って計算し、「土壌汚染対策により地下水水質が環境基準に担保されれば、床下空間が空洞の場合でも発がんリスクは目標発がんリスク(10万人に1人)を下回ることが示された」と結論付けている。そして、「地下水環境基準の約10倍程度までは許容される」とし、目標地下水濃度は0・118㎎/L(ベンゼン)としている。
この結論にあてはめて考えると、今回の100倍という数値は「許容される」濃度のさらに10倍で、到底許容されず、地上も安全とは言えないのではないか。この点を平田座長に問い合わせたが、「専門家会議は、日水コンの数値解析については関知しておりません」との回答だった。>

③根切り深さを除く高さまで盛り土
環境アセス案や日建プロポーザルは、この仕様になっていたことが分かっているが、2011年3月の応用地質㈱による報告書も同内容。「根切り深さ除く盛土」は、相当コンセンサスが得られていたように思えるが、何故これが全く盛土なしになったのか再調査すべき。都議会の追求が甘い。

○西沢委員(民進党) あさの議員が経済・港湾委員会で質疑をしてまいりましたが、実際に盛り土をしないと決めた期間というのがどの辺にあるのかということですが、平成二十三年三月の応用地質株式会社の土壌汚染対策工事設計報告書には、AP四メートルまできれいな土で埋め戻すとあり、砕石層の上に二メーターの盛り土をすることと理解できるわけでありますが、建物予定地以外は、予定どおり、さらに二・五メートルの盛り土をするというようにあります。建物予定地には、建物基礎工事等の根切り深さを除く高さまで盛り土をすることになっていたということであるが、そういう理解でいいのか、お伺いいたします。 
○村井基盤整備担当部長 平成二十三年三月の報告書によりますと、APプラス四メーターまで購入土などのきれいな土で埋め戻し、計画地のうち、新市場の建設予定地以外はAP六・五メーターまで盛り土をするとされております。また、建設予定地は、AP六・五メーターから建築基礎工事などの根切り深さを除く高さまで盛り土をするとなっております。 

追記以上

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以下手記に関して、Twitterで書いた分を転記(後掲)。
文藝春秋2017年5月号”【独占手記】小池百合子 「石原慎太郎の嘘、豊洲移転の判断」”

そして手記の最後は次のように結ばれている。
目の前のあらゆる「壁」を一つ一つ乗り越えていきたい。都民の怒り、憤りを正面から受け止めて都政改革に突き進む。それが私に課せられた責務であると考えています。

最後の方には一番言いたいことが書かれている場合が多い。豊洲問題において小池氏が考える「壁」は、「豊洲移転への壁」か、「築地再整備の壁」なのか。
その直前に書かれている以下と併せると、今までの路線そのままとはならないような雰囲気も感じる。
市場や事業の持続可能性を念頭に、都政全体を「都民ファースト」の視線で変えていく

なお石原氏関係の記述も豊富にあるので、興味有る方は御購入の上、御覧ください。(参考:Kindle版

----以下転記----

イメージ 1
イメージ 2


以上
[追記]
<目の前のあらゆる「壁」を一つ一つ乗り越えていきたい> に直接対応するかどうかは分からないが、もっと前の方に<現状のまま築地を使い続けるには「壁」があることも事実です。>という記述もある。符合すると考えたほうが小池氏の意図に近い?

なお、当方見解は築地再整備の小島私案の状況を見ると「やはり時間をかけて検討したほうが良い」と思う。しかし、小池氏の立場からすると「アセスメント審議の申請」は考えどころになる。築地再整備と豊洲再アセスの並行検討でも良いと思うが、もし再アセス必要で長期化となったら、市場関係者からの「待てない」という声が強くなる可能性大。決断があるかも知れない。

ただ、築地再整備も小島私案は設計に1年半としていて、結局時間がかかる。豊洲・築地いずれにしても、難しいことが多い。

追記以上

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昨年8月31日の移転延期会見から始まって、新年度入りしても豊洲問題は未だに関心が高く、ニュースだけでなく特集などでも取り上げられている。今後も7月2日投票の都議選が近づき、政界では(建前は)「争点にすべきでない」との声が多かったが、「維新の会」の豊洲移転提言に続き、自民党が都議選公約に早期移転を掲げる方針になった。
<築地市場(中央区)の豊洲市場(江東区)への早期移転を掲げるなど、小池知事への対決姿勢を鮮明にした内容で、11日に開催する都連のパーティーで発表する。>

ただし、現実的には投票日まで3ヶ月を切っている時期でも課題山積。特に安全の面で基盤となる専門家会議報告がいつになるか。2ヶ月遅れは平田座長が認めており、当初予定の4月が6月に延びただけでも投票日直前になってしまう。実際は第5回専門家会議で述べられていた「地下空間の測定を1ヶ月か1ヶ月半の間隔で繰り返す」ことや、「地下空間底面対策検討」もあるから6月に出るかどうかも不明。

更に市場問題PTは予定通り5月に報告を出すようだが、築地再整備構想も入ることは確実。それを受けて戦略本部で豊洲と築地の両方を比較検討することが想定される。

この状況では小池氏も判断のしようがない。しかも一番重要な業界団体との合意は、以前記事でも取り上げたように、最大組合員数を持つ東卸の理事長が慎重派に変わっている。理事長見解を後述するが、早期移転合意という状況では全く無い。

しかし、自維はこれまでの経緯で都議選に向けて小池氏批判を展開する戦術を取らざるを得ない。最大争点は世論の関心の高い豊洲問題になる。政治家は選挙ファーストだから仕方がないとも言える。後はもう戦っていただくより無い。

それでも前述のように中核業界団体である東卸の理事長が慎重派になったことは大きい。早山理事長所感における移転へ向けての見解を抜粋して再掲。
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①条件1…盛土問題、地下水問題等について、市場関係者や消費者へしっかりとした形での説明
②条件2…東京都としての安心安全宣言
③現在の見方1…(①②が出来ていない現状では)軽々に答えを出せない
④現在の見方2…現段階で豊洲移転の選択肢がない
⑤今後について…(補償やこれまでの不作為に対し)築地で営業を続ける間はしっかり対応するよう訴えていく

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「軽々に答えを出せない」というのは僭越ながら当ブログで述べてきた見方と合致。少なくとも都議選までの期間では、「答えは出せない」という答えが出ていると思う。小池氏も「熟慮」などで推し進めるより無いと推測。

このところのマスコミや識者は早期決断を求める論調が増えているが、最終的な有権者選択はどうなるか。当ブログの現段階推測は、「無理筋」の自維より、「実態に即している」小池氏の方が有利と見る(小池氏が「まだ判断できない」という選択をするとして)。

なお、小池氏陣営に関して国政進出に関連するかも知れないニュースが有ったので追記で掲載。

以上
[追記]
長島昭久議員(衆院比例東京)がここで動いた。
<今後は無所属で活動する方針で、小池百合子都知事を中心とする地域政党「都民ファーストの会」との連携も模索している。>

民進党(旧民主党)にいるのが不思議なぐらいの議員だったが、なかなか行動を起こさなかった。今回は地元東京の政治情勢で大きな動きが出たということと、比例復活では来年の衆院選が危ういという意識が働いた可能性がありそう。

余り一般的知名度は高くないかもしれないが、当選5回を重ねていて、かつ55歳と国政ではまだ若い。小池氏と連携すれば、もし小池新党が国政進出する場合のキーマンになることは確実。また、今から連携すれば選挙区も東京(第21区立川市、昭島市、日野市)であり、都議選対応にも幹部クラスで関与する可能性もありそう。ただ、今まで動かなかった慎重さで当面は様子見する可能性もある。折角離党という大きな決断をしたのだから、迅速な対応の方が良いようには思う。(ただ都民ファーストは都政では共産とも連携が多くなると思われるので、ややこしいw)

なお、これまでの流れですぐ頭に浮かぶのは「おときた」議員はどうなるか?だが、比較にならない大物なので考えても仕方がないかも知れない(苦笑)

追記以上

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3月19日第5回新専門家会議の動画はYoutubeに上がっているが、「THE PAGE」のものには公式会議終了後の「記者質疑応答」も付いている。

非常に重要と思われる内容が色々入っていて、公式議事録公開されても含まれない部分と思われるので文字起こし実施。一番最後の方は平田氏の論旨で分からないところがあったので途中までだが、重要部分の大半は記録できたと思う。回答毎に①〜の番号を付与し、後で考察も実施。

----記者質疑応答----
(日刊食料新聞)
地下水モニタリングの結果で環境基準を超えるものが出ている。これに対して、どういうふうに対策をしていくのか?、或いはどこで話し合って決めていくのが良いとお考えでしょうか?
(平田座長)①
土壌の汚染が残っているのか、地下水なのかという議論が有ると思いますが、基本的に今考えてますのは地下水の方が大きいのかなあという感じに思っています。
対策としては地下水の揚水と言いますか、今の管理システムを使った浄化をしていくことが基本だろうと思います。ただし地下水の管理システムとか201本のモニタリングにつきましては、協議会(土壌汚染対策工事と地下水管理に関する協議会)マターでございますので、そちらとの連携も図っていくことになるのかなあと思ってございます。どちらかというのは、この場で申し上げられない。これから連携しながらということになるのかなと思っております。
(日刊食料新聞)
東京都の方にもお聞きしたいのですが、協議会はこの間、一回も開催されていないと思うのですが、これからどういうふうにしていかれたいのでしょうか?
(東京都 基盤整備担当部長)②
協議会の方は昨年の6月から開催はしておりませんが、今日の結果で測定値の暫定が取れましたので、協議会の先生方とも相談しながら、早期には開催したいと考えております。
(産経新聞)
今日公表されたばかりでなかなか難しいとは思いますが、会議の中で29箇所について今後もモニタリングを継続するというお話が有ったと思いますが、その継続のスケジュールというのはどうなるのでしょうか?例えばいつまでとか、どれぐらいのペースでとか。
(平田座長)③
1月の30日から始めまして1回目、2回目が終わったのは2月25日で、あれから1ヶ月経ってございますので、29本につきましては201本との関係はございますが、これは基本的には1ヶ月、或いは1ヶ月半という間隔で観測をしていく必要があるだろうと思っています。いつまでかというのは、地下水の対策としてどうするんだということが明確になるということが一つ、もう一つは今の濃度がどういうふうな経過を辿るのか、このまま横ばいなのか、下がるのか上がるのかということを見極める必要もあると思います。
29本については専門家会議で決めたことですので、こちらでやっていけば良いということになると思いますが、29本と言いましても201本の中の29本になりますので、全体との関係につきましては協議会との連携が必要であろうと思っています。ただ専門家会議のほうが開催頻度が多いので、こちらの方が先行して進む場合があろうかと思いますが連携は図っていこうと思っています。東京都はどうですか?
(東京都 基盤調査担当課長)④
29箇所は元々専門家会議のご指示でやらせて頂いています。今後は詰まっているものの対応なども相談させていただきながら行っていきたいと思います。
なお、今後の測定は同じ業者((株)環境管理センターに引き続きお願いするのが良いかと思っていますが如何でしょうか?
(平田座長)⑤
専門家会議としても継続性重視で同じ業者にお願いしたいと思います。
(日経新聞)
平田先生にお伺いしたのですが、豊洲の地上部分は安全というふうに判断されていると思いますが、改めてこの理由について、コンクリートに覆われているからという理解で宜しいのでしょうか?
(平田座長)⑥
コンクリートで覆われているどうのこうのという以前に、今観測値がございますので、大気の値を観測してまして、その大気の濃度、それから建物の1階の濃度ですね、そういったものが東京都の他の観測地点と比べて全然遜色がないという状況です。もう一つは、覆われているというのは法的な問題ですので、法的には大丈夫だということです。法律上も大丈夫だし、実測でも大丈夫だという意味で安全だと申し上げています。
(フリー記者)
今の話を受けてですが、地上に関しては専門家会議としては安全であるという宣言と見なして良いのか、それとも地下に関しては2年間モニタリングは終わりましたけど、環境基準値以下に出来ませんでした、ということでよろしいでしょうか?
(平田座長)⑦
安全かどうかということにつきましては以前から安全だということを申し上げていますので、宣言というよりも、かなり以前から地上と地下を分けて、地上については問題ありませんと申し上げています。これで間違いございませんね先生方?
2年間モニタリングでございますが、これは対策としてどうだったのかという話だと思いますが、それにつきましては2年間は終わったということで、実際に環境基準以下のところもあるし、そうでないところもあるということです。これは環境局がどう受け取るかということだと思います。土地として形質変更時要届出区域ではあるんですけども、形質変更時要届出区域の中にも区域の区別がございますので、区域替えをするかどうか、それの判断だけだと私は思っています。環境基準を達成しなければいけないかどうかという議論と、2年間モニタリングとは全く別の話であると私は理解しています。環境局の判断はどうですか?
(環境局 土壌調査担当課長)⑧
先程の専門家会議の中でも申し上げました通り、今回確定値ということで市場側から正式に提出が有りましたら、中身を精査いたします。そうしますと井戸の場所によりましては、2年間基準値以下を継続したということを確認出来ましたら、その井戸に対応する区画、汚染が有った区画については事務手続きをして行くことになると思います。一つの区切りがつく井戸も出てくるということになります。
その事務手続きと申しますのは、形質変更時要届出区域に指定されておりますので台帳というものが整備されています。台帳というのはその土地の汚染状況を詳細に示した書類なんですが、その書類の部分でここの汚染は無くなりましたと云うような修整をしていくことになります。
本来ですと、これが指定の解除につながることが通常の場所ですが、豊洲の土地につきましては自然由来の汚染が有るということで、全面的にも自然由来特例区域ということで指定されておりますので、完全な解除というのは出来ないということになります。
(内山委員)⑨
先程の会議でも誤解されていた方がおられるのですが、地下空間の問題と地下水をごっちゃにされていると思うんですね。地上と地下に分ける時に、地下空間と言う場合と、地下水と言う場合がありますので、そこで対策が全然違います。地下水があれば、そこから(気体が)地下空間に上がってくるという連環があるのですが、対策としては全く考え方が違うということです。地上は安全、地下は別という時に、地下は両方が入ってしまっている。最初は地下空間という地下ピットの問題だったのですが、9回目からは地下水の問題も少し加わってきたということです。区別して考えて頂きたいと思います。(6:35:27)
(フリー記者)
地下水を環境基準値以下にするということが市場のかたとの約束だったと思うのですが、それ自体は868億円をかけて対策をして成功したと言えるのでしょうか?
(平田座長)⑩
結果としては、まだ残っているということだろうと思います。成功か失敗か二つに一つというのは、ちょっと難しい判断だと思います。そのために地下水の管理システムがありますので、全体を見て少し時間をかけて環境基準を目指すということだろうと思います。

----質疑応答文字起こし、ここまで----

[考察]
①<地下水の管理システムとか201本のモニタリングにつきましては、協議会マター>
→仕組み上で止むを得ないとは思うが、又別の会議が関与することになる。調整必要になり、専門家会議の報告も2ヶ月遅れで済むかどうか不透明。

②<協議会の先生方とも相談しながら、早期には開催したい>
→早期と言っても今のところ時期不明。

③<29本につきましては、基本的には1ヶ月、或いは1ヶ月半という間隔で観測>
→今月の第6回会議で報告がある予定。この結果がどうなるかも影響大きくなる可能性有り。

④<今後の測定は同じ業者(環境管理センター)に
→継続性重視は妥当だが「環境管理センター」が良いという根拠は?安くて再調査でも確認された湘南分析センターは?

⑤<専門家会議としても継続性重視で同じ業者に>
→クロスチェックの継続は考えないのだろうか?

⑥<コンクリートで覆われているどうのこうのという以前に、今観測値がございます>
 <法律上も大丈夫だし、実測でも大丈夫だという意味で安全>
→観測値なので「現在は安全」ということになり、将来はどうか?ということになる。この将来対応については「地下空間の気密・防水や換気」の追加対策工事を提言するのが専門家会議の意向と思われる。

⑦-1<かなり以前から地上と地下を分けて、地上については問題ありませんと申し上げています。これで間違いございませんね先生方?>
→⑨で内山委員から補足説明有り。後述。

⑦-2<環境基準を達成しなければいけないかどうかという議論と、2年間モニタリングとは全く別の話であると私(平田氏)は理解しています。>
→これはなかなか複雑な面もある話なので今後別途考察。

⑧-1<2年間基準値以下を継続したということを確認出来ましたら、その井戸に対応する区画、汚染が有った区画については事務手続きをして行くことになると思います。>
→追記で参考資料掲載

⑧-2<指定の解除につながることが通常の場所ですが、豊洲の土地につきましては自然由来の汚染が有るということで、全面的にも自然由来特例区域ということで指定されておりますので、完全な解除というのは出来ないということになります。>
→結果的に「自然由来特別区域」の存在が豊洲問題混乱の大きな要因になったと思われる。上記別途考察予定に含む。

⑨<地下空間の問題と地下水をごっちゃにされていると思う>
→内山氏のこの発言は重要。早期移転派識者やマスコミ等は「地上と地下」に2分し、「地上は安全」を大きく取り上げている。しかし内山氏は(平田氏も同様と思われる)、地下を更に2分して計3つの観点が有ると言っておられることになる。
(1)地上…地表面や建物1階は測定値で安全が証明
(2)地下1…地下水…飲用や使用無いので安全
(3)地下2…地下空間…揮発性汚染物質のリスク(1階床ヒビワレ等)があるので対策必要

この中で(3)が取り上げられることが少なかったが、徐々に認識され「換気」までは早期移転派も言及せざるを得なくなってきている。しかし「気密・防水」はもっと厄介で費用・期間もかかる。これが明確化してきた時に世論はどう反応するか。

⑩<成功か失敗か二つに一つというのは、ちょっと難しい判断だと思います。そのために地下水の管理システムがありますので、全体を見て少し時間をかけて環境基準を目指すということだろうと思います。>
→現状においては達成していないのだから当然失敗。ただし平田氏の言いたいことを察してみると、「開場判断は東京都マターであり、汚染対策としては最終的に達成できる可能性があるので失敗とはまだ判断できない」との見方ではないか。結局「豊洲新市場」というプロジェクトの「全体管理」が失敗していたと個人的には思う。

その意味では、やはり東京都側の責任と言うことになるが、元々プロジェクトの遂行能力がなかったという話にも落ち着きかねない。これは新国立競技場におけるJSC(日本スポーツ振興センター)の問題にも通じるように思う。

ただし、止むを得ない面もあると思えるのが、東京都の市場局でいつも新市場の建設を行っているわけではない。だからコンサル的な専門会社の助力が必要になるだろう。途中まではそれを入れていたが、基本設計からはN建設計に発注して、日本最大手の設計会社の総合力に期待したのではないかと推察。(この点はJSCも似ていると思う)
しかしN建は東京都のミスを正せず、無理な設計でフォローし、現状に至った。技術者として見て、残念でならない。

以上
[追記]
⑦の環境局課長発言は少々注意が必要。
豊洲の土地につきましては自然由来の汚染が有るということで、全面的にも自然由来特例区域ということで指定されております

→中央市場HP資料「土壌汚染対策法に基づく形質変更時要届出区域の状況」を以下に示す。
自然由来特例区域(図で濃い区画)は全域では無く、まだらになっている。自然由来特例区域指定の区画が「全面的」に広がって存在しているという趣旨の発言とも取れるが、実態は下図の通りということになる。
イメージ 1

追記以上

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