中学生の夏休みの宿題に「税の作文」というのがあるのです。
思い出すと20年前の私が中学生の頃もあった気がします。
社会の宿題で出されていますので、
学校としては作文を通して、税の仕組みや種類、目的、などの理解を深めること、
提出先の国税庁にしたら、納税意識を高める、
という目的があるのだと思います。
作文が苦手な子供は多いです。
少しヒントを与えて、その負担を減らしてあげて、
3年生だから、他の教科の勉強に向かって欲しいのです。
が、
前年の入賞作を読んだのですが、
「本当にヒドイのです。」
政治家志望の私が税金を払うことなんか馬鹿馬鹿しい。
という意見を言うことは間違っていますし、
まちがいなく、社会は多くの人が税金という形で社会を支え、
そして、それによって生活が守られていいます。
けれど、だからといって、現在の税制や税金の使い道がまったく正しいのではないのです。
それに対しての、適切な批判は社会にとって重要なことです。
子供には社会の成り立ちを理解すると同時に、
正しい批判精神も身につけて欲しいのです。
入賞作からは「建前」の税金万歳が伝わってくるのです。
書いている本人からも、選考する税務署からもこれは「建前です。」ということが伝わってくるのです。
受賞作は、本当につまらないし、
それを優秀作として評価していることは、
読んでいて本当に情けない気持ちになってしまいます。
国語の指導では、
国語は、「筆者がどう考えるか?ではなく、
まして、あなたがどう考えるか?でもなく、
出題者が、採点者がどう考えるか?」が問われているんだよ、
と夢のない、指導をします。
作文だって同じで、自分が書きたいことではなく、他人が読みたいものを書く、
これが、大人としてのあり方なのだと思います。
(自分の書きたいことだけ書く私が人のこと言えないのですが、)
だから、入賞作品を書く、中学生は入賞に値する能力があり、評価しなければなりません。
きっとその中学生は私が選考するならば、私に合わせた作文を書けるのだと思います。
ひょっとして、書く側が、国税庁におもねった、作文しか提出しないから、
その中からしか選考できない。のかもしれない・・・、ですが、
(嘘の模範解答かいてやろうかな、)
選考委員に合わせて書くも良し。
自分の気持ちを正直に書くも良し。
それで、入賞できなくても、あなたの人格が否定されたわけじゃない。
(自分の気持ちが正直に書けていることを評価するコンテストもあるから、大丈夫。)
書いていて、悲しくなってきた。(涙)
勉強できなくたって、
運動できなくたって、
大丈夫。
評価の基準は一つじゃない。
卑屈にならずに、あなたが苦なく、頑張れることを一生懸命頑張ればそれで良い。
それがあなたを一番輝かせるはずです。
夏休みは好きなことを一生懸命やりなさい。