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■幻の放射性ヨウ素汚染地図を復活させる【日本全国・47都道府県版】
幻の放射性ヨウ素汚染地図を復活させる【日本全国・47都道府県版】まず、今回ご紹介する地図や一覧表のほぼすべては全国47都道府県からの報告に基づき文部科学省がまとめた福島第一原発事故由来の降下物の資料※1がベースになっています。
ということで降下物とは何か?を再確認。降下物とは空から降ってきた雨やちりをこのような大型の金属製の水盤※2で集め、その中に放射性物質がどれくらい含まれていたか?を調べたもの。
http://www.sting-wl.com/wp-content/uploads/2014/05/suiban-e1400488341485.jpgですから月間降下物とは、1か月の間に空から降った雨やちりに含まれていた放射性物質の量を表します。 なお、最初にご紹介する月間降下物は福島第一原発事故とは無関係に2011年3月1日から測定がおこなわれていたデータです。
福島第一原発事故における降下物の測定で、放射性ヨウ素131が確認されたのは2011年の
3月 4月 5月 のたった3か月だけです。この3か月間をしっかり分析してみましょう。 ■47都道府県の放射性ヨウ素月間降下物
まずは放射性ヨウ素が、どこに?どのくらい?降ったのかをマクロな視点で全体的に把握するために2011年3月〜5月の月間降下物の合計を47都道府県別の日本地図にしました。見やすくするために降下量が1ケタ変わるごとに色を変えてあります。
http://www.sting-wl.com/wp-content/uploads/2014/06/1e4d23549081dbe4e8779b97415bcb75.png
46都道府県については文部科学省の資料をそのまま転載しました。福島県のデータはありません。文部科学省の資料でデータが存在しないことになっている宮城県が赤く塗られているのを見て驚かれた方もいると思います。もちろん宮城県自体は東日本大震災の大混乱で計測できなかった…あるいは、しなかったのは事実です。しかし宮城県の女川町にある女川原発で東北電力が測定したデータならあります。※3 この地図で赤く塗られた1平方kmあたり10000Mベクレル降った地域を見ると、放射性ヨウ素は福島第一原発から北よりも南に向かって広範囲に降り注いだことがわかります。
続いて月間降下物を2011年3月、4月、5月ごとに分類し、47都道府県別の降下量を表したのが下記の一覧表です。
この一覧表の3月を見ていただくと、福島原発から南方向のなかでも
栃木県が140,000MBq/km2 茨城県が120,000MBq/km2 と、赤く塗られた他の都道府県よりも1ケタ多く放射性ヨウ素が降り注いだことがわかります。 ■…データ不明
■…10000MBq/km2以上 ■…1000〜9999MBq/km2 ■…100〜999MBq/km2 ■…10〜99MBq/km2 ■…1〜9MBq/km2 □…0.99MBq/km2〜ND(不検出)
一覧表を見ていただいてわかること。東日本と西日本では傾向が違います。まず降下物が多かった東日本については3月に天文学的な量の放射性ヨウ素が飛来したことがわかります。4月と比較すると約600倍の差がある県さえあります。それに対して降下物の少なかった西日本は4月のほうが降下量が多い都道府県が点在しています。
ところで放射性ヨウ素がもっとも降り注いだはずの福島県のデータは、まったくないのでしょうか?
実は2011年3月27日以降の定時降下物であればあります。
定時降下物とは、定(さだ)まった時間(福島第一原発事故の場合は朝9時から翌朝9時の24時間)に空から降った雨やちりに含まれていた放射性物質の量を表しますが、わかりにくいので今回の記事では24時間→1日ということで日間降下物と表現します。
定時降下物→日間降下物
蛇足ですが日間降下物の測定は、福島第一原発事故から7日も経った2011年3月18日午前9時から始まりましたので3月17日以前のデータがそもそも欠けています。
また下記で日間降下物の1か月ごとの合計一覧表を見ていただきますが、数字の前に>がついているものがあります。これは測定できなかった日があるため、表示されている合計数より実際の日間降下量の合計が多いことを表しています。
つまり先ほどご紹介した月間降下物は2011年3月1日から測定がおこなわれていましたし、測定できなかった日はなかったのでこれからお話しする日間降下物より先ほどの月間降下物のほうが精度が高いと考えられます。
話を日間降下物に戻します。
日間降下物の測定は、福島第一原発事故から7日も経った2011年3月18日午前9時から始まった。そして日間降下物であれば福島県の2011年3月27日以降のデータが存在する。
福島県においても、やはり肝心な3月分の合計。福島県は2011年3月27日から測定が始まりましたからたった5日分しかありません。これでは2011年3月18日から測定の始まった他の都道府県(14日分ある)と比較しようがありません。
ですが4月以降は福島県と他県を対等な条件で比較することができます。
■47都道府県の放射性ヨウ素日間降下物
まずは月間降下物と同じように…放射性ヨウ素が、どこに?どのくらい?降ったのかをマクロな視点で全体的に把握するため2011年3月〜5月の日間降下物の合計を47都道府県別の日本地図にしました。見やすくするために降下量が1ケタ変わるごとに色を変えてあります。
日間降下物の測定が放射性ヨウ素の最大の放出ピークである2011年3月15日(幻の放射性ヨウ素汚染地図【関東・東京版】に説明あり)を過ぎた2011年3月18日に始まったためか月間降下物より、0.99MBq/km2〜ND(不検出)を示す白い都道府県が多くなっています。
続いて日間降下物を2011年3月、4月、5月ごとに分類し、47都道府県別の降下量を表したのが下記の一覧表です。
数字の前に>がついているものがあります。これは測定できなかった日があるため、表示されている合計数より実際の日間降下量の合計が多いことを表しています。
比較すると4月は福島県よりも茨城県と栃木県のほうが多かったことがわかります。
もちろん先ほど月間降下物でお話した通り、放射性ヨウ素の放出ピークはすべて3月です。福島県はその3月のデータが、2011年3月27日から日間降下物の測定が始まりましたのでほとんどありません。しかし日間降下物の3月ではなく1日ごとの日間降下物の一覧表で見ると、やはり福島県がもっとも放射性ヨウ素が降り注いだであろうことが確認できます。
■放射性ヨウ素1日ごとの日間降下物の一覧表
下記画像が47都道府県の1日ごとの日間降下物の一覧表(放射性ヨウ素131)です。画像をクリックすると別ウィンドウで一覧表が見れるようになります。まずはクリックして3分くらい東日本やあなたがお住いの都道府県のデータなどを眺めてみて下さい。※スマホからだと画像が大きすぎるため数字が崩れ、見れない可能性あります
http://www.sting-wl.com/wp-content/uploads/2013/10/f226874c8a09c94eccf5a15dc9045042-1024x543.png 一覧表の横軸は47都道府県です。
←一番左は北海道。一番右→は沖縄県になっています。この一覧表を見てわかること。放射性ヨウ素は一覧表の左側…東日本に集中的に降り注いだことがわかります。 一覧表の縦軸は放射性ヨウ素が観測された期間2011年3月18日〜5月15日です。
↑一番上は3月18日。↓一番下は5月15日。つまり福島原発事故由来の放射性ヨウ素が観測された合計日数はたった59日間。3月11日から放射性ヨウ素が外界に漏れだしていたとしてもたった66日間だけなのです。 続いて放射性ヨウ素が観測された期間(3月18日〜5月15日)の中でも、1000MBq/km2以上放射性ヨウ素が観測された期間を下記にピックアップしてあります。すると観測された都道府県は、岩手県〜神奈川県まで10都道府県。期間はもっと短くなって3月18日〜3月30日。たった13日間にすぎません。
http://www.sting-wl.com/wp-content/uploads/2014/06/41b89e526f72e4c4972a5e9218fb4dab.png 先ほど福島県がもっとも放射性ヨウ素が降り注いだであろうことが確認できますと私が書いた論拠が3月27日。他の都道府県が0〜280Mベクレル/km2と落ち着きつつあったのに福島県だけ2ケタ違う23000MBq/km2を記録しています。
この状況から考えるとやはり福島県は桁違いの放射性ヨウ素が降り注いだ可能性があります。
■放射性ヨウ素の月間と日間降下物の比較
月間降下物と日間降下物の地図を比較してみましょう。色が変わる…つまり、ケタが変わってしまう都道府県は26県あります。
http://www.sting-wl.com/wp-content/uploads/2014/06/870e8f1b612c598708007e5ad2ba28ec.png
このマイナスの付いた赤い数字は、2011年3月18日から測定が始まり…都道府県によっては測定できなかった日もある日間降下物のほうが、1ヶ月まるまる測定した月間降下物よりも多い逆転現象が起きている都道府県です。
逆転現象が起きる原因としては、放射性ヨウ素131は8日で1/2、16日で1/4に、24日で1/8に、32日で1/16と雪がとけてしまうように短期間で半減すること。日間降下物の測定が始まっていない2011年3月17日以前の降下量が違う。放射性ヨウ素の降下した時期に違いがある。後は、ただ単に測定をミスしたなどが原因として考えられます。
矢ヶ崎克馬琉球大学名誉教授に、他に原因と考えられることはないですか?と聞いてみたところ、日間降下物の測定位置を屋上から地表付近に変更したり、測定場所自体を途中で変更した可能性もあるのではないか?とご意見をいただきました。
…岩手県については月間降下物と日間降下物の数値がなぜ?こんなにかけ離れているのか謎なのですが。
■福島第一原発事故における放射性ヨウ素1日ごとの放出量
最後に東京電力が2012年5月に発表した公式資料の中に、福島第一原発事故で放射性ヨウ素がいつ?どのくらい?放出されたのか推定したデータがありますので見てみましょう。データがあるのはヨウ素131がもっとも放出された2011年3月分のみです。見やすいように私のほうで1日ごとに分類しました。※4
しかし単位を今までと同じMBq(メガベクレル)のままにすると、このように全部真っ赤。しかもゼロとカンマが大量にあるので訳がわからなくなります。なお小数点はありません、すべてカンマです。
色分けは下記となります。ケタが1つ上がるごとに色がかわります。
■…100PBq以上 ■…10〜99PBq ■…1〜9PBq ■…0.1〜0.9PBq ■…0.01〜0.09PBq
3月15日と3月16日の2日間がヨウ素131放出の最大のピークだということがわかってきました。
少し復習です。日間降下物の測定は、福島第一原発事故から7日も経った2011年3月18日午前9時から始まりました。
日間降下物の測定が始まる前の2011年3月12日〜3月17日の期間に放出されてしまっていたヨウ素は、3月全体のヨウ素の総放出量の何%に当たるのでしょうか?
色はそのままでPBqからパーセント表記に直してみましょう。わかりやすくするために小数点第二位以下は切り捨てにしました。
1.6+1+10.3+23.3+22.5+8.4=67.1%
日間降下物の測定が始まる前の2011年3月12日〜3月17日の期間に放出されてしまっていたヨウ素は、3月全体のヨウ素の総放出量の67.1%です。まさに後の祭り。ヨウ素の測定を始めるには、あまりにも遅すぎるのです。
以上で『幻の放射性ヨウ素汚染地図を復活させるシリーズ≪全4回≫』を完結しようと思いますが、完結させる前に1つあなたに聞いてみたいです。
幻となってしまった放射性ヨウ素汚染地図の欠片(かけら)や断片に触れることができましたか?
もし少しでも…あなたのお役に立てたとすれば、私にとってこれに勝る喜びはありません(^O^)
次回からは放射性ヨウ素がもたらした甲状腺被曝について徹底分析していきます!
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The construction of the UK cohort was undertaken by Public Health England who operate the UK's National Registry for Radiation Workers.
①放射線業務従事者のためのイギリスの国別登録簿を営む公衆衛生イングランド英国コホートの建設を引き受けた。
②放射線労働者のために英国の国家登録所を管理する公衆衛生イングランドによって、英一団の建設は、引き受けられました。
Public Health England thank all of the organisations and individuals participating in the National Registry for Radiation Workers for their cooperation, and the National Registry for Radiation Workers steering group for their continued support.
①公衆衛生のイングランドに感謝すべての団体と個人、協力の放射線業務従事者のための国別登録簿と継続的な支援の放射線業務従事者のステアリング グループの国別登録簿に参加します。
②公的なHealthイングランドは、彼らの協力のためのRadiation Workersのためのナショナル・レジストリとグループを彼らの継続的な支持へ導いているRadiation Workersのためのナショナル・レジストリに参加している組織と個人全員に感謝します。
The findings and conclusions in this report are those of the authors and do not necessarily represent the views of the National Institute for Occupational Safety and Health.








