MONOKURO STYLE〜大人の休み時間〜

白でも黒でもない..........そんなキモチの日もある

■DESIGN

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全1ページ

[1]

イメージ 1






      ■ DESIGN 聖夜に届けた記憶のカケラ




 街は赤や黄色のイルミネーションが煌めき、そしてどこからともなく聞こえてくるお決まりの
 メロディー。 今年も1年で一番、白髪に白髭の爺さんが注目される季節がきた。
 僕はと言えば、中国から帰社したものの、その後も日本と中国との狭間でサポート業務に追われ
 気が付けば、時間と時間との空間さえ感じられていなかった気がする。

 そんな時でも、頭の片隅から消す事が出来ないのが、この季節だろう。

 今となれば、子供の頃のクリスマスの思い出と言ったら子供ながらに信じきって枕元に置いた         靴下と、2メートル以上もある、祖父が山から切ってきたモミの木が家の中にあった記憶が脳裏に焼き付いていることぐらいだろう。

 そして、田舎育ちの僕には、ハイテクなおもちゃや、最新のゲームにはほとんどと言っていいほど
 縁がなく、プレゼントにはこれと言って期待感は持てなかった。

 それよりも僕は、プレゼントよりサンタクロース自身に会いたくて睡魔に襲われながらも
 朝まで格闘した記憶の方が何より印象に残っている事も、実に馬鹿馬鹿しい話しとなっている。

 今の子供達には、きっと馬鹿にされ、鼻で笑われる様な事を真剣に考えていた自分が大人になれば
 思い切り笑えるのも、ほんの束の間のおかしな話しである。



 そして、僕はそんな季節の到来とともに、ある場所に出向く事になる。

 それは、大人になった自分自身がサンタクロースになる季節になる時が来たということなのだ。

 僕は、今年の夏にも訪問した親のいない子供たちが集まるあの施設に行く事だ。
 親の虐待や、いじめなどから精神的に閉ざされた小さな心の扉を開けようと3年前から始めた
 クリスマスイベント。
 親の愛さえ知らずに、そして親自身をも受け入れられない闇の中の瞳に、少しずつでも灯を灯して
 あげたいと始めたイベントは、3年経った今では、地域のボランティアの協力も得られ20人体制の
 大イベントになって来た。

 思い思いの交通手段で駆けつけた20人の大人達は、集合時間の6時には、赤と白に統一された
 コスプレ軍団に生まれ変わる。
 20人ものサンタクロースという、異様な光景に自分自身も「はっ!」と気がつく瞬間もこの時だ。 

 そして僕たちは、前もって子供達に欲しいプレゼントを書いてもらっていた通りの物を精一杯の
 気持を込めて手渡しする瞬間は、本物のサンタになりきっているような錯覚にも落ちて行く。


       『シンケンジャーの刀とベルト』
       『うさもものトランクがほしいです』
       『手芸用品』『アンパンマン?』『いも・・・???』

 3歳から17歳の、思い思いの欲しいプレゼントは多種多様で用意する前段階で楽しませて
 もらえるのも、この瞬間だ。
 そして、そんな楽しい時間の中から、苦しみが生まれたのも今年のイベントだろう。

 40枚近くの、欲しいプレゼントを書いたカードを目で追う中で、僕は1枚のカードで手が止まった
 文字とも絵とも言えない、不格好な模様は紛れもなく一言、こう書いてあった。











             ’’’『まま』’’’











 『まま?』って。。。。。。。。。。。。。
 最初の一言は、ここから始まった。
 
 施設の多くの子供達が、親は健在で会いたい時に会う事が出来る。イメージ 2
 だが、不幸にも交通遺児はそう言う状況ではない。 そして僕は、この『まま』を書いた子供の意味
 を施設長に問いただした所から悪戦苦闘の日々が始まったのである。


 生まれて間もなく両親が離婚してしてしまった美優ちゃんは、父親の顔を知らない。
 そして、母親と暮らすも、その母親の虐待という運命を背負いながら3歳まで生きてきた。
 そして、その母親も昨年他界。。。。。。
 こんな、運命があっていいのかと、心を締め付けられる思いで僕は言葉を失った。
 施設の子供の大半が、最低でも片親がいる中で、プレゼントのほとんどは親からの援助でも
 賄っている。

 その援助が得られない状況と、「まま」というプレゼントを用意出来ない現実に時間が止まった。

 そして、迎えたイブの夜。 紅白に身をまとったコスプレ20人衆は思い思いにプレゼントを
 渡す為に、子供達の元に散って行った。

 希望通りのプレゼントをもらった子供達は、喜び、はしゃぎ、その場で中身を出しては歓声を
 あげていた。
 そして僕は、最後の1つとなった、「まま」と書いた、美優ちゃんのもとへと足を運んだのだ。

 おカッパ頭に、大きな瞳、その瞳の中に僕のサンタ姿が映し出される。

 僕は、空っぽになった大きな袋から手の平に隠れる程の小さなプレゼントを差し出した。




             「はい、美優ちゃん!」

「サンタさんからのプレゼントだよ〜!」




「あっ! ママだ〜!」




思わず叫んだ小さな瞳に、今はいないママの姿が映し出される


     僕は、星形の透明なキーホルダーの中に生前の母親の写真を入れて美優ちゃんに
     そっと差し出した。
     
     美優ちゃんは、それを大事そうに両手で握っては、何度も何度も写真を見ては微笑んだ


              「これで、いつもママと一緒だね」


「うん!」

      

     僕は、抑えきれない涙を精一杯唇をかんでこらえながら施設を後にした


     辛い経験や、苦しい体験を通って来ても、そしてそれを与えた原因が母親だとしても
     子供にとって母親は母親なんだと.......小さな心に記憶として残る母親の面影を
     ぼんやりとでも追いかけている小さな心と、自分の幼き日のチッポケだが幸せな
     クリスマスの記憶を、気が付けば重ね合わせていた

     

     そして、今でも浮かぶ美優ちゃんの小さな差し出した腕に刻まれた無数の傷跡やアザの数を  
     今も消す事が出来ないまま、僕のクリスマスの夜は更けていく


                                 モノクロスタイル


 

     追伸; 更新がなかなか出来なくて申し訳ございませんでした。
         沢山のコメント、温かい激励のお言葉、ひとつひとつに
         お返しが出来なかったこと.........
         この場をお借りして『皆様ありがとうございます』とお返し
         したいと思います。

         どうぞ、皆様。
         残り僅かな2009年。
         悔いの残らぬ様、楽しい思い出を作ってください!







 

踏みつけられた心

イメージ 1




■DESIGN 踏みつけられた心


 人は時に、心のままに行動し、その結果得たもので「後悔」か「満足」かを判断しがちである
そして、その結果で周りの人間も喜んだり、悲しんだりする事も、自然と連鎖的に怒る現象でもある
昨夜の僕は、まさにこの連鎖的衝動を反比例するような出来事があった

その日、僕は朝から締め切りに追い込まれながらも、あるクライアントに提出したプレゼンの結果を待っていたのだ。そのクライアントとは、『介護付き老人ホーム』で、さほど付き合いが長い訳でもなく、好意にしていただいるお得意様の紹介で接触させてもらった程の、まだまだ信頼関係と名のつく程のお付き合いはしていなかった
 しかし、新規のクライアントともなると未知なる可能性を期待するのと同時にお得意様の紹介も重なり、より一層に緊張感が湧いて来るものだ。 僕は2週間前から、この新規のクライアントを前にどう企画を持って行ったらいいのか.........このクライアントにとって最良の条件は何かと日々考えて頭を抱えていた。 そして、1週間前に無事プレゼンをした結果が来る日だった

  そして、約束の昼12時までにと決めた通りに電話がなった

           「はい。モノクロオフィスです!」

           「あ〜、先日はどうも〜! ◯◯◯です〜」

「いえ、こちらこそ、有り難うございました!」

           「いやいや、こちらこそ色々とご無理を言いまして〜」
「あれから、理事長とも相談させてもらいましてね〜」
「あれをどうしろ、これをどうしろと色々と.....」

一方的な、先方のマシンガントークの中に「不採用」の文字が見え隠れしていた

            「あっ、それで難しいという事なんですね?

           「あ、あっ............そうなんですよ.............」

「分かりました、仕方ないですね」   イメージ 2

 僕は、特に断る理由を聞く事はなかった。
そこに、例え金額の高いか安いかの問題があったとしても、サービスで出来る事を要求してきても
最初から最良の条件で企画を持って行っている自分に妥協する隙間はなかった
 そして、断りのお決まりのセリフだと思い気持ちを切り替えたのだ

 そして5時間後にスタッフの内藤から入って来た電話に身体が凍り付いたのだ

         「もしもし、内藤です! やられました!」

          「えっ、何が〜?」

         「◯◯◯老人ホームなんですが、1週間前から他の所に依頼しています」

「依頼って、今日電話があったんだけど、この前プレゼンしたのやつか?」

         「そうなんです! しかも家の企画を丸投げです!」

「丸投げって.........自分の出した企画をか...................?」

  僕は、その時はじめて気が付いたのだ。僕の企画を使っていつも利用しているデザイン会社に
頼んだろうと............そして、僕自身、利用されていただけだったのだと感じた瞬間、身体の中から
チカラが抜けてしまっていた。 営業の世界ならよくある話しかもしれないが、あらためて自分自身の
身に降り掛かってくるといても立ってもいられない衝動にかられたのだ。

 住宅もそうだが、そのメーカーにしか立てられない家などない..............
設計書と材料さえあれば、田舎の大工でも立てられるのが現実の世界で、企画書通りにデザインを
他の所に造らせるという........どこか似ている出来事に落胆すると同時に、紹介していただいた、
お得意様にどう、このクライアントは説明するのだろうと、人ごとながら気になっていた。

 僕は、政治の世界に動かされる心の中の欲望とお金だけで繋がっている信頼関係に憤りを感じた。
そして、こんな気持ちの役員のいる老人ホームで生活をしているお年寄りの方々の気の毒さにも
心を痛んだ夜だった

                                モノクロスタイル

 

開く トラックバック(1)

光と影のモニュメント

イメージ 1






■ DESIGN 光と影のモニュメント




僕が、つい3日前にその家に訪れる事になったのは、ある地方新聞の記事が目に止まったからである
 その家は、人里離れた山間にあり、路線バスも途中までしか行かない、まるで自分の田舎を思い出させるような大自然に囲まれた場所に佇み、どこか懐かしさえ感じさせる雰囲気の場所だった。
 そして、坂道をいくつ越えただろうか.........吐き出す息も荒々しくなりかけた頃、その家は見えて来た。  普段から車の移動に慣れている僕にとっては、何とも過酷な訪問記となったが、ここまでしても来たいという訳には大きなが理由が1つあった。
 そのお会いしたい人こそ、両腕のない陶芸家、崎田氏なのだ。
始めは、両手のない状態でどうやって陶芸をするのだろうと言う疑問で入り込んだ自分ではあったが
同じモノ創りをする共感出来る部分から僕は崎田氏の感性を目の前で見たかったのである。

 春の柔らかい日差しの中、玄関の前に佇み笑顔で僕の到着を待って居てくれた崎田氏とその庭一杯のハナミズキの花が歓迎してくれているかのように、なんとも幻想的な空間に僕は酔いしれていた。
そして、手慣れたというのも変だが、慣れた口先でドアノブを開けると僕を居間へと通してくれた
 数々の、賞状や楯のなかに1枚のモノクロ写真を見つけた

   「これは........」

   「あっ、東京にいた時の写真なんですよ」
   「どれが僕だか分かります?」
   「真ん中でVサインしてるのが僕ですよ」
   
 そこには笑顔一杯に包まれたの子供たちのが中に照れくさそうに右手でVサインをしている崎田氏が写っていた。しかも写真は、シッカリと両腕のある崎田氏がいたのだ。僕は見た目のままの固定観念で
最初から腕のない崎田氏を目で探していた事に気付かされた   イメージ 2
  
 ..........という事は、「なんで今は........」と考える間もなく崎田氏が過去を話し始めた

   「小学校の卒業間もない頃に、親父の工場の溶接機に挟まれましてね....」
   「ご覧の通りですよ.........」
   「それからの人生は天と地ほどの差がありましてね」

僕は、穏やかに話す語り口調の間に、時々見える寂しい顔を何度も見た
 それから崎田氏は、この事故の後、普通の中学校には行けなかった事、失った腕の苛立ちから
家族に八つ当たりした事、そしてなによりも絶望の時期に死にたいとまで思った事を僕に切々と
話してくれた。僕は当たり前の様にしている環境のいま、当たり前のものがなくなったらどうなるんだと考えながら彼の人生と自分の人生を重ねていた。

 そして、その作品を見た時に僕はあまりの驚きを隠せなかった............................。
すべて、ここにある陶芸が足で作ったものだと聞かされた時に人間の可能の限界を遥かに越えて
いたのだ。当たり前のものがあるのに、それを満足いくほど自分自身使っているだろうか...........。
当たり前だからこそ、つい怠慢になっていなかっただろうか............................。
 僕は、この瞬間彼の作品に込められた心の中の想いと、一時期を画するような記念的な労作だと
気が付いた。そして、まさにモニュメントだと判断したとき崎田氏にこう話した。

  「崎田さん、東京で個展しませんか.......?」

  「個展ですか?」

  「そうです、宣伝は僕の方で何とかしますから」
  「崎田さんの作品、東京にいた時の友達に見せてあげませんか?」

崎田氏は少し俯きかげんで考える顔をしていたが、その横顔には少しもの夢と希望を叶えたいという
気持ちが僕にでも分かるくらい感じていた。

 両腕のない陶芸家。それは翼をなくした鳥と同じようだが、崎田氏は違う。少しでも飛びたいという
気持ちが有れば、方法は沢山ある、そしてその夢を叶えるのにも、また1つ自分自身にはない代わりの翼が必要な事も..........。命を吹き込んでも誰も見る事のない作品は、いま微かな光を浴びて東京へと
舞い降りようとしている。僕は、そんな片方の羽だけにもなって飛ばせようと約束した春の日になった            
                                  モノクロスタイル

 

開く トラックバック(1)

想いを映し出す鏡

イメージ 1





■ DESIGN 想いを映し出す鏡




春はさまざまな環境の変化を強いられる。時には旅立ちや卒業などの別れもあれば、巡って来る出逢いもある。1年のうちで白か黒かの分岐点がもっとも多い季節だろうか。そんな季節も、人それぞれの心の中に1つ1つ思い出や記憶となって心の中に幾つ刻まれていくのだろうか......................
そんな思いで、日々の暮らしを送っていた僕も気が付けば東京の地に舞い込んで来て、16年目の春を迎えていた。 僕はそんな春という季節に、ある場所に行く。
 そこは、始めて東京の地に降りた時にこの場所で一人缶ビールを開けて成功を誓った場所。
東京の街の流れる車のヘッドライトが僕を照らすスポットライトのように見えたあの日、期待と不安に押しつぶされそうな思いで僕はこの場所から街を見下ろしていた
 
 田舎で育ち、田舎で生きて来た自分が何故に東京に憧れ、東京で生きる事を決めたのか.............
そして、それが何故にデザインの仕事だったのかと。
多くの人達が、夢や希望を持ちその夢を叶える場所は東京だと決め込んでいる。
そんな中に、きっと僕もいたのだろう.........そしてその成功というレールに誰よりも早く乗りたかったのだろう。貧乏な家庭に育った僕には、早く一人前になって家族の力になりたい...........とただそれだけの気持ちと、いつかテレビで見た活気ある東京への憧れだけだったのだろう。最初のキッカケは、こんな単純なキッカケだったが成長するにつれ次第に想いは夢へとカタチを変えていった
 子供の頃から絵を描く事が好きだった僕は、画家を目指す訳でもなく、田舎のお店の看板をトタン板やブリキではなく、きらびやかなイルミネーションの看板へと変えたくてデザインの道を歩き出したのだ。 この東京の街の看板を全て自分が変えてやる...........あの時は、そんな馬鹿げた発想をしていたのだろう。

 そして、そんな16年目の季節に僕の所にも1つの出逢いが巡って来たのだ
僕も仕事上、自分一人では補えない時の為に下請け業者を設けているがデザイン1つにも、その人
その人の感性がある以上、なかなか自分と同じものは見つからない。
 その都度、こちらから指示をして伝えた通りのものを手伝ってもらうというのが現状だ。
しかし、その出逢いには違ったものがあった。 先週の突然の電話の後に、会う事を決めた目の前の
20代の男性は、両手に抱えきれないほどの自分の作品を持参して現れた。イメージ 2
 
そして、その作品がどれも僕が創ったものかと思う位、似ていたことに驚かされた

  「んんんん....................いい絵を描きますね」

  「はい、こんな絵しか描けなくて.......................」

その絵は、生まれ故郷や自然を素直なままで描いた絵画と鉛筆1本で描かれていた人物画が何十枚と
積み重なっていた。

  「絵は好き?」

  「はい、子供の頃から絵だけは褒められていました」

  「そう.......これだけ上手ければ画家でもいいのにね?」

  「はい、でも僕......田舎の店の看板とかを創りたくて...................」

  「田舎って、何か仕事してるの?」

  「はい、小さな居酒屋をやっています! その店の看板を創りたくてデザインの方を.......」

そこには、紛れもなく16年前の僕がいた。そして16年前の自分を映し出しているかの様に青年はキラキラさせた瞳と夢への想いを一生懸命前に、語り続けていた。 僕は、彼の話しを心地良く聞きながら自分と同じ境遇の同じ感性を持つ青年が16年経ってようやく現れたことに満足感の笑みを浮かべていた。

 話しの中で、父親はもう他界している事、母親と弟が田舎に残っている事、そして何より生まれ育った環境までが、僕と全く同じという事に僕は僕の分身を見いだしていた。
 世の中には、こんなに不思議なことがあるのだろうか..............
これを、偶然か奇跡かと問われても僕にはどう答えを出したらいいのか分からない。

 ただ1つだけ言えるのは、彼にも頑張って欲しい...........という気持ちと一緒に成功しようと言う
想いだけだ。そして、これから味わう事になる挫折と逆境の狭間で夢を叶える為に乗り越えてほしいと
この誓いの場所で、彼の夢の分まで願いを込めて缶ビールを開けた夜だった

ブリリアントな瞳

イメージ 1




■ DESIGN ブリリアントな瞳



僕が子供たちに出会ってたのは今から8年前くらいになる。
その年、小泉内閣が90%の支持率で発足、東京ディズニーシーが開業。そしてイチロー選手が
日本人初となる大リーグでのMVP獲得と何かと明るい話題が多かった陰で彼らの心は闇に閉ざされ
瞳の輝きさえなかった事を思い出す。その子供たちこそ、親による虐待、いじめなどから精神的に
病み、自分の力ではどうにもならない........そんなメンタル的な病を背負った子供達なのだ。
 下は3歳から17歳までの約30名の子供達は誰かを責める訳でもなく何かに怯え、自分を殺し、心の拠り所を求めてこの施設に入所しているのだ。
そんな痛々しい心の葛藤を見ている事も出来ず、僕は施設の門を叩いた事を思い出す。

そもそも、なぜ僕がこの施設に来る様になったかというと以前在籍していた広告会社の経験が身体に
焼き付いていたせいもあったのだろう。
 独り立ち出来るかどうか不安で一杯だった僕に最初に任された仕事こそ心の病を背負った子供達を
どうにか元気付ける仕事。 その担当というのが、ある日突然、親を交通事故で亡くしてしまった子供達、いわゆる『交通遺児』になってしまった子供達に、夢と希望を与えると言う企画を任されたのだった。
そして、何か喜ぶ事をしてあげようと毎年、東京ディズニーランドや動物園に連れて行ってあげる企画を考え毎年あちらこちらへ連れて行った。1年に1回のこの企画でも、突然に親を失ってしまい、明るい笑顔を見せる事も無くなってしまった子供達には、この時ばかりと素直に笑っていた........そして普通の子供らしく大声ではしゃいでいた。

これが、どこにでも居る子供の姿なのに.......そして、それが当たり前なのに............と思いながらも
子供達の楽しそうな笑顔に僕自身も満足した笑みを浮かべていた事を思いだす。

そんな経験が生かされているのか、フリーになった今。
きちんと親も友人もいるのに幸せではない.........子供が子供として行きていく環境じゃないこの状況にもの凄く憤りを感じ、僕は、僕が出来る事で目の前の傷付いた子供達を元気にさせようと異業種交流会で知り合いになった園長先生のいるこの施設を訪れたのがキッカケだ。イメージ 2

親に見捨てられ、友人からも冷たい仕打ちを受けた小さな心はどんなものなのか..............。
今日まで、生きて来て楽しいと感じた瞬間は、円らな瞳にはどう映っているのか...................。
 僕は、絵を書く事で心の情景を読み取れないだろうかと園長先生に話した。
紙一杯に黒を塗りたくる子供、顔のない家族の絵を描き続ける少女、そして何も描くころすら出来ない
少年など最初のスタート時は酷かった。
そして、2年目から知人の心理カウンセラーと一緒に毎年毎年訪れるようになった。
その1枚1枚の絵が今までの嫌な思い出や苦しい過去からの叫びではなく、毎年毎年、少しずつでも
明るい内容な絵に変化して行けば良いと、おせっかいな提案まで園長先生には納得してもらった。

僕にとっては、損得というものではなく同じ人として生まれて来て天と地ほどの差がある状況を
見てみぬふりが出来なかったのかもしれない。

そして、8回目の訪問の今年。紙ではなく真っ白なTシャツに思い思いの絵を描いてもらった
誰一人、黒やグレーを使う子供はいなくなっていた。
心の迷いが、少しずつ消えた瞬間だった。

今年の夏..........おのおの描いたTシャツは僕がコーティングして子供達の手元に戻すことになる。

そして、いつの日か見た夏を...........
過去に経過した夏を思いだして、このTシャツと一緒に走り回ってほしい。

昨日までとは違う輝く瞳で.............................。

開く トラックバック(1)

全1ページ

[1]


.
モノクロスタイル
モノクロスタイル
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

ブログバナー

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン
ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事