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今日読み終わった本、以前読んだ本、などの感想をつづっていきます
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ムーミンたち・・

ムーミンシリーズ読んでます。
『たのしいムーミン一家』 山室 静 訳
『ムーミン谷の彗星』   下村 隆一 訳
『ムーミン谷の夏まつり』 下村 隆一 訳
『ムーミン谷の冬』    山室 静 訳
『ムーミンパパの思い出』 小野寺 百合子 訳
『ムーミン谷の仲間たち』 山室 静 訳
 トーベ=ヤンソン 作・絵  講談社 青い鳥文庫

と、ここまで読み終わりました。

今回のこのムーミンシリーズ、実は知り合いに「本の整理してたら出てきたんだけど、読む?」と言われ「ウン、読む読む」と借りてきたもの。
 今回読みながら、「ああ、これよんだことあるなぁ」というものも何篇かあった。が、全編通して読んだのは今回が初めて。読んだ事がありながら全部読んだ事がない、と言う事は前に読んだときはあんまり面白く感じなかった、と言う事・・・
 正直はじめのうちはあんまり面白くないなぁと思いながら読んでいた。彗星が落ちてきたり、大洪水がおこったり、と大変な事件があってもムーミンたちはあいかわらず淡々と日々の暮らしを営む・・・
 それに一作づつ訳者が違うからなのか、なんとなくシリーズとはいっても一つ一つに統一感がない気がして、読んでいて妙に違和感を感じさせる。

 が、『ムーミン谷の仲間たち』を読んでムーミンに対するそんなイメージが一変した。

 これはそれまでの一冊でひとつのお話、というものではなく、ムーミン谷に住む仲間たち一人ひとりを主人公にした短いお話が9編で一冊の本になっているものだ。

 スナフキンの話も、フィリフヨンカの話も、ヘムレンさんのお話もとても良い、がこの中で一番のおススメは「目に見えない子」ニンニのお話だ。

 知っている方も多いと思うが簡単にあらすじを・・・
 ある日、ムーミン一家の元におでぶさん(前出てきたときは「おしゃまさん」だったのに・・)がニンニを連れてやってきて言った。
「あなたたちもごぞんじのとおり、人はあんまりいくどもおどかされると、ときによって、すがたが見えなくなっちまうわね。そうじゃない?」

 ニンニは皮肉ばかり言うおばさんに育てられ、一日中皮肉を言われ続け、すがたが見えなくなってしまった。おばさんはすがたが見えない子は育てられません、とおでぶさんにこの子を預けた。そしておでぶさんはこの子のすがたが見えるようにするためにここにつれてきた、と言う。

 黒いリボンにつけられた小さい銀の鈴、それだけがニンニを示すものだ。

 ムーミンママはニンニの居場所を作ってやり、すがたが見えなくなったときの薬をこしらえた。
 ムーミン一家と暮らすうちに徐々にすがたが見え始めるニンニ、ビンを割ってしまったときにはまた薄くなってしまったけれど、「・・・大地はいつも役に立つものを育ててくれるのだから、プレゼントをしなくてはね」と言うママの言葉にさらにすがたをあらわすニンニ。

 ママにピンクの服を作ってもらい大きなリボンをつけ、とうとう首のところまで見えるようになった。お礼の言葉もいえるようになった。が、肝心の顔が見えない。楽しむ事も、笑う事も、怒る事、もしないニンニにミィはいう。
「たたかうってことをおぼえないうちは、あんたにはじぶんの顔はもてません」

日が経って顔のないままムーミンママの後ろをついて歩くニンニの姿にも慣れ、ずうっと飲ませていたお薬もやがてやることをやめ、顔がなくてもうまくやっていった人はいくらでもいるとみんなは考えるようになった。

 やがて来る冬の前に海に出かけるムーミン一家。そこで・・・・
 顔のないニンニがいじめられて苦しんでいる子、居場所がなくて事件を起こしてしまう子と重なってしまいました。だからこのおはなしの終わり方にはほんとうにほっとしました。

 そしてそのとき、あぁ、これがムーミンたちの力なんだ、と気がついたのです。一人ひとりがちゃんと自分でいられる世界、それがムーミン谷なんだ、と。そう思って今までの物語を振り返るとまるで違ったものに感じられるから不思議、問題がおこってもそれを解決する方法はひとつじゃない。ムーミンのやり方ではこう、スナフキンのやり方ではこう、けれどそれで争いは起こらない、お互いが違うと言う事を認め合っているから。
 あぁ、そんな事に今頃気がつくなんてねー。6冊も読んでおきながら・・・
 でも、この読む前と読んだ後、ちょっと見方が変わるっていうのが本を読むことの一番の楽しみかもね、そんな事を改めて思ったムーミンたちでした。

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クロニクル 千古の闇  第二巻

『生霊わたり』

ミシェル・ペイヴァー作 さくまゆみこ訳 酒井駒子 絵 評論社

3月9日読了

千古の闇シリーズの2巻目です。

だんだん面白くなってきました。

〈天地万物の精霊の山〉で『ウルフ』と別れたトラクはワタリガラス族たちと一緒にいた。人々は各部族に分かれ交流はあるが、それぞれのやり方で暮らしている。今まで父親と二人きりで暮らし、部族と生活を共にしたことのないトラクは息苦しさを感じながらもいろいろな事を学んでいた。

 ある日、族長のフィン=ケディンに頼まれた用事のために森に入ったトラクはおかしな狩人に会う。まるで自分が何をしているのかわからなくなってしまったかのような行動を取るその男は体のあちこちにできものでき、突然吐き出したり、体中をかきむしったりするのだった。
 何か、とんでもない病がこの森にやってくる・・・早くみんなに知らせなくては・・・

 だが、部族はサケ漁の真っ最中、だれもかれも忙しく、トラクの言うことには耳も貸してくれない。
 そんな中、よそ者のトラクを受け入れ親切に世話をしてくれたオスラクに森で出会った男と同じ症状が現れる。

 自分が部族に病をもたらしてしまったんだ、そう考えたトラクは病気の治療法を求めて再び旅にでる。

 この広い世界が徐々に明らかになっていきます。今回はカヌーのような船に乗って海を越えアザラシ族の島へも行きます。
 トラクがほんとうは何者なのか、なぜ次々と不思議な事が起こるのか、という謎も今回明らかになります。
 そしてトラクの敵〈魂食らい〉のうちの一人と直接対決・・・・
6000年前の世界が舞台、という事で妙にいろんなことを考えたり期待したりして読んだ1巻と違って、こういう世界なんだ、と思って読んだせいか、この世界に馴染んできたのか、ずっと面白く読みました。

 そして今回出てくる〈魂食らい〉は美しい姿をしているが体の左半身にひどい火傷の跡がある・・えーっやっぱり〈ベルガリアード〉じゃん!!って思ってしまった1冊。

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クロニクル 千古の闇  第一巻

『オオカミ族の少年』

ミシェル・ペイヴァー作 さくまゆみこ訳 酒井駒子 絵 評論社

3月4日(日)読了。
 2巻セットで売ってたから全2巻なのかなと思っていたら、6巻の予定、とか。う、また本棚の心配をしなくてはならないのか・・・

 どういうわけだか古生物、だとか、発掘、だとか、遺跡、だとかの言葉が気になって仕方がない。

 「このお話の舞台は氷河時代の後、今から6000年ほど前の時代。」

 なんていう宣伝文句には、だから、極めてヨワイ。本の共同購入の紹介に書かれていたこの言葉にふらふらと注文した私。

 さて、内容は・・・
父親と二人、森を狩をし、野営地を転々としながら暮らしている少年トラクは、父親を狂ったクマに殺され一人きりになってしまう。
死の間際「北に向かえ。〈天地万物の精霊〉が宿る山を見つけるんだ・・・〈案内役〉がお前を見つけてくれる・・・・・」と言い残した父親の言葉を頼りに北に向かうトラク。
旅の途中、親、兄弟を亡くした仔オオカミに出会う。不思議な事にトラクにはその言葉がわかった。飢えて、独りぼっちになってしまった子どもが二人(二匹?)はいつしか一緒に旅をする事になる。
その旅の途中ワタリガラス族の狩の邪魔をした、と捕らえられてしまう。そこでその族長フィン=ケディンや魔導師セイアンと出会う。
二人はトラクが知らないいろいろな事を知っていた。
父を殺したクマはあちこちの種族に被害者を出し続けている事。
そのクマは魔導師が悪霊を呼び出しその体内に閉じ込めたものである事。
それを退治できるのはどうやらトラクしかいない・・という事。
そしてその方法。・・・・・

トラクは再び〈天地万物の精霊〉のいる山を目指し『ウルフ』と名づけた仔オオカミと集落を後にする。ワタリガラス族の少女『レン』も一緒に。

 全6巻の第1巻目ですからまだなんともいえないところですが。
まず主人公の名前の『トラク』『ベルガリアード物語』を連想。途中出てくる〈ナヌアク〉に直接触れない、なんてところも似てる。狂ったクマは『もののけ姫』の〈タタリ神〉を思い出させる。言い伝えを体現するところはなんだか『ナウシカ』かなぁ、だし、悪霊を退治するために用意された試練もなんだかどっかで見たような聞いたような・・という感じ。
 でも、紀元前4000年の太古の森の生活については面白く読みました。なんとなく、もっと動物に近い感じでもいいかなぁとも思ったんだけど、クロマニヨン人ももうすでに『死の概念』を持って暮らしていたそうなので、『抽象的な思考』はかなり早い段階で人が獲得していたものなのかもしれません。
 それと、狩をした時や、木を傷つけた時、生き物の命を奪ってしまった(傷つけてしまった)のだから最後まで使い切らなければならない、後始末をしなければならない、ということがしっかり描かれていました。
 確かにそういうことは生き物として当然な事だよなぁと思い、人は生き物として何かおかしなことになっているんじゃないか、なんてことも思いました。

人の生き物としての生活を描くためにファンタジーの手法を使った、そんな一冊。

『闘王』

グイン・サーガ112

『闘王』

栗本薫 ハヤカワ文庫

2月22日読了

前回に引き続き、グインは戦っています。

不思議な技を繰り出す白のマーロールだったが、やはりグインにはかなわず、だれも傷をつけたことのないといわれるその白い肌から赤い血を流し退場。

これでタイスの四剣士すべてを倒したグインは「闘王」の称号を授かる。

マリウスはタイス伯爵タイ・ソンの寵愛を得ることに成功。その特権を生かし情報を仕入れたり、待遇をよくしたり、と大活躍。

水神祭が始まってからでは脱出はかなわない、と見たグインは前回自分の正体を明かした四剣士のうちの一人、青のドーカスの助けを借り計画を練る。

さて、決行の日。計画通り順調に進んでいたかに思えたが、思わぬところ(いや、思っていたとおり?)から計画は頓挫、再びタイ・ソン伯爵に囚われの身となる・・・・

ここまで来たらやっぱりガンダルとの勝負は避けられないでしょう。っていうかそのためにだけここまで引っ張ってきたに違いない!!
 なんとしてもガンダルとグインが戦っているところを見たいって?!タイ・ソン伯爵もまた栗本さんの分身の一人ではあるんだよね。

 もちろん私も見たいんだけど^^;でもそんなことやってたらいつまでたってもパロには着かないし、ケイロニアでもアキレウス大帝が首を長くして待っているのに・・・
 と、ついつい読みながらやきもきしてしまうのでした。

 

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「ねこのばば」

『ねこのばば』
畠中 恵  新潮文庫
2月21日読了

あまりの面白さにまたまた続きを買ってきてあっという間に読んでしまった。

どれもとっても面白かったけど、なかでも『産土』は秀逸でしたねー

え、まさか、そんな・・・とはらはらしながら読みました。でも一太郎坊ちゃんが無事でよかったよかった。
 それと今回のお気に入りはなんと言っても『桃色の雲』!!!!
   ああ、ぜひうちにもひとつほしいなぁ〜
 ぽっかりと部屋の中に桃色の雲が浮かんでいるなんて考えただけでわくわくしてしまいます。

 これほど甘やかされながらも自分でできることは自分でしようとする一太郎君がけなげでけなげでいいこいいこしたくなる一冊。

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