休みには中古屋のはしご

「精神」と「肉体」などと勝手に自分と思い込んでいるものに呪いあれ!とまれ「自分の中」でもってこの二つの乖離がどんどんひどくなる。

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短編集「震える血」

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20131120(了)


エロチックホラー短編集『震える血』

   変身            グレアム・マスタートン
   わが心のジュリー    リチャード・マシスン
   三角関係         P・ポール・ウィルソン
   魔羅            ロバート・R・マキャモン
   サディスト        リチャード・クリスチャン・マシスン
   再会            マイクル・ギャレット
   跫音            ハーラン・エリスン
   イーディス叔母の秘密 ゲイリー・ブランナー
   モデル           ロバート・ブロック
   おしゃぶりスージー   ジェフ・ゲルブ
   お仕置き          レイ・ガートン
   赤い光           デイヴィッド・J・ショウ


   訳;夏来健次・尾之上浩司(解説も)

   2000年/文庫/短編小説集/祥伝社文庫/中古

   <★★★△>


どういうものか、短編集が溜まって来たので、読んでみようか、などと思いついたが、続かな
いだろうなあ。で、まあ、一冊目にこれを選んだ。(2年以上ほったらかしだったかも)

あとがきによれば、これは1989年にアメリカで出されたもので、書き下ろし。
玉石混交なので三分の一ほどはカットしたらしい。その中に、「石」ではないものの、ほかで
読め、趣旨に合わないってんで、スタージョンのものが外されているそうな。それはもったい
ない。
アメリカではシリーズ化され大うけだったらしいが、日本では訳出されず、やっと日の目を見
たとのこと。

中にも入っているゲルブという作家がこのシリーズの編者というか、言いだしっぺだそうな。
マシスン、ウィルソン、マキャモン、エリスン、ブロックなどというそうそうたる連中が入ってい
る。
翻訳者尾之上は大乗りの解説です。すごいという感じはないですね。エロっぽくて素っ頓狂
なストーリーが多いのは当然なので、だから上品とは縁遠いものの、いずれのお話もちょっと
ニッとさせて終わる。
今ではどうだろう、少し時代を感じさせつつも、アイデアの塊ですね。
日本の文豪やエロ小説家たちの‘湿気’がない。でもきっと‘面白い’短編なんぞ色々あるは
ず。むしろアンソロジーを編むような粋な御仁が日本にいないほうが問題なんじゃないか。
(官能小説じゃない。ワタシが知らないだけの可能性が高いけど・・・)
奇妙な味の色っぽい(エロっぽい)短編小説というといろいろあるんだろうけれども、そこにホ
ラーやSFの味付けのある質の高いエンタテイメントとなると、日本では少し‘地位が低い’とか
いった余計な壁があるかもね。実際あったりして。

点数低めだけれど、実は点数以上に楽しみました。

  *引越しの準備がなかなか進まない。少し夜更かし気味。
   そんな中での読書。寝る前に少し読む、というものなので、短編がいい。

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