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芸術の秋シリーズ第2弾 ついにシリーズ化されてしまいました。芸術シリーズ、今度は音楽です。それもクラシック。 私はジャズが好きで、ロックも聴きますし、ポップスも聴きます。そして、クラッシックもよく聞きます。 クラッシックは、福井の田舎から出てきて、東京の設計事務所に就職して以来、そこでいろんな先輩方からCDなんかを借りて聞き出したんです。 そこで、今日のCDです。 歌ものです。 ジェシー・ノーマン リヒャルト・シュトラウス歌曲集 クルト・マズア 指揮:ライプツィヒ ゲバントハウス管弦楽団 1982年の作品です。 これも私の宝物の一つです。 若い頃は、クラッシックの歌なんてまったく興味がありませんでしたが、大人になって、これを聴いて、ビックリしました。 あまりに美しい!! 素晴らしすぎる!!! 曲も美しいのですが、なんと言ってもジェシー・ノーマンの歌声が、この世のものとは思われない、天上の声とはこういうものかと思わせるほどに美しかったのです。 以来二十数年間このCDは私の愛聴盤の一つになっています。 ここでエピソードをひとつ。 二十数年前、まだ私が世田谷で一人暮らしをしていた頃、田舎の父が仕事があって、東京に数日間滞在することになり、わたしの狭いワンルームマンションに泊まっていたときのことです。 夜、もう寝ようというとき、突然父が部屋にあったステレオのヘッドホンを手に、 「寝入るのに、なにか音楽を聴かせろ。」と 父は、田舎の大工で、音楽的素養はほとんど見うけられないような人だったんです。 自分で買った音源はと言えば、昔のクルマのカーステレオで聴くために買ってきた、「ドリフのズンドコ節」と「世界のマーチ(碇を上げて)」そして、「先代 広沢虎造 清水次郎長伝 石松三十石船」の8トラックのテープくらいのものでした。 小さい頃、自動車で移動すると、この三本が代わりばんこにグルグル回っていて、ついには「江戸っ子だってねぇ。」「神田の生まれヨ。」「そうだってネェ〜」と広沢虎造の声にあわせてひと節うなれるようになってしまったくらいです。 そんな音楽的素養ゼロと思われる父が手にしたステレオのCDプレーヤーに入っていたのが、ちょうどこのジェシー・ノーマンの「リヒャルト・シュトラウス歌曲集」だったのです。 なにか適当なCDがあればそれを聴かせたのかも知れませんが、父が聴いて喜ぶようなCDが自分のコレクションに思いつかなかった私は、冷たくも「それ、そのまま聴けばどう?」と、プレーヤーの電源を入れたのです。 「なんじゃ、これは! なんか他にないんかい?」 てっきり父がそう文句を言うと思っていたのですが。父は布団の中でジッと聴いているようです。 (早っ!もう寝ちゃったの?) と思い、 「それで良かったんか?」 と、おそるおそる聴いてみると 「あぁ・・なんちゅう美しい声や・・・・、これでエェ、これ聴いて寝るワ。」 と。 これには驚きました、いつもカーステレオで「ズンズンズンズン、ズンズンドッコ・・・・」っていうヤツを聞いていた人の口から、こんな言葉が出てくるとは想像もしていませんでした。 ひょっとして、音楽的素養ゼロに見えた父は、実はそうではなかったのか? イヤイヤ、ここはやはり、ジェシー・ノーマンの歌声の美しさが、そういうものを超えて、聴く人の心に感動を与えるということなんでしょう。 それほどに、彼女の歌声は美しいのです。 ちょっと前の作品ですが、機会がありましたら、是非お試し下さい。 これは、素晴らしいです。
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