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20130907(了) キャスリン・ビグロー監督/映画『ゼロ・ダーク・サーティ』 ZERO DARK THIRTY ジェシカ・チャステイン/ジェイソン・クラーク/ジョエル・エドガートン/ ジェニファー・イーリー/マーク・ストロング/カイル・チャンドラー/ エドガー・ラミレス/ジェームズ・ガンドルフィーニ 音楽:アレクサンドル・デスプラ 2012年/米映/158分/DVD/レンタル <★★★☆> ウサマ・ビンラディン‘抹殺’作戦がこんな風に早々に映画になるんや。 その一部始終を、CIAの切れ者女性職員の目を通して、えらく豪華にドキュメンタリー・タッチ で再現(≒再構成)して見せた。(ほんとにこんなふうだったんかいな) 実際には去年のことだったよな、、、確か。 以上でいいようなもんだけれど・・・ この巨大な再現ドラマ、映画にはこの手のジャンルがあるわけだけれど、なんかねえ、考え こんじゃった・・・。 リアリズムにウヘーと思いつつも、目を背けられなかったが、観終わったあとのむなしさが執 拗に残って、「こんなもの観る気が知れん」とさっさと離れて行ったカミサンの反応のほうが正 しいと思ったヨ。こういうところにも男女の違いの傾向があるかもね。もっとも監督は女性。 あまり前知識なく、いろんなオスカーの候補になっていたくらいの記憶でDVDをレンタルした だけ。借りればちゃんと観るというのがワタクシメのスタンスなんで、とにかく観てしまう・・・。 パキスタンのちいさな町に潜んでいるらしいとわかるまでの様々な調査経緯が半分以上を占 め、拷問/尋問が猛烈。あとは、「潜んでいるらしい」の‘らしい’が取れず、突入を決行するか 否かに延々時間がかかる。 一説にはほとんど引退状態だったウサマを捕まえても殺しても、たいして先には影響などな かったろうとも言われていたが、アルカイダなどの精神的(?)支えみたいな存在だった可能性 はあるだろうし、逆にアメリカにとっては、9・11などに対する‘しかえし’としてそれなりのもの (留飲を下げさせるもの)が必要だった。 それなりに評価が高かったらしいアメリカでは、一般の観客にはどんな反応があったのだろ う。是非知りたいというわけでもないけれど・・・ 最後のサスペンスは大変なもので、そのあと手を叩いたヒトもひょっとするといたかもしれん。 ワタシには復讐心なんぞないわけで、上記のように、これってどうなの?と・・・ 調査も金や物量やアイデアもふんだんに使って、そりゃあもう、めちゃめちゃもっともらしい! 軍の協力もあったに違いない。テレビでよく見かけるチャチな再現ドラマからは想像もつかな いほどの巨大ヴァージョン。ま、そうすりゃあ映画になる、ということなのかしらんね。 地味な顔立ちながらこのごろ評価の高いチャステインは、オスカーは獲れなかったものの、 我慢強く執拗な切れ者CIA職員のキャラを的確に演技していて、大変印象的。このクソ・リア リズムに貢献していたよう。 マーク・ストロングやガンドルフィーニといった曲者役者もそんなに目立たず。 やっぱり、あの『ハート・ロッカー』の女性監督がまたこんなのを撮ったんだなぁということが関 心としては小さくない。決して「ザマーミロ」と世界の警察として言っているわけではないことは わかるものの、、、アブナイ映画ですよ。 次はどんなのを撮るんだろう、この監督さん。 そうそう、音楽はまたまたデスプラ。エスニック風味はたいそう上手い。ただ、この映画に音楽
はそう重要じゃなかったんでしょう、地味な効果音レベルに徹していました。 |

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