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20130726(了) 池田清彦著/「38億年 生物進化の旅」 (1947- ) 第2章 シアノバクテリアの繁栄と真核生物の出現 第3章 多様化―単細胞から多細胞生物へ 第4章 カンブリア大爆発 第5章 動物や植物が陸に上がり始めた時代 第6章 「魚に進化した魚」と魚以外に進化した魚」 第7章 両生類から爬虫類へ 第8章 恐竜の進化と、鳥の起源 第9章 爬虫類と哺乳類 第10章 本当の哺乳類 第11章 様々な有蹄類たち 第12章 ヒトはどのようにヒトになったか 終章 進化とは何か 2012年9月/サイエンス・エッセイ/新潮文庫/初出「波」2008年12月〜2009年12月/ 単行本2010年/中古 <★★★★> (ネット紹介文) 地球に生命が誕生したのは約38億年前。そもそも初期の生命はどんな場所 でどうして生まれたのか?生物はいつどのように多様化したのか?生物はなぜ進化するの か?地球環境と進化の関係は?進化のスピードはどんどん加速しているのか?現生人類 はこの先、進化するのか…?本書では、生物に大きな進化が生起したあらゆる局面を、年 代順に追跡。様々な現象を具体的に例示しながら、遺伝子の突然変異や自然選択や遺伝 的浮動といったネオダーウィニズム的理屈では読み解けない、進化の仕組みの本質を説く。 38億年という長い時の間に生物に起こったエポックを画す出来事のすべてを見晴らし良く理 解できる本。 上記は舌鋒するどく嫌味たっぷりな池田先生の本の紹介としてはずいぶんまっとうなものと いう感じもするが、見晴らしの良さは確かに格別ではないか。 たかだか200頁では無理だろ、ってところを苦心惨憺まとめにまとめられた由。 さて、本書を書いたもう一つの理由は、進化史を画するような大きな出来事は、遺伝子 の突然変異、自然選択、性選択、遺伝的浮動といったネオダーウィニズムの概念装置 では解読不可能なことを、生物の進化史に即してはっきり示したかったからである。ネ オダーウィニズムが説明できるのは、主として種内の小さな進化だけで、新たな大分類 群の設立といったいわゆる大進化については、遺伝子そのものではなくて、遺伝子の 使い方を制御しているシステムについて深く考察する必要があるのだ。 と、あとがきに書くまでもなく、中身でこのネオダーウィニズムでは説明がつかないことに触 れて、それへの一辺倒ぶりに幾度もダメだしをしている。 だいたいワタシが得意がってダーウィニストだと自分のことを言ってしまうことが多かったか らね、ころっと宗旨替えするのも照れくさいが、ま、誰に恥じる必要もないんだし・・・ 進化とはなんだろう、適応とは・・・といった最も大事な部分が、ああ、そういうことだったんだ と、自分としても‘わかりかけた気がしている’のがウレシイ。 全体としては進化に対し、ものすごく公平なスタンスで臨んで、はっきりしていないことに対し てはストレートにそう書き、たまに自身の想像も書き加えて、爽やか。 例えばスティーヴン・J・グールドのように広く読まれて人気を博すべき科学エッセイなんじゃ ないかと思うが、どうだろう。ちなみにグールドのことはこの本の中にも何度か出てくる。 この進化通史の見晴らしのよさなどは、子供たちの夏休みの読書にピッタリやと思うなあ。 環境問題への言及も多く、それがヤワでないことから、池田先生を嫌う向きもあるんじゃない かと想像するが、健筆どころか、じゃかすか書き散らしておられるようで、めでたい。 同世代、まだまだがんばってんか。 *実家から戻って最初のアップ。
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2013年08月18日
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