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3月23日から毎週土曜日に行われていた電王戦が第5局まで全て終わり、結果はプロ棋士側から見て1勝3敗1分けということになりました。
いつかこの日が、プロ棋士がコンピューターに敗れる日が来るとは思っていましたが、ここまで早くやってくるとは正直に言って思っていませんでした。 それこそ今日対局した三浦弘行八段は、現在A級に在籍しているまさにトップクラスの実力を有する棋士で、如何にコンピューターがハード面、ソフト面で進歩したと言っても、これほどの実力者であればまだ負けるはずはないだろうと思っていましたし、実際対局中にニコニコ動画で行われるアンケートでも三浦八段が勝つという方に投票したのですが、蓋を開けてみると言葉は悪いですがコンピューターに圧倒されたというように素人には見て取れました。 対局後のインタビューなどを見ていると、プロ棋士同士の対戦での勝率で見るとわずかに優位とされている先手だった三浦八段は、序盤であまりリードを奪うことができず、いつの間にか逆転されて、そのまま押し切られてしまったということのようです。 もちろん私には一手一手の意味は分かりませんが、第4局までに電王戦でプロ棋士が敗れた対局においては、残り時間が無くなったことなどが影響して、敗着と呼ばれるこの手を指したことによって負けになった(=相手が正しく指せば逆転不可能)という手を指す場面が散見されたのですが、今回に関しては三浦八段が分かりやすくそのような手を指したということもなく、ただただコンピューター側(GPS将棋)が強かったとのことで、少々恐ろしさすら覚えています。 三浦八段が勝てないとなると、もうプロ棋士の側から出せる人は相当限られてしまいますが……もし来年も電王戦を開催するということになれば、あの人やあの人も出すことになってしまうのでしょうか。それとももう一年、例えば今回負けた棋士によるリターンマッチのような形で大会を盛り上げるというような事をしたりするのでしょうか。 その辺りの対戦カードやルールなどを日本将棋連盟やコンピューター将棋協会、ドワンゴといった所で現在交渉中なのでしょうが、時が経てば経つほど人間の方が勝つのが難しくなってくるのは確実なので、戦力の逐次投入をせずに、勝てる棋士をぶつけて勝ちに行くべきじゃないかと私なんかは思ってしまいます。 この交渉がどのような結果になるのか、一ファンとしてはただ見守ることしかできませんが、一つだけ言えることは、土曜日が来るのが待ち遠しい感覚をくれた電王戦を早く見たいということで、結果はともかく今は祭りの後のような感じなので、来年もこの祭りがあるのかどうか、なるべく早く確定して欲しいものです。 最後に、この電王戦に関わられた方々に御礼を申し上げて締めたいと思います。1ヵ月にわたって楽しませていただき、ありがとうございました。 |
将棋
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個人的には名人戦で奪取して達成、というのがベストだったのですが……、何はともあれ凄い記録です。
将棋の場合、40の声を聞くと衰えが見え隠れするとはよく聞きますが、今回の棋聖戦を戦った中村太地六段が弱冠24才の新鋭であることを思うと、挑戦者の側が初のタイトル戦登場で力を出せなかったという点はあるにしても、3タテで下すというのは若手を一蹴する力が健在である何よりの証。 恐らくこれからもまだまだこの数は増え続けると思いますし、前人未踏、あるいは空前絶後の100勝という記録も達成されそうな気さえします。 また、将棋の強さはもちろんのこと、タイトル戦に出続けるということは全国各地を転戦することでもあり、羽生さんの場合は複数のタイトルを持っていることが多いので、時には日程が重なることもある中をコンディションを整えながら戦い続けている訳ですが、疲労の色を見せることなく常に好勝負を演じているというのは、本当に凄いです。 この将棋史上でも3本の指に入る大棋士の指す将棋を、結果が分からない状態でハラハラしながら、棋譜やニコニコ動画、Twitterなどを通じてリアルタイムで見られる幸せをこの先も堪能させてもらいたいものです。 |

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ウェスティン都ホテル京都で行われていた将棋名人戦第5局の大盤解説会に先程まで行ってました。 ちょうど仕事が休みだったので、開場の14時頃に受付に行ったのですが、先着300名で用意されていた座席は既に満席とのことで、立ち見になるかもしれないと係の男性に言われた時は、午前中に映画を見に行ったりして遅くなってしまったことを若干後悔しつつ会場の山城の間に入ることになってしまいました。 受付で言われたように、案の定20人弱の人が立ちながら既に始まっていた大盤の解説に見入っていて、ひょっとしたら終わるまであと7時間以上あるかもしれないのに、立ちっぱなしは辛いなぁなどと思っていたら、関係各位の計らいで座席が追加されて、運良く前から10列目くらいの所で見ることができることになりました。 それにしても、以前同じホテルで行われていた王座戦の大盤解説会に行った時は夕方に会場入りして、それでも座席に余裕があった記憶があり、今回もその時と同じ平日で、開場の時から行っていれば大丈夫だろうと思っていたのですが、読みが甘かったです。 平日の昼間から300名分の席が埋まるだけでなく、さらに途中でパテーションで区切られていた予備の部屋まで開放することになるとは。 最終的には倍近くの540名ほどが訪れていたとのことで、主催者の方でもここまで集まるとは思っていなかったのではないでしょうか。さすがに400年記念の名人戦は違います。 16時からはBSプレミアムの中継も入り(上の写真はリハーサルの模様、放送中は撮影禁止)、解説の棋士も多く登壇するなど、終始和やかで楽しい解説会でした。 また、前回の解説会の時もあったので恒例となっているのでしょう、次の一手を当てるというコーナーで、解説の阿部八段の説に従って投じた手が当たって、ひょっとしたら扇子や色紙が当たるかも、と期待していたのですが、当然のように同じ手を投票した人が多くいて、残念ながら選ばれることはなく……。 途中、何度か休憩を挟んだりして続いた解説会ですが、対局する2人の夕食休憩が終わってしばらくすると形勢が一気に傾き、結果は森内名人が勝利。対戦成績を名人から見て3勝2敗として、名人位防衛に王手をかけることになりました。 会場で見ている分には羽生挑戦者の方が良さそうという時もあって、今シリーズで初の後手番の勝利かとも思えた時もあったのですが、挑戦者の方に誤算があったのか、はたまたうっかりだったのかは分かりませんが、最後は蜘蛛の糸に絡み取られるように玉が動きづらい所にじわりじわり追い詰められていき、羽生マジックという終盤の見せ場を作ることができないまま、わりとあっさりと終わってしまったのはちょっと残念でした。 ただ、対局が行われている同じ建物の中で、プロ棋士による解説、特に今回は対局している二人と同様に、引退後に永世名人を名乗る資格を持つ谷川九段による解説を聞きながら終局の時を迎えられたということで、感慨も一入です。 次はいつのことになるか分かりませんが、また機会があれば是非足を運びたいです。 |
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最近この書庫を使って記事を書くことがあまり無くなりましたが、相変わらず将棋を楽しんでいます(と言っても指す方ではなく見る方ですが)。
今日は天気も悪かったと言うこともあって、一歩も外に出ず久保棋王に郷田九段が挑んでいる今期の棋王戦第2局を見ていたのですが、この将棋を見るという環境はこの数年で本当に充実しました。 一昔前は棋譜の形でほぼリアルタイムで見られるということだけで感動をしていたのですが、そこに観戦記者や棋士による解説が付くようになり、そしてTwitter上でコンピューターによって数値化された戦局分析が見られるようになり、ついにはニコニコ動画で対局中の模様がそのまま見られるという所まで来たのです。 特に今日のニコニコ動画での放送では随所で森下九段による丁寧な解説もあったということもあり、かつて京都で行われていた対局の大盤解説会に行ったことがあるのですが、その時とほぼ同じ環境を自宅にいながらにして楽しむことができ、改めてすごい時代になったなぁと思わずにはいられませんでした。 ここまで来ると、さすがに自宅で見られるこれ以上の環境は想像できませんが(あるとしたら、要所要所で駒を動かして進行例を明示するという以前竜王戦で試行された「棋譜plus」くらいでしょうか)、人間というのはどんなに贅沢な環境にも慣れてしまう困った生き物なので、今は想像も付かないような視聴環境がこの先実現することもあるかもしれません。 その時がいつ来るのか、あるいは様々な要素があって実現することはないのかもしれませんが、兎にも角にもこのような素晴らしい視聴環境が無料で楽しめるという事に、関係者の方々に感謝したいと思います(名人戦は有料ですが……)。 追伸 今日の対局は郷田九段が勝ち、対戦成績を1勝1敗のタイにしました。 |
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ほんのちょっとだけ専門的な話をします。
昼休みに職場の同僚と週1,2回のペースで将棋を指すのですが、この将棋の戦型が日曜日の午前中にNHK教育で放送されているNHK杯に大きく左右されており、今は先だっての羽生NHK杯の将棋が角換わり系だったこともあり、早めに角交換を行う将棋が流行りとなっています。 ただ、私は実はこの角換わりの将棋が結構苦手で、後手番になると相当な苦戦を強いられることになってしまいます。特に角を取り合った後の角打ちにどう対処すれば良いかが分からず、あれよあれよと言う間に、自陣に食いつかれてしまうのです。 そのため、こうなることを嫌って、角道を閉ざして勝負することになるのですが、そうすると今度は持久戦になってしまいがちで、下手をすると昼休みの時間では決着が着かないということも。 当然それでは不完全燃焼となって、勝つにしろ負けるにしろ面白みが減ってしまい、何か釈然としない形で午後からの仕事に当たらないといけなくなってしまいます。 そうなると、角交換も辞さない大駒を打ち合う華々しい勝負にすれば良いのかもしれませんが…… タイプ的にそういった将棋も苦手なので、しばらくもどかしい日々が続きそうです。 |



