ファンタジー学部レポート

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「十二歳の誕生日までに読んでおきたい本」


と、いうのが本楽大学ファンタジー学部の課題として出ていました。それも私の誕生日に・・・・

その課題を今頃になって書いているなんて、、、うーん、思いっきり怠慢学生そのものだなぁ。

もちろん、書きたい本はたっくさんある。あれもこれも、と私の好きな本はそのほとんどがファンタジーだと言ってもいいくらいだからねっ。

でもその私のファンタジー好きの原点はなんだろうって考えてて行き当たったのがこれ。

『だれも知らない小さな国』

佐藤 さとる 著  村上 勉 絵  講談社
だ。

最初に読んだのは、そうだなぁ・・・たぶん10歳前後くらいだと思う。
その頃に読んだせいなのか、この世界はそのまま私の世界になった。かえるを見るとこの中にはコロボックルがいるのかも、と思ったし、目の端に動くものがあるとはっとしてコロボックルの姿を探す・・そんな毎日を過ごした。(いや、ひょっとすると今でもそうかも^^)

 コロボックルたちの存在を現実のこととして受け止められるのは、せいたかさんの生活がとても丁寧に描かれているからだと思う。だから私はこれが現実の話だと信じて疑わなかった。
 子どもの頃に迷い込んだ小山。ふき取りのおばあさんから聞いた不思議な話。そこで見かけた小さな人たち。引越し。・・・

 私自身もちょっと歩くと雑木林、里山、田んぼ、りんご畑、空き地、と遊び場所、秘密の場所に事欠かないところにいた。そして母方の祖母は足が不自由でいつも同じ場所に座っていたけれど、遊びに行くと必ず昔話やこっけいな話、不思議な話を聞かせてくれた。これほど似たような生活が書かれているんだからこれは本当のお話に違いないと思ったのも無理はない、と思う、でしょ。。

 昔話の中には人が生きる知恵がいっぱい詰まっていて、桃から子どもが生まれてきてもそれが不思議に思わないくらいの年の子どもにはそれが必要なのだ、と聞いたことがあります。いい行いにはいい報いが、悪い行いには悪い報いが来るということ、何度も繰り返すことの大切さということ。そういったことを理屈ではなくお話として自分の身につけることができるのが昔話なのだ、と・・・

 私はこの本を読むことで理屈ではなく不思議な世界があるのだ、ということを受け入れてしまったのではないか、と思う。
 今生きているこの世界ではない世界に行って自由に遊ぶ楽しみをこの本で教わった。それはファンタジーに限らず、本を読む楽しみでもあり、映画を見る楽しみにもつながるのだろうけれど・・・

 話があちこちに飛んで申し訳ないが、今いる世界だけがすべてではない、と思えれば自殺する子どもはずいぶん減るんじゃないかなぁ、と思ったりもする。

 もう昔話を聞いても「ウソー」って言っちゃうけど、ちょっと不思議の世界はのぞいてみたい、そんな年頃の子どもたちにぜひ読んでほしい本だと思う。
 海外のファンタジー作品ももちろんいいのがい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っぱいでおすすめもいっぱ〜〜〜〜〜〜いある。
 でも自分たちが住んでいる身近な場所のファンタジーもぜひ読んでほしい、そんな思いでこの一冊をおススメします。

 

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