|
領域 6
<自我>
宇宙には銀河をささえているダークマターという領域が存在する。銀河はその膨大な暗黒
物質の上にちょこっと乗っているだけだ。
銀河と暗黒物質とをつなぐものはブラックホールだ。
つまりブラックホールが銀河という巨大な渦の軸にあたる。
銀河もいつかはブラックホールにのみこまれ暗黒物質に帰ってしまうかも知れない。
しかし暗黒物質の密度は一定でないので濃い所から星が生まれてゆく。
これが宇宙の自然循環だ。
人の心の領域にも銀河にあたる部分とダークマターにあたる部分とがある。
自我は人の命の光の部分である。
自我があるからこそ人は人として生きてゆくことが出来る。
自我には形があり、それは生殖器に似ている。
インドでは昔からリンガが信仰の対象になっていた。
それは男根であり、男の自我の形と思ってもいい。
男の子は子供のころからひそかに女性器にあこがれる。それは信仰に近いものがある。
男は女性器にあこがれ、女は男性器にあこがれる。これは自然の姿だ。
思春期に性的欲求が極端に高まってゆくと同時に自我も発達してゆく。
男の自我は高い塔のようにそびえ立ち、人間としての行動力を与える。
しかし、高いところへ行けば行くほど自我は自分を特別な存在と位置づけるようになって
行く。
その最高の存在は神様である。
その世界では人が人の上に立つことが当たり前になる。中には、「俺は生まれつき高貴な
存在なのだ」というふうに思う人もいる。
ここからあらゆる差別が生まれる。
その世界では聖書のように神様が宇宙を作ってくれれば都合がいいのだ。
そして地球が宇宙の中心にあり、教会が地球の中心にあればもっもも都合が良かったのだ。
ヨーロッパの中世ではこの考えを通すために何十万という人々が異端として処刑された。
自我がある人々にとって都合良くねじ曲げられるとそこからさまざまな悪が生まれる。
自我はひとりの人間を自立させるものだ。しかし、一歩間違うとそこからさまざまに悪も
生まれる。
悪の代表は「独裁」というやつだ。
独裁者のほとんどは自分の生まれについて嘘をつく。そして人の命をなんとも思わない。
|