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COLLOQUE MOQUEUR
Depuis que Maria ma quitte pour aller dans une autre etoile ―― Mallarme´
立ち去つた私のマリアの記念にと友と二人アプサントを飲んだ帰るさ 星空の下をよろめいて、 互の肩につかまりあつた。 ――もうあの女(ひと)に会へないと決まつたときは 泣いたせゐで、俺は結膜炎に罹つたつけ。 ――さうさう、すると、眼を泣き潰したといふ昔話も まんざら嘘ぢやないかもしれない。 さるいかめしい黒塀の角を曲がつたとき
球をつくキユーの花やいだ響きに 見上げる眼にふと入つた 薔薇色の天井に張りわたした蜘蛛手の万国旗…… |
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おれは駱駝の様に砂の中にもぐって 熱心をもって代数をやってみたい それから四十歳になったら その辺の市場をさがし出し ホコリだらけの葡萄をたべる それからいま一ッぺん おれの魂の方へ 駆け出したらね カイロの市で知合になった 一名のドクトル・メジチネと共に シカモーの並木をウロウロとして 昨夜噴水のあまりにやかましきため睡眠不足を 来たせしを悲しみ合った ピラミッドによりかかり我らは 世界中で最も美しき黎明の中にねむり込む その間ラクダ使ひは銀貨の音響に興奮する なんと柔軟にして滑らかな現実であるよ
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たたかい
かつて、はるかな国々の空が少年の私の眼光にみがきをかけた。
人間のさまざまな性格が私の顔の彫りを深くした。 世の諸現象が
沸き起こった。 ー いま、時間が描く永遠のカーヴと数字の無限が私を
駆りたてる、異様な少年時代と途轍もない愛情にちやほやされて
あらゆる市民的褒賞をたまわったこの世から外に出ろと。 ー 私は思う、
突拍子もない論理をもった、やむにやまれぬ、あるたたかいを。
それは楽節のように単純なものだ。
(訳:井上究一郎)
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