|
11月中旬の雨の日曜日、軽井沢の近くに出かけました。軽井沢に行って開館している(冬の5ヶ月ぐらいは閉館してます)と立ち寄るのが、セゾン現代美術館です。この美術館は、現在は崩壊してしまったセゾングループのオーナーであった堤清二氏が収集した現代美術を展観しています。ここにある作品群は、ほとんど堤氏の目で選んだ作品であるので、一貫性有といえるでしょう。他の観光地美術館とは確実に一線を画してます。落ち着いた庭園にかこまれた大きすぎず、さりとてコジンマリではないちょうど良い美術館と思いますね。入り口にあるイブ・クラインのブルーの作品、ジャスパー・ジョーンズ、サム・フランシス、ウォホール、シーゲル等、まあ私でさえ知っている現代美術の王道的作品とその他幅広い作品展示に感心してしまいます。 ところで、その昔、一時期某ギャラリーで店番していたことがあり、その頃展示してあった中西夏之「アークシリーズ」の個展の作品に再会して昔を思い出し感激です。これに似た作品を含め5,6点を堤氏が来て買って帰ったことを思い出しました。 現代美術にあまり関心のない人も、清流が流れている庭がだけでも楽しめると思います。昔、茶の世界の先達たちをご案内した時も、作品についてはコメント無しでしたが、庭は絶賛してました。ただし、単にステキな庭というだけでなくさりげなく作品が野外にも配置されていて、庭自体が作品となっていえます。 最後にアップした写真は、美術館の入り口です。赤黒く錆びた鉄の門と塀なので何の表示もありませんが、これは若林奮の作品だったはずです。私の好きな鉄をモチーフにした作家です。ちょうど、宇佐美圭司の企画展が開かれてました。 軽井沢近辺に行った時には、一番のお勧め美術館です。 |
過去録
[ リスト | 詳細 ]
|
11月下旬まで来ました!! 大分現在に近づいてきましたね。(笑) 当然のように国立西洋美術館のハンマースホイに行ってきました。NHKの日曜日美術館で取り上げられましたので、やはり夜とは言え結構混んでましたね。でも、金曜日の夜間開館には、今や美術館の屋台骨を支える高齢者夫婦というカップルがほとんどいません。比較的若者が多く、中年・熟年の人も勤め人が大部分と思えるのが特徴でしょうか。 さて、初めてハンマースホイにお目にかかったわけですが、最初の印象が最後まで変わりませんでした。それは、この画家は、この画をどうして描いたのか?または、描きたかったのか?ということです。通常、表現者は誰という特定の人ではありませんが、作品を通して自分を表現するから表現者ではないかと少なくても私は思ってます。ところが、彼の作品は、隔絶しているのです。例えば肖像画で、画だけでなく、その描かれている人物も我々とのつながりを拒否しているという感じ、イヤ、拒否というより関心ない、そんなの関係ないの世界という印象です。例えば、「3人の若い女」という題で、自分の妻と妹、それに友人の妻が3人椅子に座っている画があるのですが、3人が3人とも画の外の人に視線を送ってないのです。それだけではなく、画の中の3人も各々自分ひとりしかいないような感じで座っている、これはものすごく変な感覚にとらわれてしまいます。その他、人物も後姿が圧倒的に多いのも同じではないでしょうか。また、彼は、初期の作品から最晩年の作品まで、ほとんど変化がない(信じられない)、自分のスタイルがものすごく早期に出来上がった画家なんでしょうね。 確かにテクニックは素晴らしいし、多分、フランドルの画家たちの正統な後継者であるのでしょうが、画自体は、この人だけの特殊な画としか言い様がないように思えました。 私としては、レンブラントの「どうだ!!上手いだろう!」という画の方がやっぱり好きですね(笑)特別展の会場を出て、常設にまわるといつもの展示品がいつも以上に俺が俺がと主張しているような感じがして、すごく楽しく感じました。ということで、私の好きなモローの画をアップしようとしたら(常設はフラッシュ無しなら撮影可なんです)、やっぱり暗くてボンヤリでしたので、外のロダンをアップしました。 結論、好きな画家ではない。しかし、不思議な画家であり、無視する画家でもなく、よく解らない画家というものでした!!
|
|
約1ヵ月後、前回早回りしてしまった展示物の後半を中心に再挑戦しようと上野に出かけました。しかし、同じ金曜日の夜なのですが、今回は、やはりというかスゴイ混雑ぶりでした。でも、人ごみを掻き分けしっかり見てきましたよ。 前回に比べ、展示替えが想像以上に多かったので、2回目にかかわらず、しっかり楽しんで帰路につけ、大満足です。 さて、今回のハイライトは、宗達、光琳、抱一、其一4名の風神雷神図が揃って並べられたことです。たしか1年前ぐらいの出光でしたか「この初めての宗達、光琳、抱一3人の風神雷神図が揃って展観、100年に1度の・・・」というキャッチフレーズでしたが、それから1年たったらしっかり並んでました。(笑)3つの画を何度行ったり来たりりながらしっかり見て、宗達、光琳、抱一それぞれ個性を確認できたことは、幸せにことに違いないですね。印象が鮮明な今なら1枚見せられても誰の作か当てられそうです。今回のは、抱一のものです。 抱一はやっぱりステキです。夏秋草図はため息です。 前回紹介できなかった宗達の白象の板絵はおもしろ〜い!!の一言です。 さて、今回の展観では主役ではありませんし、取り上げ方も宗達、光琳、抱一に比べ少ないですが、やはり、茶に近いところでは、深省乾山の陶磁器にあらためて惹かれます。特にアップした蓋物は、私にとって思い出深い品です。若い頃にある骨董屋さんで店番している時にそこにあった品で蓋をとって裏返した記憶があります。素晴らしい水が流れているような文様が描かれています。これは、鈍翁の蔵から出たもので、出光美術館に入ったはずです。 私の親しい方が琳派は私たちの日々の生活回りにそれとは知らずに浸透していると言っていましたが、まさにその通りと思った展覧会でした。
|
|
金曜日の夜は、美術館の狙い目であることは間違いないですが、この展観に限っては結構な人出でゆったり気分というわけにはいきませんでした。午後6時半に東博正面の門を入って1時間もあれば十分見ることできるという目論見は、半分見た段階で木っ端微塵です。!! それほど、点数多いのです。まあ、こんなに宗達、抱一が集まったのを見たのは初めてでした。もちろん、光悦、光琳、乾山、其一もそれぞれたっぷりあって、書、画、陶磁、蒔絵とそれも国宝、重文のオンパレードということで、金曜日夜の人出も納得です。きっと、昼とか休日は押し合いへし合い状態なんでしょうね。 今回、久々に根津所蔵の光琳の杜若図が出てました。蒔絵は硯箱が、光悦の舟橋蒔絵、光琳の八橋ともに国宝、画は、軸、屏風、巻物、板絵、今回のパンフなどに使われている宗達の白象は、板絵だったんですね。本物も注目です。光悦茶碗も赤楽、飴釉、いわゆる光悦楽と3碗並んでいたし、そうそう、もちろん小袖が何枚も展示されてました。光琳が呉服商雁金屋の跡取であったことは、お断りするまでもありませんね。また、琳派といえは風神・雷神ですが、宗達のものは無く、光琳と其一のものが並んでまして、其一の風神・雷神図は初めてでした。 ところで、今回の収穫は、やはり抱一です。彼の花の画はなんかすごい。ともかく、品があるのですよね。芙蓉図などは、スラッとした美しい女性が立っているみたいに見えて来るから不思議。 今回は、是非是非のお勧めです。ただし、3時間(内30分休息)とたっぷり時間をとって行ってください。 真っ暗な上野公園を歩きながら、快い興奮を味わえた久しぶりの展覧会でした。 それにしても東博の力はスゴイ。日本だけでなく、ボストン他海外の美術館からも集めるのだから!!!
|
|
今回は、「ジョットとその遺産展」の報告です。私的にはジォットという感じですが、展覧会がジョットとなっているので、そのように表記します。この展覧会は、新宿にある損保ジャパン美術館で11月9日まで開催されてます。これは是非にもと言えるお勧めの展覧会ですよ。 |



