基本地クラブ

のんびりと歩くことが面白くなってきた

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ユーラシアン 10

             序論

              八

新しい人物が無意識に浮かんだ。ひとりはアイヌ人、一人は松前藩の下級武士
だ。
まだ名前は考えていない。下級武士のほうはまじめ一方だが、探究心旺盛で興
味を持った事に対してはとことん突っ込む方だ。なかなか記憶がよみがえらな
いネストルに対し、自分のことのように心配する。そして一番の友達になる。
アイヌ人のほうと言えば、アイヌの叙事詩ユーカラをそらんじる事が出来、自
然を独特の世界観で統合することが出来る。そして自然のさまざまな精霊を呼
び出し、対話する事が出来る。その能力ゆえにシャーマンからは嫌われ、死の
呪いをかけられている。
ネストルがその呪いを解く鍵を持っているように観じ、友達になろうと彼に近
づいてくる。
最初には、アイヌ人はまったく想定していなかった。なぜなら、ネストルが漂
着する場所が最初は酒田だったからだ。
しかし、私が酒田あたりの方言をまったく知らないことで、考えに考えて架空
に近い奥尻島という事にした。そこに江戸からやってきた豪商という設定にし
た。だったら、標準語でもいいだろう、というわけだ。

私は奥尻島の事をほとんど知らない。つまり、白紙に近い状態だ。いぜん津波
の災害にあったとき、テレビ中継をされた。その時がゆいつの情報だ。

しかし、島と言うのは場所によっては意外と古くから周囲との交流が盛んで、
古くからの文化が残っている可能性がある。
日本海の佐渡や沖、対馬、そして済州島(チェジュ)など、意外と濃密な歴史
を持っているはずだ。

それらの島に住む、ということはそれらの島から世界の歴史を見ることなのだ。
大陸や日本からだけ歴史を見ているとその隙間からこぼれた歴史の裏舞台を見
る事が出来ない。
小さな島にこそ、そんな歴史が刻まれているはずだ。

ネストルを救い上げた、船井徳次郎はその島では新参者で、財力と交易力はあ
ったが古くからいる三津島家にとっては厄介者だった。三津島家は古くから松
前藩の御用商人として権勢をほこっていた。しかし、その保守的なやり方に反
発する若い武士も多かった。仕舞久三もその一人だった。
三津島家のさまざまな独占によって下級武士たちは自由に裏商売ができず、わ
ずかな俸禄で貧民と同じような生活をしなければいけなかった。もちろん、学
問の道も閉ざされていた。表向きは武士だったが、食生活は貧民よりも貧しか
った。
そんな所に江戸から船井徳次郎がやってきた。最初は三津島家と強調しやって
いたが、徳次郎がつぎつぎと海産物のあたらしい加工法、保存法を考え出し、
松前藩に食い込みはじめてから三津島家のさまざまな妨害工作がはじまった。

仕舞久三は船井徳次郎が船員や使用人の子供たちの教育の為につくった私塾で
勉強し、すばらしい才能を発揮し、大きくなるとその私塾の先生になった。
そこで航海術、天文学、貿易などを教えた。

船井徳次郎の屋敷周りが見えてきた。まったく自由な雰囲気、庶民もそこで働
く人々も生き生きとしている。ちょっとした町のような雰囲気を作っている。

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コメントしても良いですか?(*^_^*)
私のブログジャンルとは違うけど、楽しめました♪
綺麗なレイアウトで参考になります☆
手厳しいコメントもありがたいので、是非アドバイス下さい♪

2015/4/22(水) 午後 2:10 [ ゆうこ ]

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遊びに来ちゃいました、覚えてますか?(*^_^*)
何度来ても思いますが私に文才を分けてほしいです(笑)
ブログはいつ書くとか決めて書いてますか?それともフィーリング?
メンタル強いのでバシバシとダメだしもお願いします(笑)

2015/9/25(金) 午後 3:43 [ ゆうこ ]


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