迷走日記…さまよえる鉄道青年(更新終了)

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羽田空港アクセスやドレミファインバータなどで知名度が高い京急は、自社営業車両だけで7形式も走るバラエティー豊かな路線だが、利用客視点から見たそれらの車両は、一体どのようなものなのだろうか。今回は、京急沿線民歴18年の私が、独断と偏見に基づいて京急の車両を批評したい(主に悪口を書きたい)。もっとも、「独断と偏見」とは言いつつも、普段京急を利用しているユーザーならよく理解していただける部分が多いと思う。ちなみに私は快特停車駅に住み、毎日の通学では浅草線日本橋まで利用している。つまりこの時点で既に若干バイアスがかかっていることを初めに断っておく。



<800形 78年〜86年製造、在籍90両>

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※京急最古参にして、前照灯1灯・片開きドアという京急の伝統を守る最後の車両として注目度が上がりつつある通勤車。優等運用から蹴飛ばされ、経年劣化によって転び始めたダルマさん。

・この車両の一番いい点は、扇風機があることだろう。今時扇風機がついている車両も珍しいが、800形の扇風機は希少性だけでは終わらず、極めて実用的である。夏場はクーラーの風をまんべんなくかきまわしてくれるのだから、いつ乗っても寒いくらいに涼しくて快適。ヘアスタイルが乱れると不平を垂れる人がいそうだが、冴えない髪形の私には全く関係ナシ。

・走行音が京急の車両の中では一番うるさく、経年劣化も相まって乗り心地はよくない。そして全電動車だから騒音からは逃げられない。発車時の加速度はなかなかのものだが、60km/hを超えたあたりから息切れ気味で、甲高い音を必死に出す割にスピードはなかなか伸びない。また回生ブレーキの失効速度が高めなので、停車時にブレーキ装置から焦げ臭いにおいがして頭痛を催す。


<2000形 82〜87年製造、在籍52両>

※快速特急用にデビューした花形のクロスシート車も、今や土手っ腹に穴を開けられ通勤車に格下げ。無理がたたって車体も足回りも疲弊しきっており、悲惨な末路を辿るかつてのエース。

・界磁チョッパ制御の車両は私鉄に多く走っているが、その中でも静音性と快適性は他車の追随を許さない。さすが元快速特急用だけあって、その乗り心地の良さは天下一品と言っても差支えなかろう。また加速時に発する制御器の音も耳障りでは決してなく、乗客を眠りに誘いこむようにも感じられる。朝夕ラッシュ時には快特で往年の走りを披露することも多く、登場から32年経った今なお貫録を見せつける。

・同期の他の車両に比べて圧倒的に老朽化が激しく、腐食によるひび割れを赤いガムテープでごまかすのは日常茶飯事、塗装の膜が破れて黒い筋が浮くこともしばしば。酷使した足回りは既に限界に近い様相を呈し、ひどいものだと乾燥した晴天時でさえ激しく空転することもあった。出足が鈍いので、4連が品川〜蒲田間のローカル運用に入ると定時で回るわけが無く、北総快特と共に遅延をまき散らす。


<1500形 85〜93年製造、在籍158両>

※特に面白味の無い通勤車で、新1000形が大増殖するまでは「ザ・その他大勢」だった。VVVF化改造で面目一新を図るも銀1000形と似たような音になってしまい、数の割には今でもやっぱり影が薄い。

・地下鉄乗り入れ第2世代の1500形は大半が組み替えにより本線専用となったが、VVVF制御の1700番台は今なお現役。真っ赤な車体に白い細帯というスタイルはこの形式が最後であるため、そう遠くないうちに注目を集めることになりそう。京急の中でも特につまらない存在とされるが、よく見ると車体材質が2種類、足回りが3種類、充当される運用も快特から普通までと幅広くて意外とバラエティーがある。

・でもやっぱり「どうでもいい」という思いが先に来てしまう車両である。本線を走る4連を見ると少し嬉しくなるが、大師線に行けばいつでも会える存在。空港に行かない沿線民はのんびり座るものとしか見ていないエアポート急行も、1500形の6連では座れないことが多いので無性に腹が立つ。8連は直通車最古参のためか経年劣化により跳ねるような振動があり、付随車周辺で乗り心地の悪化が目立つ。


<600形 94〜96年製造、在籍88両>

※先進的な座席設備もあっという間に取り払われ、鳴り物入りでデビューしたあの頃が嘘のよう。更新工事で新1000形と見分けがつきにくくなった上に、最近は悪臭まで漂うポンコツ車両。

・ツイングルシートと称したクロスシートは撤去されてしまったものの、通勤車の中では今なお最もクロスシートが多く遠距離旅客に優しい。車両デザインも秀逸だったようで、20年経った今なお本形式を踏襲した顔が量産されている、さらにLCDが本格的に取り付けられたのもこの車両が最初で、そろそろ中年なのに古さを全然感じさせないスマートさを持っている。青編成も人気の的。

・スマートな車両とは言っても、先進技術の粋を集めたかつての威信はどこへやら、昔に比べると相当に零落している。足回りは1500形1700番台とほぼ同一なのだが、600形の方が高速域におけるシャーシャーという音がうるさい。さらに4連は更新工事から日が浅いのに、カビと新建材とゲロを混ぜたような悪臭がする車両が多く、ちょっと疲れている雨の日にはすぐに気分が悪くなること請け合いである。


<2100形 98〜00年製造、在籍80両>

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※2扉転換クロスシートで居住性向上をアピールするが、実態は混雑遅延をせっせと生産するだけの邪魔者。回復運転をしようにも空転が続出し、車輪も意欲も空回り。

・転換クロスシートによる居住性の向上は目覚ましく、足元が広いので足を投げ出しても大丈夫。泉岳寺から始発快特に座れた時の幸福感は特に大きく、午後の昼寝にはうってつけ。側面窓もそこそこ大きくて、三浦半島の緑をいっぱいに楽しめる。平日夕方に運転されるホームライナー「Wing」は、たった200円で必ず座れる遠距離通勤客の強い味方で、JRの510円と比べると非常にお得。

・居住性が高いというのはあくまでも座席をせしめた時の話で、座れなければ京急最悪の車両。通路は狭く、詰め込みは効かず、つかまるところも少ないと来ればもう話にならない。ドア数が少ないので乗降に時間がかかり、慢性的な遅延の種。新鮮な空気も入らず、車内は常にムッとしている。上り列車は基本的に大混雑しており、乗客はいつも殺気立っている。編成中にM車が少なく、雨天時は空転の連続。


<新1000形 アルミ車 02〜06年製造、在籍120両>

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※600形と2100形を足して2で割り、何とも中途半端な存在となった。最近はイメチェンで黄色くなってみたものの、結局二番煎じ感は拭えない。新鋭の称号はステンレス車に奪われた冴えない車両。

・2100形を通勤車にしたような感じの車両だが、こちらは通勤輸送を考慮してロングシートが主体。ただし車端部にはきちんとクロスシートがあり、遠距離旅客にも配慮している。保守的な傾向の京急が、IGBT-VVVF制御やフルカラーLED表示機といった新技術を積極的に採用したのもこの車両。120両と比較的勢力は小さいが、製造年次によって相違点が多く、バラエティー豊富な車両である。

・GTO-VVVF制御の初期車は2100形と同じくMT比1:1で、相変わらず雨天時の空転が解消されていない。IGBT-VVVF制御車もMT比3:1のくせによく滑る。また、制御器の異なるGTO車とIGBT車が併結すると乗り心地は悪化し、特に朝夕の4+4+4連にシーメンスGTO車・東芝IGBT車・シーメンスIGBT車の3種類が一堂に会すと、もう手のつけられない暴れ馬。各編成の先頭車付近にいるとガタガタである。


<新1000形 ステンレス車 07年製造開始、在籍202両>

イメージ 4
※座席減少と冷房のパワーダウンを外観の輝きでごまかしているとしか思えず、全体的には品質低下が否めないともっぱらの悪評。「銀」という高級そうな愛称はどう見ても名前倒れ。

・乗り心地は明らかに向上しており、加速時にぐいと引っ張られるような衝動はかなり軽減されている。LED照明を搭載する2012年以降製造の編成は、室内の清潔感が一層伝わって来る。4連は全電動車のため加速力がピカイチで、4+4+4連快特充当時の走りは圧巻。そんなハイパワー編成でも乗り心地は犠牲になっておらず、すーっと滑り出すような感触である。

・前面の顔が少し変化したが、スマートとはお世辞にも言えない有様で、全体的に安普請感は否めない。車内はオールロングシートに逆戻りした上に、乗務員室背後の座席も無くなってしまった。さらに冷房の効きが群を抜いて悪く、どこも弱冷房車級の弱さ。当の弱冷房車に至っては非冷房車と見紛う暑さで、不快な汗をかくサラリーマンたちがすさまじい蒸気と臭気を上げている。


<番外編 デト   58年〜60年製造(88〜89年改造編入)、在籍6両>

※乗れない箱はただの箱だ。

・週2回走る黄色い電車。踏切待ちの際に遭遇した時、「おっデトだ」と喜ぶか「こんな奴のために俺は待たされてるのか」と思うかで、その日の精神状態が測れる優れもの。救援車であるデト17・18形は普通年に数回、それも夜間しか動かないので、出会うとラッキー…とは思わない。その時間帯は基本的に一日の疲れがどっと出ているので、お布団にしか意識が向かわないのである。



とまぁ各形式のいい点と悪い点を、私の独断と偏見に基づき利用者視点気取りで書いてみたが、日常的に京急を使う方は苦笑いしたり頷いてくださりする部分が少なくないのではないかと思う。
甚だ口が悪かったようにも思うが、京急は柔軟な運用変更によりダイヤ乱れの影響を最小限に抑える技術を持ち、安定輸送という点では沿線民から厚く信頼されている。また鉄道趣味的にも、上に掲げた車種以外に、他社から実に10種類もの車両が入っており、非常に楽しい路線である。
…と、京急の良い点を最後に適当に書いておくことで、私のしでかした数々の侮辱の埋め合わせをすることにしよう。なお、冒頭にも書いたが、これはあくまで私見であるから、くれぐれも間違っても全てを鵜呑みにしたり、マジギレしてコメント欄に批判的なことを書くようなことは無いように。

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こんばんは
私事も佳境に入りましたね。日々頑張られていると思いますが、
夏の暑い時期健康に留意してお過ごしください。
また10月になるのでしょうか、落ち着いたらご鉄の話題もお待ちしています。 新さん

2014/7/21(月) 午後 9:33 [ st8*76*6 ]

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新さん

ありがとうございます。ええ、まさしく佳境に入りました(苦笑)
でも掲示板は時々拝見したいと思います。一段落したらまたいろいろよろしくお願いします!

2014/7/21(月) 午後 11:50 KHKQ

ああ、やはり!お銀さんの冷房の弱さは気の所為では無かった!!
最近は朝夕共にウィング号のお世話になっており、2100形には特別な思い入れがあります。まあ、昼間の2100は阿鼻叫喚の地獄絵図だと聞きましたが()

2019/5/13(月) 午後 0:00 [ aa0***** ]

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> aa0*****さん
コメントありがとうございます。

はい、気のせいではございません! しかし、朝晩ウィングに乗られているなら、あんな実質非冷房車に乗らずに済むので関係なさそうですね(笑)

昼間の一部時間帯もそうですが、それよりも何よりも土日の朝が致命的でございます。平日朝ラッシュを上回る酷さと言っても過言ではないでしょう。

2019/5/14(火) 午前 5:04 KHKQ


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