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20130705(了) 中島京子/小説『冠・婚・葬・祭』 婚: この方と、この方 葬: 葬式ドライブ 祭: 最後のお盆 解説/瀧井朝世 2010年9月/小説/ちくま文庫/中古 <★★★☆> (カバー) 成人式、結婚、葬式、お盆。日本人なら誰もが経験する儀式だが、思いがけないこ とが起きるのも、こういうとき。新人記者が成人式の取材に行く「冠」、引退したお見合いおば さんの縁結びの顛末を描く「婚」、社命で参列のお供をしたおばあちゃんの人生がほの見え る「葬」、姉妹が両親を失った田舎の家に集まる「祭」。さまざまな人生や人間模様が、鮮や かに描かれる連作小説。 それぞれ冠婚葬祭にかかわりがある内容の4つの短編ないし中篇。 かかわりはあるが、若干ずれて、芯を食ってはいない見方で描かれ、いずれもが爽やかで 軽やか。 異界との接点なんかもあるものの、おぞましくも恐ろしくもない、全くその逆。 ‘そうそう、そうなんだよ’と気づくが、メモはしておいたりしなくてもいい内容とでもいうのかな、 だから、人生を考えてもすぐには出てこない痒いところを、ものの見事に掬い取ってくれてい る感じだね。 二番目の‘婚’が、中ではじたばたとドラマチックかな。 こんな上手い小説を読んじまうと、若いころに物書きになりたいと考えたことがあるのを思い
出し、ならなくてラッキーだったかも、なんて気にならないでもないが、いや、決してそんなこ ともないのだろう・・・てのが、このごろの‘締め’やね。 |
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2013年07月30日
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