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<ミュー>20
*あの動物は何だろう?
もちろんミューだ。俺の無意識が評価したミューだ。
無意識はミューを人として受け入れていないんだ。
*なぜなんだ?
言葉のやり取りが全くないからだ。
他人でもだんまりの他人と挨拶をしてくれる他人とでは無意識のあつかいが
まったくちがう。
ましてや、おなじ家に住んでいるのに会話が全くなく手を出したら噛みついたり
する。
竜助はここで言葉のレベルを考えてみた。
f1
自然の音や、動物の鳴き声。
f2
歌、素晴らしい歌声。
f3
感情的な言葉。詩の朗読。演劇。
f4
普通に話す言葉。
f5
理性的に言葉を使う。
硬い言葉、公用語など。官庁言葉。
理性的言語(英語など)
プログラム言語
竜助は自分とミューとの関係はf1もいっていないと思った。
しかし君子とミューとの関係はこのどこにも属さない、いわばf0の関係だ。母親だから
持つことの出来る・・・・そう言う意味ではミューは幼児と同じだ。小さいときから父親
の虐待を受け、心を閉ざしてきたんだ。
そのとき竜助は自分がf5でばかりミューと接しようとしている自分に気がついた。
君子は母親としての母性で接している、そこでの会話はf1、f2程度だ。しかし自分だ
ってマユと接するときは母親とたいした差はない。
「まてよ、夢の中の動物は君子と一体になった。この意味することは・・・・・」
竜助は夢のもうひつとの面に気づいた。
「そうだよな、一体だったら君子と話をすればいいんじゃないか!」
なんで俺はミューと直接話すことだけにこだわったんだろう・・・・・
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