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書庫感動の部屋

イメージ 1

これは、結核がまだ死に至る病だった頃の、アメリカのある病院での実話です。



***



病室には、死の宣告を受けた7名の患者が入っていました。
その一番窓際のベッドには、ジミーという名の男性が寝ていました。
自分で動くことができない患者の中で、ジミーだけが、唯一、
窓の外を見ることができたのです。

死と隣り合わせの同室の患者は、みんな心がすさんでいました。
その患者を前にして、ジミーは、いつも窓から見える光景を
みんなに語ってました。


「おーい、みんな、今日は子供たちが遠足だよ。
黄色いカバンをさげている子がいるな。
いやぁ、ピンクの帽子をかぶっている子もいるよ。かわいいな。

3番目と4番目の子が手をつないで歩いている。
きっと仲良しなんだろうなぁ。
あ、空には黄色い蝶々が飛んでいるよ」

このジミーの語る話を聞きながら、
他の患者たちは窓の外のイメージを膨らませ、
毎日毎日、ジミーの話を楽しみにしていたのでした。


その時、入口から二番目のベッドには、トムという男が寝ていました。
トムは以前から、ジミーのことを嫌っていました。
「どうしてジミーだけが窓際にいるんだ」と。

ある日、朝起きてみると、窓際に寝ていたはずのジミーがいません。
昨晩、亡くなったのでした。


その時、ジミーを嫌っていたトムは、すかざすナースに頼みます。
「俺をジミーが寝ていた窓際にやってくれ」と。
しかし、ナースたちは、顔を曇らせ、なかなか言うことを聞いてくれません。

業を煮やしたトムは、声を荒げて怒鳴ります。
それで仕方なく、ナースたちは、トムを窓際に移しました。




喜んだトムは、「俺はジミーみたいに、
外の景色をみんなに話してなんて聞かせないぞ。
自分だけで楽しむんだ」
そう思って窓の外を見たとき、トムは愕然とします。

窓から見えたのは、灰色の古ぼけた壁だけだったのです。
その瞬間、トムはジミーの思いがすべてわかりました。

「ジミーは、壁しか見えないのに、自分たちのすさんだ心を励ますために、
その壁の向こうに広がるであろう素晴らしい世界を、ああやって語り聞かせてくれたんだ。それに引き換え、自分ときたら、自分だけ楽しもうなんて、何と浅ましい心の持ち主であろうか。何という恥ずかしい自分であろうか。」

その瞬間、トムの心は180度、変化しました。
心から懺悔したトムは、ジミーに負けないくらい、素敵な思いやりをもって、次のように語り聞かせるようになりました。


「おーい、みんな、今日は花屋さんが通るぜ。
車の中はバラの花でいっぱいだ。
前のほうは、あれはパンジーの花だな。
あの隣の黄色いバラ、甘い香りがするだろうな」


  • とても素敵なお話ですね。
    自分が苦しい時にも相手を思いやれる強さを尊敬します。
    同じような事が自分に起こった時出来る自信はありませんが、
    心の教訓として常に心にとどめておきたいと思います。ぽち☆

    REIKO

    2011/1/28(金) 午前 5:13

  • 顔アイコン

    素晴らしく空気を読みとる方なんだろうと思います。
    思いやりだけではなく、残された時間との戦いで想像するだけの空間にありったけの力を振りしっぼって光景を見えるように語られたのはそこにいる人に希望という明るさを提供したのですね。
    自らに命をふぃり絞る語りなのですね。
    美しいとしか言いようがありません。
    感動有り難う。
    感動秘話です。

    [ fum*k*4666 ]

    2011/1/28(金) 午前 9:39

  • 顔アイコン

    思いやり 美しい心・・どうしても忘れかけてしまいそうになります^^:
    ありがとうございます。優しい気持ちになれました。
    ポチ☆

    selection2975

    2011/1/28(金) 午後 1:29

  • 顔アイコン

    良いお話です
    なかなか出来るものではありません、
    愛とは奥が深いものですね〜

    ポチ

    [ 堕ちた天使 ]

    2011/1/28(金) 午後 2:28

  • 心優しいジミーのお陰でこの病室にいる患者は

    心穏やかに過ごせたでしょうね・・・引き継いでいったトムも

    改心してくれて良かったです。その後も誰かが引き継いで

    くれたと思いたいですね^^ ポチ☆

    びーなす親方

    2011/1/28(金) 午後 6:00

  • 顔アイコン

    生きたという証は、本人がどれだけ魂の向上を果たしたか、ということに他ならないんですね。
    ジミーもトムも私にとって偉大なる人生の師匠です。
    そして、このお話を提供して下さったtomie_teacherさん、どうもありがとうございます。

    [ やじろべえ ]

    2011/1/29(土) 午後 8:50

  • 顔アイコン

    素晴らしいお話をありがとう。そして、メッセージを残してくれたことに大感謝!! すっかり御無沙汰していた我がブログ・・・ しかし、ひそかにココへ来ることを楽しみにしていた。そしたら、ある日突然消えていて・・・! 自分でも驚くほど落胆して、益々足が遠のいていた。 フラリと開けてみたらTomieさまのメッセージがあり、飛んできました。 もう一度、ありがとう!

    can*p*cor*829

    2011/2/16(水) 午前 0:09

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