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私は正直なところ分かりません。
けれど、分からないからといって、考えないってのもダメだし、
分からないなりに、その時その時でのベストの選択をしていかなければならないし、
その選択をするために分からないことが多いから
やっぱり議論して、それぞれの分からない部分を埋めていく必要があるのでしょう。
これから書くのは現時点での、私の考えです。
まず、格差の定義があいまいなままに、格差社会って言葉が使われていると思う。
どんな格差がいけないのか?
どんな格差を是正してどんな社会を目指すのか?
その定義がなされていないままに、各々が自分の都合の良い格差を想定し、
格差を是正しろ!と言う。
今はその定義がないから一様に「格差はいけない。」というけれど、
是正すべき格差が見えてくると多分、賛成反対いろいろ出てくると思う。
定義されていないがために、
今は「格差をなくそう」と言えば誰もが自分にとって都合の良い格差を想像してしまう。
オレはあって良い格差があると思う。
例えば、所得の格差はあって良いと思う。
「格差をなくそう」って言って、
じゃあ明日から、オレの給料と社長の給料が同じってのはちょっと良くないと思う。
やっぱり、その人の責任と能力、その希少性とかに比例して賃金は払われるべきだ。
オレはそう思う。
これをなくしちゃったとすると
たとえば、めちゃくちゃ腕の良い床屋さんと、見習いの人とが同じ給料。
やっぱり、床屋さんにはきちんとお金を払って切ってもらいたいしい、
見習いの人はカットモデルとかでタダでしょう。
それに頑張った人と、そうでない人が同じ給料で
それでも頑張り続けられる人って相当カッコ良いけど、
やっぱり頑張った人にはお金で報われた方がすっきりする。
だから、オレは所得の格差には賛成です。
これがない社会をちょっとイメージできない。
もちろんここにも問題があります。
経験を積まなければ上達しないのに腕が未熟なためにチャンスを与えられない。
それだといつになっても上達しない。
そうすると、優秀な人には次々にチャンスが与えられ、
そうでない人にはいつになってもチャンスがない。
腕の良い職人は次から次に仕事をし、より経験を積む、見習いは見習いのまま仕事がない。
その結果、格差が生じる。
そして、その格差が格差を呼び、富める者だけがより富み、貧しいものはより貧しくなる。
それが、今言われている格差社会ってことかな?
経験のない若者を社会が受け入れたがらない。
それが若年層の失業率の高さだったり、ニートだったりするんじゃないのかな?
タダでってことで髪を切ってもらうくらいなら良いけど、
例えば、腹を切ってもらうのはどうだろう?
はじめての人に外科手術とかしてもらうのはかなり勇気がいる。
この問題はかなり難しい。
とりあえず外科手術の例はちょっと特別ってことでおいといて(また怒られるかな?)
今の日本は良い意味でも悪い意味でも初任給が高い。
昔みたいに、徒弟制度とか丁稚奉公とかで初任給がほとんどない制度、
経験を積んで、一人前になったり、暖簾分けって感じで独立していく制度が衰退したことが
この問題を生じさせているの原因の一つだと思う。
初任給が高いことにも良い面はある?し、戻すのもなかなか難しい。
この問題を解決する手助けとして
ドイツのマイスター制とか、
大学や専門学校の充実や、
社会人になってからも自分の給料で学校に通ったり、
その費用がない人には奨学金を用意する。
だから、行政としての格差社会を是正する一つの方策としては「奨学金の充実」
次ぎにオレのあって欲しくない格差。
「生まれながらの格差」
子供は親を選べない。
金持ちの家に生まれるか貧乏な家に生まれるのか?それは子供には選べない。誰にも選べない。
金持ちか貧乏か?だけじゃなくて、どの国に生まれるのか?
どんな肌や目の色なのか?男なのか女なのか?
どの地域に生まれるのか?都会なのか?田舎なのか?
体は丈夫なのか?カッコいいのか?ブサイクなのか?
とにかく全部。
そんな自分で選べないもので生じる格差はなくしていこう。普通です。
でも、ここにも既得権があって、それもけっこう抵抗されてるけど、そんなこと
人は生まれながらに平等なはずなのに現状そうじゃない。
原則通りにするのであれば、
過激な言い方をすれば「子供の個人所有の禁止」
子供は社会のものとして全体で所有し教育する。ってことだけど、
それは、自分の子供にはより良い人生を望むって言う「親心」をも否定しかねないし、
その「親心」が教育を支えている気がするし、
今すぐにはなかなか理解されないでしょう、それにオレ自身もちょっと難しいかなって思います。
現状としてのこの格差の是正の具体策は、
児童手当の拡充とかの「子育て支援」じゃないかなと思う。あと奨学金。
「奨学金」がけっこう好きです。
「勉強したい」「もっと能力を身につけて社会に貢献したい」って意欲のある人には頑張って欲しいし、
そんな人がお金がないために勉強できないとしたら社会として大きな損失。
学歴社会にも問題はあったのかもしれないけれど、
学歴で評価しないとしたら、
地縁や、血縁、いわゆる縁故そういった自分の努力でどうにもならない部分で
評価しなければいけない比重が増えてしまうのじゃないだろうか?
そこで格差が生じるのは非常に残念だ。
学歴社会を否定してしまったことで生じてしまった格差って必ずある。
何かに反対するのは良いけど、
その次に何を目指しているのかを提示しないからこういうことが起こるんじゃないのかな?
オレは「格差をなくそう!」って言葉は使いたくない。
使うとすれば、「奨学金を充実させよう!」とか
「差別はなくそう!」とか「子育て支援をしよう!」とか
そういう具体的な話をしたい。
そうすれば、当然、子供がいない人は反対するかもしれない。
もっと、年寄りに使ってよ!とかそうじゃない道路に使ってよ!いやいや病院だよ!とか出て来る。
欲望は無限で資源は限られてるから、どこかで誰かがガマンしなきゃいけない。
それを整理して調整し、説得するのが政治家の仕事だと思う。
そこからがスタートだと思う。
今の格差の議論は最低。
どんな格差がいけないのか?
格差を是正してどんな社会を目指すのか?
その定義がなされていないままに、各々が自分の都合の良い格差を想定し、
格差を是正しろ!と言う。
定義されていないがために、今は「格差をなくそう」と言えば誰もが自分にとって都合の良い
格差を想定する。
例えば、所得だったり、学歴だったり、年齢だったり、性だったり、出自や地縁血縁とにかく全部
それぞれがそれぞれに都合の良い格差を想定してしまう。
だから「格差をなくそう!」って言葉は
誰にでも(たいていの人には)心地の良い言葉になっている。
けれど、本当のところはそうではないのに、
どこかの格差をなくせば、必ずそこに既得権を奪われる人がいて、
おいおいちょっと待てよ、そこは守って欲しかったんだよ、違うとこでしょ、って話に必ずなる。
だから、どんな格差かってのを定義しないままの「格差なくそう!」って言葉を使うのは危険だし、
政治家が、この言葉を使うことはズルくて卑怯だ。
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私もそう思います。格差のことをいう政治家(おおむね野党)自身が やる気がないんじゃないですか。政治家は野党でも基本的に格差の上の方にいますから、小泉前総理の「格差、いいんじゃないですか」というのは 案外、的をついた発言かもしれません。
2007/1/20(土) 午後 10:38 [ suziki ]
コメントありがとうございます。 自分の気持ちを正直に書けば書くほど伝わらない気がしています。 コメントありがとうございます。本当に嬉しいです。 多くの政治家もそうですし、また報道の人も同じような気がしてます。 ワーキングプアって言われてる人を救えるとしたら、それは当事者だけかもしれませんね、
2007/1/22(月) 午後 8:44 [ ケンタ ]
今問題になっているのは、正確には格差をなくそうというよりは、「格差社会を是正しよう」って事じゃないかと僕は感じています。 で、是正が必要な「格差社会」ってなんだって言えば、「努力しても報われない」ってことじゃないかなぁ。
2007/2/16(金) 午前 1:23 [ 辻 誠一 ]
コメントありがとうございます。 答えになってるか分かりませんが新しい記事書きました。 良かったら読んでください。 http://blogs.yahoo.co.jp/kentaroushouten/46246066.html
2007/2/16(金) 午後 7:44 [ ケンタ ]
「努力しても報われない。」って言葉はかなり私の心に引っかかっています。明日は「努力について」書けたらいいと思います。
2007/2/16(金) 午後 7:46 [ ケンタ ]
新しい記事を拝見しました。新しい記事に書いてある「政治の役目」は私も同感です。なるほど「努力しても報われない」という言葉も人それぞれですね。本人は努力しているつもりでも、他人から見たら努力が足りないって事もあるかもですね。努力も千差万別ですかねぇ。ただね、朝も昼も夜もなく働いて働いて、それでもお金のことでの心労が絶えないっていうのは、何とかできないかな〜って思っています。最近叔父さんがその事で自ら命を絶たれたので余計にね。うまく表現できないものですね。
2007/2/18(日) 午前 4:36 [ 辻 誠一 ]
コメントありがとうございます。 辻さんの近い人の悲しみを私が理解することは難しいことかもしれません。そんな私も、理解したいって思いはあります。 また記事書きました。辻さん頑張って下さい。私も頑張ります。 http://blogs.yahoo.co.jp/kentaroushouten/46298622.html
2007/2/18(日) 午後 7:29 [ ケンタ ]