猫瓶

8/20本日をもって、休止とさせていただきます<(_ _)> が、今日8/24みたいにうpすることも^^

ネタ切れ避難所

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新連載のためのアイデアが煮詰まって(X)行きづまってしまったので、予定を変更して




明日からまた、新書庫にプロットなしで話を更新していこうと思います。
(「開栓」、「凝縮世界」のように^^;)


(ほんとはそういうのって小説の修行には悪いんですがね……)

かのん

自分の部屋で漫画を読む。

学園もの。

いつのまに

重ねる

自分……


伊東先輩……

うわーっ、お兄ちゃんじゃないけど春だよ春!

先輩の妄想がこんなにーっ!


かのんの中に

ふわーっとあったかいものがひろがってる。

微笑む先輩……いつのまにかデートしてて……

気づけばもう先輩の部屋!!

そして先輩の腕に抱かれてキス。


その瞬間だった。
あの変なのがばっと出てくる。
「かのんさん、私りょうの恋人です」

うぎゃーっ! 
せっかくいいとこなのにだいなしだろーが、瀬理奈ーっ!!
人の妄想にまで出てくるなーっ!


ふっ、とため息をついたかのん。
漫画を閉じてぼんやりする。
(お兄ちゃんの彼女がなんで出てくるんだよ、まったく)
なぜだか分からないが、瀬理奈のことが記憶に焼きついてるようだった。
(それにしても変な女だったなぁー。またうち来るつもりらしいけど。第一、お兄ちゃんの好きな料理覚えてどうすんだよ。自分の家にお兄ちゃん連れてきて食べさせるつもりなのかな。きっと家の人がいないときに、そんで……くぅーっ、わたしも伊東先輩にしてみたいっ)

顔を赤らめて、先輩に料理をほめてもらってるとこを想像する。
そして照れる先輩の口にスプーンを運んであげる。形のいい唇がスプーンにいって。料理を口に含む。
すぐそばで見守る自分……おいしいですか。


かのんの妄想は瀬理奈のせいでますますパワーアップした。 

「お父さんはまだお帰りにならないんですか」

瀬理奈のくつろぐ姿。キッチンで洗い物を済ませてりょうママがリビングに顔を出す。
「うん、パパはいつも遅いわよ。ごめんなさいね、会わせられなくて」
すっかり打ち解けた感じでりょうママが瀬理奈に答える。
「そうですか、いいんです。今度お休みの日に来れば」
瀬理奈のさりげないアピールに頷くりょうママ。
そして瀬理奈の隣に来て座った。
りょうの方は、といえば……もうとっくに自分の部屋に戻ってしまってた。
仲良く並ぶ瀬理奈とりょうママの二人。部屋には他に誰もいない。

「ねぇ瀬理奈さん」

「はい」

「今日はうちに遊びに来てくれてありがとね。りょうは結局、照れちゃって部屋行ったきりだけど」

「いいえ。気にしてません。それよか今日、みなさんとお食事させていただいたおかげで、りょうのこと育てたご家族がなんとなく分かったみたいで嬉しいです」

「そう? 瀬理奈さんは面白いこと言うのね」

「面白い、ですか?」

「あっ、誤解しないでね。そのー、魅力的って意味だから」

「……はい」

「私とアドレス交換する?」

「え? いいんですか」

「いいわよ。こんなりょうのママだけど、なんか相談したかったらメールしてきていいからね」

「はい」

……(かわいい娘ね。うちのかのんと比べちゃいけないけど、なんていうか……息子の彼女だからなのかなw)

 
……(いいお母さん。りょうはこんないいお母さんと一緒で幸せだなー。それに比べてうちのママは……わたしのことなんかかわいくないみたい)

「どう、おいしい?」
りょうママの笑顔が瀬理奈に向けられる。
スプーンで味わう彼女。口の中で舌を転がす。
無言で頷いてみせる。
「そう、よかった」
りょうママが見ている前で、瀬理奈は口の中のものを飲み下すと話し始めた。
「おいしいです! 今度作り方教えてください」
瀬理奈の言葉に気を良くするりょうママ。
「まあ、気に入ってくれたようね。いいわ、また今度うちに来たときでも教えてあげる」
りょうは瀬理奈の隣で、彼女の目の変化を見過ごさなかった。
(瀬理奈……計算どおりって感じだな)
一方、彼女と向かい合ってテーブルについていたかのん。意地悪そうな笑みを浮かべて今の二人のやりとりを見ていた。
「ほんとに料理なんてすんのー? って感じ」
わざと聞こえるように呟いたかのん。食事に集中してるふりをしながら。
「これ、りょうも好きなの?」
瀬理奈が表情を変えずにりょうを見る。
「うん」
素で答えるりょう。
「だったらわたし覚えなきゃ」
瀬理奈の台詞が自然な感じに出た。
「瀬理奈さん」
かのんだった。
「うん?」
「私たち家族と一緒に食べててなんか面白いですか?」
「え? 面白いだなんて」
「そうやって私たち観察してて面白い?」
瀬理奈は言葉につまった。
かのんの突然の質問に、返す言葉が見つからない。
(この子、なに言ってんだろ。ほんとりょうの妹って、わけわかんないなー)
「かのんさん」
「え?」
「わたしはただ、りょうの大切な人たちのことが知りたかったの。だから今、こうしてかのんさんたちと一緒に食事してるのよ」
かのんは黙って彼女の言い分を聞いていたが、聞き終わるとすごく興味なさそうな雰囲気で食事を続けた。
「ごめんなさいね! 瀬理奈さん」
りょうママが、かのんのことを目で詫びていた。

りょうママ――瀬理奈にメールさせる。

瀬理奈――りょうママの条件を聞き入れて、普段しない「連絡メール」を母に送る。

りょう――瀬理奈がまだ家にいそうなのを心配する。

そこへ、

りょうの妹、かのん帰宅。


「あら、かのん?」
鍵の開く音が玄関で聞こえて、りょうママが廊下のほうに出ていく。
リビングに残される瀬理奈とりょう。
「かのんって?」
「うん、俺の妹」
「へぇー。何歳?」
「うん、14」
二人の足音が廊下のほうで近づいてくる。
「ほら、ちゃんと挨拶して!」
リビングの前で、りょうママが、通り過ぎようとしたかのんを掴む。
「……、こんにちは」
頭をペコンと下げて、すぐその場を去ろうとするかのん。
りょうママの手がまだ彼女の腕を掴んでいた。
「ちゃんと顔見なさい。失礼でしょ!」
瞬間、かすかに聞こえたかのんの舌打ち。
瀬理奈のほうにかのんが顔を上げる。
「かのんさん、はじめまして。私、吉沢瀬理奈です。りょうの恋人です」
にっこりする瀬理奈。かのんの顔が呆れて見える。
「そう? まあごゆっくりー」
そう言うとすぐに、かのんは母の掴む手を振り切って、廊下の向うに消えてしまった。
「……あの娘っ! ごめんなさいね、瀬理奈さん」
りょうママの申し訳なさそうな顔。
「いいえ、大丈夫です。なんだか大人しい人ですね、かのんさんて」
瀬理奈がフォローする。
「難しくってね、あの年頃の女の子って……」
りょうママがそう言いながらキッチンのほうに消えていった。
再びりょうと瀬理奈の二人だけ。
「もう夕飯だけど、瀬理奈、食べてく? まぁ、そんなのありえないか」
「べつに私は気にならないよ。いいなら食べるし……」
「でも、一応今日、初対面だろ? うちの家族と……」
「それが?」
「えっ? フツー気になるでしょ」
「ううん。だってりょうの家族のこと知るいいチャンスだもん」
「瀬理奈……」
「うん」
「変わってるね」
「そうかな」

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