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GR DIGITAL2 / ricoh f:5.9mm(28mm), F:6.3, Tv:0.5sec, ISO:100 toycamera standalone XP ここしばらく、ニコンのAPS-C機に準望遠域を多用して、 ファインクラフトさんで鉄道模型ジオラマを撮らせて頂いているのですが、、 何気なくGRD2に持ち替えてみたら、これチートじゃないかと・・・。 でもよく考えてみれば、広角レンズで、撮像素子が小さくて、絞りが利く (しかもレンズの光軸を低い位置に据えられる)・・・って、 パンフォーカスでジオラマを撮るための条件をすべて備えたカメラかもしれません。 ただし,広角28mmでは遠近感が強調されて,遠くにゆくほど尻すぼみで投影されるので 編成や車両のフォルムを端正に記録したい場合には注意が必要です。 リコーの「GR」シリーズも センサーサイズが大型化したようで、
接写でのジオラマ撮影(殊にNゲージの1/150スケール)は少し厳しいかもしれません。 もう7〜8年前に購入した型落ち機で、早く使い潰してしまおうと考えていたGRD2ですが、 替えが利かないとなれば大事に扱わなくてはいけませんね。 |
模型撮影の研究
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Nゲージ [1/150スケールの世界] をカメラで収めてみようと試行錯誤を経てまいりました。
この書庫では、そんな研究成果をまとめてみます。
カメラ/写真に精通された方々からは一笑に付されてしまいそうですが
なにより自分自身の勉強の意味で設けたコンテンツですので、ご容赦ください。
この書庫では、そんな研究成果をまとめてみます。
カメラ/写真に精通された方々からは一笑に付されてしまいそうですが
なにより自分自身の勉強の意味で設けたコンテンツですので、ご容赦ください。
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GR DIGITAL2 / ricoh f:5.9mm(28mm), F:6.3, Tv:0.5sec, ISO:100, WB:fluorescent toycamera standalone XP ファインクラフトにて 仰角&斜め方向から建築物や鉄道車両を撮ろうとする場合 しばしば被写体の垂直出しに悩むのですが、GRD2には電子水準器が備わっていて とりあえず水平のガイドに従って撮っておけば、そうそう失敗は無いので助かります。 移動式のテーブルにカメラを置いて、アングルは手で調整しつつ保持しています。 ミニ三脚を活用した方がきれいに撮れるのですが、時間が押していたので横着してしまいました。 ただし、シャッターボタンを押した際のブレを抑えるために、2秒タイマーは併用しています。 レタッチで施したのは周辺減光とコントラスト微調整くらいで、色補正はしていません。 ズームが利かず手ブレ補正もないGRDは、鉄道模型ジオラマの撮影には不向きと 以前綴ったことがあるのですが、前言撤回します。ごめんなさいリコーさん。。。 * * * 数年ぶりに鉄道模型の世界に戻ってきて驚いたのは、
ジオコレをはじめ、ストラクチャー関連の種類が豊富になっていたことです。 この工場が市販品なのかフルスクラッチなのかは伺っていませんが、 富井ビルと田舎の藁葺家屋しか覚えのない私にとっては隔世の感があります。 自分の車両は放置してこういう建物を撮っている時間が長かったような・・・ |
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「被写界深度」を主なキーワードに、延べ3本の記事にわたって、 鉄道模型ジオラマの撮影について、小生なりの考えを綴ってみました。 「鉄道模型の撮り方」に関しては、実は以前にも 今回と同じような主旨の記事を綴ったことがありました。 カメラの扱い方や、デジタル写真の基本的な理論については 〔1/150 の世界〕を撮る中で勉強したことが少なくありません。 その頃、身に付けた知識や考え方は、(良くも悪くも)現在の小生の傾向に反映されています。 ただその後、GRD2 のような単焦点カメラや、Nikon D90 という一眼レフ機を経験したことで・・・ また、多くの方の写真作品や、その取り組みを拝見する中で・・・ 新たに気付いたり、教わったり、体系化された事柄もありました。 今回は、「鉄道模型趣味」という枠に捉われず 広く、写真/カメラを趣味とされている方にも読んで頂けるように、 そして、小生自身の知識を整理する意味でも、改めて記事にまとめてみた次第です。 小生自身は、もう久しく鉄道模型ジオラマを撮っておりませんし 今後も、本格的に "1/150 の世界" に向き合うことはないかもしれませんが 小生のささやかな活動履歴を活かして下さる方が、 もし、ひとりでもいらっしゃるのであれば、何かしらのお役に立ちたい・・・ そのような一念で、綴ってみた次第です。 鉄道模型ジオラマの写真は、実は非常に手間がかかります。 もちろん、それはどのようなジャンルの写真でも同じことでしょうし、 そもそも、本人が好きで取り組んでいることではあるのですが・・・ ただ、この趣味を題材とした作品を発表されている方々は、 ある種のサービス精神と申しますか 鉄道模型の魅力を伝えたい・皆さんに楽しんでもらいたいという、 ほんとうに純粋な動機で、日々活動されている・・・ そういう方が、少なくないような気がするのです。 モチーフとなる現場を取材し、途方もない時間をかけてジオラマや車両を製作し、 絵コンテを練ってシーンを再現し、息を凝らしてようやく1枚の写真を撮る・・・ (細やかなレタッチが必要になることも多々あります) 小生の場合は、専ら「撮らせていただくだけ」でしたが、 それでも、1つのシーンを撮影し、1枚の画を仕上げるには、 相当な時間と労力が必要でした。 ですから、もしブログやホームページのような場で、 「これは素晴らしい!」・・・と思えるようなジオラマ作品を目にされたら どうか ROMを決め込まないで、製作された方に、温かい応援の言葉を伝えてほしいのです。 専門的なコメントでなくとも、ごく短い感想でも構わないと思います。 「あなたの作品を楽しみにしています」・・・という、率直な気持ちが その方のジオラマ世界を育ててゆく力になる / 新たなモチベーションになるような気がします . このたびの一連の記事に添えた作例は、以前、次のお店で撮らせていただいた画像を再編集したものです 豊橋Nゲージ天国さん ログテンホビーさん ポポンデッタ秋葉原店さん 「和」鉄道模型さん 日本ぴょん太鉄道さん 記事編集の都合上、すべての画像にクレジットを添えることができませんでした。 ここにお詫び申し上げます。 また、長文の記事と、拙い画像の数々を、
辛抱強く閲覧して下さり、どうもありがとうございました。 |
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被写界深度が深く、手前から奥までピントを合わせやすい 「コンパクトデジカメ」 は ジオラマの世界を実感的に表現する上で、有利なアイテムではあるのですが 極めて近い地点に被写体が置かれた場合、最小まで絞り込んでもパンフォーカスは実現せず どうしても、ピントのボケた領域が生じてしまいます。 ちなみに、鉄道模型誌のお仕事にも携わっておられる、鉄道写真家の金盛正樹さんは F値の極めて大きなレンズを自作したり、画像加工の技術を駆使するなどして デジタル一眼レフ機でありながら、パンフォーカスに近い世界を表現されているようです。 ただ、一般のユーザーには、いずれも技術的に容易とは言えません。 ですが、「ボケ」を積極的に活かすのも、写真の醍醐味のひとつです。 以下は、敢えて主題からピントを外した(アウトフォーカスさせた)作例です。 Caplio GX8 / ricoh フォーカスは、手前の信号灯に合わせていますが 奥に佇む国鉄形気動車のぼんやりした明かりが、情緒的なムードを漂わせています フォーカスポイントが非常に近い場合、被写界深度が浅くなる性質を、逆手に取ったものです Caplio GX100 / ricoh (画像をクリックすると 拡大してご覧いただけます) 主題はあくまでも、乗客(積み荷?)の「ドコモダケ」ですが それより少しだけ手前の、「トラ」 の文字にフォーカスを合わせたことで ドコモダケの輪郭がぼやけ、キノコらしいヌメヌメ感が演出されました。 * * * 以上、アウトフォーカスを活かした作例をご覧頂きましたが 実際の撮影において、デジタルカメラの小さな液晶画面では、 ・フォーカスがどの地点に合っているのか? ・イメージ通りのピント / ボケが得られたのか? これらの判断が難しいと感じることがあります。 露出(明るさ)や、コントラスト(明暗のメリハリ)、ホワイトバランス(色あい)といった要素は RAW現像を活用することによって、撮影後でも或る程度柔軟に調整することが可能ですが ピントの位置やボケ具合に関しては、パソコンで展開してみるまで、その成否は判りません そこで、フォーカスプラケット という手法を用います。 ジオラマとカメラのセッティングが終わったら、まず、オートフォーカスで1枚撮り 次いで、マニュアルフォーカスに切り替え フォーカス位置を、前後に少しずつずらしながら、数枚収めておきます。 シャッターチャンスの制約に縛られず、幾らでも枚数を撮れるのは、ジオラマ撮影ならではの利点です。 Caplio GX8 / ricoh (画像をクリックすると 拡大してご覧いただけます) 昨日の記事で、 「複数の被写体を提示する場合、カメラから等距離に配置する」と述べましたが、 そのような「水平の展開/ヨコの絵作り」では、「場面の奥行き感」 が乏しくなってしまいます。 被写界深度との兼ね合いが厳しくなることは承知の上で、 主たる役者たちを、あえて「手前から奥へ」配置すること・・・ 黒澤明監督が好んで採り入れた 「タテの絵作り」は 鉄道模型ジオラマの撮影でも、取り組んでみる価値があるように思われます。 その際、「フォーカスブラケット」 という手法は
被写界深度の微妙なコントロールを実現する上で 有効なアシストになると考えています。 |
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前項では、被写界深度を規定する 「4つの要素」 について述べましたが、 近接撮影では、被写界深度がどうしても浅くなってしまいがちでした。 ですから、前後に長く伸びる「鉄道模型の編成」を、間近で撮ろうとする場合 たとえコンパクトデジカメの広角側を用いて、精一杯絞り込んだとしても、 列車の先頭から後尾まで、被写界深度の中に収めることは難しくなります。 そこで、少し目先を変えてみることにします。 フォーカスポイントが遠くなれば、被写界深度は拡がるのですから カメラの位置を、列車から遠ざければよいのです。 ↑ というわけで、カメラを遠ざけてみましたが、これではションボリですよね。 (-_-)... ですが、デジタル画像では、容易に「トリミング(切り落とし)」を実行できます。 (いわゆる "デジタルズーム" と、行っていることは同じです) ここでは、4辺にトリミングをかけた後 さらに [セピア化 / 増感 / 縁取り] といったレタッチ(画像加工)を施してみました ↓ Caplio GX8 / RICOH, manual mode f:5.8-17.4mm , 7.2mm (35mm), F:8.8 ,Tv:1/1.3sec ,ISO:64 editored by GIMP 2.4:crop, desaturation, sepia-type stained, layer-manipulation, re-size 40%, frame 光学ズームでクローズアップすると、被写界深度は狭くなってしまいますが デジタルズームによる拡大なら、被写界深度に影響はありません。 ただ、先頭の機関車と、後方の貨車を見比べたとき 「見た目の大きさの違い」という観点では、いまひとつメリハリがありません。 残念ながら、遠近感(パース)が乏しくなっているといえそうです。 * * * この作例では、後でトリミングをかけることを念頭に撮影を行った訳ですが、 そもそも、デジタル画像のレタッチについては、賛否両論あるかと思われます。 後でレタッチをせずに済むよう、撮影時に細心の注意を払うことは、大切だと思います。 ですが、セッティング・撮影の段階において、最大限の工夫・努力を払った上で、 RAW現像やレタッチといった「パソコン上での作業」 によって、 作品がさらに向上する余地が残されているのであれば、 積極的にこれらの作業を行っても良いのではないか?・・・と、私は考えています。 もちろん、不用意な/過剰なレタッチ作業によって、
画像に本来備わっていたはずの、自然なトーンや色調、質感といった要素が、 容易に損なわれてしまうことには、留意しておかなければならないでしょう。 |







