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ヴィアラア パート2

 茂はK公園にいる。家から歩いて十分の道のりだ。
 和子と一緒である。
 久しぶりにデートを楽しんでいる。
 ふたりしてブランコに乗る。
 和子が空を見上げた。
 「ねえ。茂。きれいな青空よ。空気が澄んでいるのね」
 「うん。日本晴れだ。気持ちがいいなあ」
 
 公園内の樹木は、秋の装いである。
 「ブルーとイエロウ。ホワイトとレッド」
 「空の青とイチョウの黄。白い雲と紅葉」
 「はい。そのとおりよ。よくできました」
 「先生。ありがとうございます」
 
 前に後ろに、交互に、こいでいる。
 和子が前に行くと、茂は後ろに行く。 
 「この平和な時間が、ずっと続くといいね」
 「ほんとそうね」
 「この間のような事件が、もう起きないように願うよ」
 「そうね」
 「あの男の子元気にしてるんだろうね」
 「大丈夫のようよ。仕事で近くに行ったことがあったわ。お父さんと仲良くキャッチボールしてるの。あの節はお世話になりましたって、お父さんが丁寧に礼をおっしやったわ」
 「そりゃよかった」
 「この夏はひどかったからねえ。あんな恐ろしいモノが出てくるんだもの」
 「お天気が関係するのかしらね」
 「それは言えるかもね。万物は、どこかでみな繋がっているようだし」
 公園の入り口で別れた。
 「和ちゃん、何か気になることがあったら、すぐ連絡してね。きみは第六感が鋭いから」
 「わかったわ。しばらくは何にもないと思うけど」
 「そう願いたいものだよ。体がもたないもの。僕らのことも、話をそろそろ進めないとね」
 「茂。今度家にきてね。ごちそう作って待っているわ。父も母もあなたに会いたがっているわ」
 「そうだね。わかった。和ちゃんに電話入れるよ」
 
 一か月がたった。
 K公園の近くで若い女性が、何者かに跡をつけられ、押し倒されたり持物を取られる事件が相次いだ。
 今のところけが人は出ていない。
 
 「刑事、詳しいこと、良かったら聞かせてもらえませんか」
 渋い顔だ。今じゃ、茂の能力は署で認められている。仕方ないかと
 「実はな。被害者が一様に語るんだが」そこで言葉を切った。
 「だが、何ですか」
 「犯人は、男じゃないようなんだ。暗いから顔はよく見えない、髪の毛が随分長いらしい。スカートをはいて」
 「それで女じゃないかと言う訳なんですか」
 「体つきもほっそりしている。だがやることは荒っぽい」
 「ふううん。不思議ですね。男の仕業ならありそうなことですね。押し倒して乱暴に及ぶとか、無理やり金を奪うとか、ありきたりのことですが」
 「そんなことをしないんだ。金は取らない。バッグは、持ち去ってる。あとはイアリングとかネックレス」
 「オンナですね」
 「この間のような事案じゃないと俺は観てるんだ」
 「そうですね。アレはもう現れないと思います。どうかした、と思ってます。お不動さんが夢に現れてこられました。もう大丈夫じゃ。彼奴は退治したぞ、とおっしゃいました」
 「本当かい。信じられんなあ。まあ一件落着した。そのおかげで、おれも昇級した。感謝感謝」
 
 ふたりは、S警察署のロビーで話し合っている。
 若い女の事務員がコーヒーを持って来た。
 黒髪を長く伸ばしている。細身のからだを紺のスーツで包んでいる。
 美人である。 
 「どうぞ」
 「どうもありがとう」
 茂は、事務員の顔を見て微笑んだ。
 彼女は笑っている。
 コーヒーをすする。 
 
 笑いのなかに、バラの棘のような鋭利なものがあるのに、茂は気付いていた。
 
 
 

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さて、犯人はどんな人物でしょうか。
よく考えてお話をゆっくりと進めます。

2011/2/19(土) 午前 10:26 [ けっさん ]

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うん〜〜私も犯人追いますよ〜〜!
最後の方が気になります。。☆

2011/2/19(土) 午後 9:19 [ kotuko ]


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