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糸で操られているマリオネットによる映画。 日本語版の監督は庵野秀明。 冒頭は雨のシーン。 年老いた王カーロは自らの暴政を悔い、頭の糸を断ち切ることで自殺をする。 息子のハル王子に宛てて書かれた遺書には 「長き戦いに終止符を打ち、平和に国を治めるよう・・・・ 妹のジーナから離れてはならない・・・ 我が弟のニゾには気をつけよ・・・」とあった。 だが、その遺書を最初に見つけたのはニゾだった。 ニゾはその遺書を破り捨て、カーロ王は敵対するゼリス族の長サーロに殺された、とハル王子に告げる。 復讐心に駆られたハルは周囲が止めるのも聞かず軍の司令官である家臣のエリトただ一人を連れサーロを探すたびに出る。 城の外にはハルの知らないことがあふれていた。 父王に苦しめられていた民衆の声、奴隷たちの悲惨な姿・・・ そして市場でであった美しい女兵士に教えられたこの国の民族の歴史・・・ さまざまな経験と出会いを経てだんだんと変わっていくハル、そして・・・・ いやぁ、すごいもの見ちゃった。 最初の雨のシーン、外だと思ってたら城の中なんです。王子も雨の中で寝てるんです。なんで???って思ってたら、途中で気がつきました。マリオネットだから、屋根は作れないんですね。だから雨が降ってきたらさえぎるものは何もないんです。 糸を切られるということはすなわち命を失う、という事。 命の誕生のシーンでは天から降りてきた細い糸を赤ちゃんにつなぐ事で命をえる。マリオネットだからこその世界観、死生観が見事だと思いました。 ほとんどのマリオネットの素材は木。ですが、年経た者は朽ちかけた木で、美しい王女は陶器で、それぞれ作られていてそれがまたすばらしい。人形一体に付き五人の人形師を必要とするとか・・・ このCG全盛の時代に、いや、だからこそすべてを手で作ったこの映画にはCG映画とはまったく違う迫力、気迫、というようなものが感じられました。 先週子どもと一緒に見た「スパイダーマン3」。もちろんあれはあれで迫力もあればはらはらどきどきのアクションもあり、すばらしい映像で楽しめるエンターティメント映画だと思う。ただちょっと長くって途中ねむくなっちゃったけどねm−_−m スクリーンに目をひきつける力、という点ではこのストリングスの方が私にとっては数倍も上だったなぁと思う。 画面に糸がたれていて絡まっているだけの映像があんなにエロティックだと思うなんてちょっと無い感動でした。 面白かったなぁ・・機会がありましたらぜひ見てみてください。おススメです。 |
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2007年05月31日
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